THE F1RST TIMES

REPORT

2022.06.02

SEVENTEENの決意。内面をさらけ出し、恐怖を乗り越え強くなった『Face The Sun』

TEXT BY 筧 真帆(日韓音楽コミュニケーター)
PHOTO BY PLEDIS Entertainment

■4thアルバム『Face the Sun』発売当日に開催された、オンライングローバル記者会見

SEVENTEEN(写真左より順にHOSHI、JUN、DINO、THE 8、WONWOO、VERNON、S.COUPS、MINGYU、JEONGHAN、SEUNGKWAN、WOOZI、JOSHUA、DK)

5月27日、SEVENTEENが2年8ヵ月ぶりに発売するフルアルバム『Face The Sun』に先立ち、韓国・ソウルにてグローバル記者会見が開かれた。現地でのオフラインに加えて、国内外に向けオンラインでも並行して生配信された。

午前11時、SEVENTEENのメンバーが登場。左から順にHOSHI、JUN、DINO、THE 8、WONWOO、VERNON、S.COUPS、MINGYU、JEONGHAN、SEUNGKWAN、WOOZI、JOSHUA、DKが横一列に並び、統括リーダーS.COUPSの合図で元気にキメの挨拶。写真撮影が終わると、アルバムのタイトル曲「HOT」のMVが初披露された。

西部劇のようなイントロで始まるエネルギッシュな楽曲に、エモさやセクシーさもミックスしたSEVENTEENらしいバラエティに富んだ内容である。MV鑑賞後、メンバーは着席し、各自メモとペンを持ちながらMCからの質問に答えて行った。

■恐怖や悩みに打ち勝ち、太陽という存在になる

まずはS.COUPSが「3rdフルアルバム『An Ode』以降、約2年8ヵ月ぶりにフルアルバムで戻ってきました。再契約以降、こうしてお会いできて意義深いアルバムになると思います。VERNONさんが昨日Weverseに、“フルアルバム4枚目のアーティストになったことが感慨深い”と書き込みをしましたが、CARAT(※SEVENTEENファンの総称)の皆さんがいらっしゃったので4枚目のフルアルバムまで出せたんだと思います。これからも素敵な姿をお見せしたいです」と答えると、横で拍手をするVERNON。

S.COUPS(読み:エスクプス)

本作について、MINGYUは「『Face The Sun』は、文字通り“太陽と向き合う”という意味です。僕たちSEVENTEENがこの世界で唯一となり、とてもパワフルで絶対的な太陽のような存在になりたいという意気込みと野望が盛り込まれています。『HOT』だけでなく、収録曲のストーリーについても皆さん注意深く見てください」と説明すると、MCからは「MINGYU さんから“野望”という言葉が出てきて、以前なら驚いたと思いますが、『HOT』のMVを見てからは(逞しい姿を目の当たりにしたので、その力強い言葉が)似合うと感じました」との言葉をかけられ、MINGYUは顔を緩ませながら両手でサムズアップをして見せた。

MINGYU(読み:ミンギュ)

VERNONは「太陽が(生物すべてに)莫大な影響力を与える存在であるように、SEVENTEENもそんな存在になりたいという意味が込められています。それぞれの影…つまり、それぞれの恐怖や悩みに打ち勝ち、太陽になるという道のりをアルバムに盛り込みました」と、今作の核となる“太陽”の存在について言及。

VERNON(読み:バーノン)

■SEVENTEENの歩みを盛り込んだアルバム

彼らは“自主制作アイドル”としても知られており、今作もWOOZIを筆頭にメンバーたちが楽曲制作に参加。WOOZIは、今作に込めたメッセージについて「すべてのことを避けずに正面から前に進むという、希望に満ちたメッセージを盛り込んでいます。内面の恐怖に立ち向かい、自ら勇気のある選択をしたSEVENTEENの歩みを盛り込んだアルバムです」と答え、プロデューサーらしい一面をのぞかせた。

WOOZI(読み:ウジ)

