『さよならララ』のオープニングテーマ「さよならララ」を手掛けた、いきものがかりの水野良樹(作詞・作曲)と小出卓史監督とによる対談映像が公開された。
■「自分が人魚であるっていうことをどこか否定していかないと前に進めない、という物語性がある」(水野)
公開された映像では、小出監督と水野が、監督とアーティストというお互いの視点から作品の世界観を深掘りしていく対談の様子が収められている。冒頭、今回のコラボレーションが、制作前からともに手を取って歩み始めたことを明かすふたり。
「アニメになるのか、うまく作れるのか、楽曲をどう頼んで、どうオープニングになるのか一個もわからなかったので不安だらけで何回も打ち合わせをした」と当時の心の内を語る小出監督に対し、水野は「原液の状態の監督の考えに触れることができたのが良かった。“生まれる以前”に片足入っているところでお話しできて、“混沌”を共有したということが実はすごく大事だったのかなと思う」と、監督の抱く“不安”を、制作の最初期から作品に携わっていた強みとして振り返る。
今回の楽曲について振り返る小出監督は「こんなに上手に読み解いていただいて、こんなに消化していただけるんだと正直驚きました」と当時の楽曲の第一印象について語りながら「“合わせる”と“寄り添う”って違うんだよなと。合わせに行くと必ず縮小して、パワーを失ってしまうところを、“寄り添う”っていう形でシンクロしていけば広がりを持つ可能性がある。オープニングってアニメ作品自体を凝縮して体現しなくてはいけないと思っていて、水野さんは同じ方向を向いて作っていただけたのかなと嬉しく思っている」と喜びを語った。
さらに、楽曲と歌詞を初めて聴いた瞬間「アニメになったな、作品になったなってすごく思えたんです。ララの作品にマッチした曲になってると思った」と第一印象を述べつつ、「うちの画は他の作品の画と若干違うんです。そういう雰囲気を作るのにとにかくすごく不安な戦いをしていたところで、エールをもらったような曲だった」と制作を進める自身の背中を、水野が手がけるオープニングテーマが後押ししてくれたと明かす。
一方水野は、「自分が人魚であるっていうことをどこか否定していかないと前に進めない、という物語性がある。そこをうまく描けたらいいなって思った」と童話『人魚姫』が持つテーマを独自の視点で捉え楽曲へと落とし込んでいったプロセスを振り返った。
終盤、完成したオープニングテーマ「さよならララ」の音源が挿入されるなか「人魚姫という童話、物語は人魚の物語だけど、実は人間の物語で、実存の物語だと思っているんです」と作品の核心について語る小出監督。水野は最後に「自分の物語を生きるって結構難しいな。こんなにも SNS があってつながってしまうなかで、ちゃんと“さよなら”を言うのってすごい難しいな。自立した大人が自立した別れをするってめちゃくちゃ難しいことだな。難しいっていうことは歌になるなと、自分の中で転換していって、それを曲に落とし込んでいくという作業でした」と締め括った。
映像の最後には、オープニング映像にもある、琵琶湖の浜辺を歩くララの足跡が描かれるアニメーションが映し出される。初監督として作品に命を吹き込む小出監督と、音楽でその自立の物語に寄り添った水野。ふたりの表現者が熱い想いを胸に創り上げた『さよならララ』と、その制作の裏側に迫る貴重な対談映像にぜひ注目しよう。
(C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会
■【動画】【いきものがかり 水野良樹×監督 小出卓史】オープニングテーマ「さよならララ」ができるまで ―Behind the Song―
■番組情報
TOKYO MX系『さよならララ』
毎週日曜24:30~
原作:キネマシトラス
監督:小出卓史
オープニングテーマ:いきものがかり「さよならララ」
エンディングテーマ:Hana Hope「Hearts Glow」
■関連リンク
『さよならララ』公式サイト
https://goodbyelara.com
いきものがかり OFFICIAL SITE
https://ikimonogakari.com/