DINOは、注目ポイントを「野心と情熱」と挙げ、「事前にアルバムのトレーラームービー(予告映像)で、“13 Inner Shadows”という、13人それぞれの恐怖を紹介する映像を公開しましたが、アルバム『Face The Sun』を通じて、その恐怖を乗り越え、さらに強靭な存在となったSEVENTEENの姿をご注目いただければと思います」と、本作を通じてさらに成長できた自分たちをアピール。

DINO(読み:ディノ)

SEUNGKWANは「昨日7周年でもあったので、長い間持っていたメンバーそれぞれの悩みを、CARATの皆さんへ正直に話したいと思いました。僕たちにいつも明るく爽やかなイメージを感じているかと思いますが、僕たちの悩みも表現すべきではないかと。メンバーの感情や悩みを、トレーラーに盛り込んでみました」と、ここまで一緒に歩んできた親愛なるCARATにだからこそ、ありのままの今の自分たちを見せようと決断した、トレーラームービー制作の裏側を振り返った。

SEUNGKWAN(読み:スングァン)

■HOSHIとJUNによる、ポイントダンスの生披露

さらに、タイトル曲「HOT」についてはDKが「SEVENTEENの情熱的で、強く、しっかりしたアイデンティティを持った曲です。昇る太陽のように燃え上がるという、強くて情熱的な抱負が含まれている曲なので、SEVENTEENらしい道を進みながら、多くの人々に良い気運も与えつつ、活動も“HOT”にベストを尽くしたいと思います」と楽曲同様、熱い気持ちで答えている。

DK(読み:ドギョム)

そして、SEVENTEENといえば何といっても、見ごたえあるライブパフォーマンスが見ものだが、振り付けについては「多くの人が真似しやすい振り付けもあるので、楽しみにしていてください」と答えたHOSHIに、「腕を使ったパワフルな振りがたくさんありますので、ぜひご期待ください」とJUNが付け加えると、HOSHIとJUNがステージ中央に立ち、メンバーのアカペラに乗せてポイントダンスを生披露するサービスも! 手で自身の体を上から下へ段々と押さえる仕草について、「僕はすべて“HOT”だ、という意味です」とHOSHIが解説した。

HOSHI(読み:ホシ)

JUN(読み:ジュン)

■ストーリーを忠実に表現すべく、細部にわたるこだわり

JEONGHANからは今作のエピソードとして、「アルバムのオフィシャル写真を撮る時、アルバムのバージョンごとにストーリーが異なるので、指輪を付ける時と外す時があるんです。僕の撮影順が前のほうで早く帰れると思っていたんですが、指輪を外す撮影なのに(指輪を)付けたまま撮ってしまい…結局、(撮り直すために)あと回しになって最後に帰宅しました(笑)」という告白が(笑)。

JEONGHAN(読み:ジョンハン)

続けて、JUNは右手小指の指輪を見せながら「今付けている指輪はホワイトですが、トレーラー映像ではSEVENTEENの暗い姿を見せるためにブラックの指輪を付けました」と説明。

MINGYUも「これはホワイトダイアモンドですが、トレーラー映像はブラックダイヤモンドの指輪です。見えにくいかもしれないですが、注意深く見てください」と触れ、全員が手元の指輪をアピールした。

昨年は、8thミニアルバム『Your Choice』と9thミニアルバム『Attacca』が、2作連続で初動ミリオンセラーを記録し、『Attacca』はビルボードメインアルバムチャート「ビルボード200」で2週連続チャートインと記録を更新し続けているSEVENTEEN。

今作の目標を問われると、JOSHUAは「『Attacca』では、ビルボード200で13位までランクインしました。今回のフルアルバムは、さらに良い記録を出したいと思っています」と笑みを浮かべ、「去年の『Your Choice』の時からずっとビルボード・チャートの話をしていますが、今回は本当に1位を取りたいです! 1位を取ったときのセレモニー(予行演習)を、前回の記者会見でもお見せしましたが、本当に実現したいです」とSEUNGKWANが宣言したことから、今回もそのセレモニーを見たいとMCに要望されることに。

JOSHUA(読み:ジョシュア)

「SEVENTEEN、ビルボード1位です!」とMCから発せられると、「ウワー!」と声を上げて立ち上がり天を仰ぐHOSHI、DKは立ち上がって涙をこらえ、JOSHUAは拳をあげ、S.COUPSは両手を広げ、WOOZIとJEONGHANとWONWOOは感慨深げに拍手、SEUNGKWANは息をのみ、MINGYUは涙を拭き、DINOは笑顔で立ち上がり、JUNはHOSHIをたたえ、THE 8はメンバーを見まわし笑顔――と、見事な“1位予行演習”を即興でできてしまうのはさすがのチームワークである。

■SEVENTEENの音楽では飾らない姿を見せたい

ここからは、この日オンラインで記者会見に参加したメディアからの質疑応答へ。まずは、カムバック前のティーザーで、「I’m not seventeen anymore(僕はもうSEVENTEENではない)」とメンバーたちがつぶやく映像が“全員脱退ティーザーだ”と話題となったことに質問がおよぶと(※筆者と韓国媒体からの質問であった)、HOSHIは「今までのSEVENTEENのイメージを脱ぎ捨て、より成熟した新しい姿になって、皆さんの前で披露するという意味を込めました」と答え、続けてSEUNGKWANが「ファンの皆さんが“脱退”という言葉に触れていましたが、ちょっとアイドルグループにとってはセンシティブに感じられたかもしれないですね。そうした言葉を気楽に使えるほど僕たちは一緒だという思いが強いので、脱退などあり得ないよ! と言っておきたいです」とフォロー。今作でのポイントについて「野望と情熱ですね。いつもは明るい音楽をしているSEVENTEENから、どれだけ“HOT”な野心と情熱を感じられるかがポイントです」と、WONWOOがキーポントを力説した。

WONWOO(読み:ウォヌ)

次にアメリカの記者から、いちばん最後に出来た「HOT」がなぜタイトル曲になると確信を持てたのか? という質問が寄せられると「『HOT』が、今のSEVENTEENを最もよく表現している曲だと思いました。僕もそうですが、メンバー全員SEVENTEENの音楽では飾らない姿を見せたいと思っているんです。SEVENTEENの新しい出発点である時期に、情熱的なアイデンティティと、今作を通して到達しようとする目標が、まさに太陽と合うと思いました。太陽は表面的に熱いエネルギーを放出するので、今の僕たちをよく表現できるタイトル曲になると確信しました」 とWOOZIは力強く回答し、JOSHUAが英語で「WOOZIさんにこの曲を聴かせてもらった時、メンバーみんながこの曲がタイトル曲だと思った」と触れると、SEUNGKWANとHOSHIも大きく頷いた。

■強烈なエネルギーとセクシーさを共存させた「HOT」

タイトル曲「HOT」のパフォーマンスで最も注力した点を「SEVENTEENの強烈なエネルギーとセクシーさを感じられるようにいろいろと頑張りました。全体的にエネルギッシュでありつつも、サビでは少しずっしりしていて、セクシーな面が見られると思います」とTHE 8が、今作を通して成し遂げたい目標は「莫大な影響力を与えられる、太陽のような存在になりたいという目標があります。僕たちそれぞれの目標は違うかもしれませんが、SEVENTEENとしての目標はいつも同じ目標を持ち、同じところに向かっていると思います」とJEONGHANがそれぞれ回答。

THE 8(読み:ディエイト)

ここでMCに、「名言製造家である末っ子のDINOさん、どうですか?」と振られたDINOは、「僕はいつも歴史の中のひとりになりたい。限界はないと思っています!」と答えながらも思わず笑いだし、メンバーたちも笑い声がもれるひと時に。

インドの媒体からは、K-POPの神髄は逃さずに英語曲を作るに難しさや、英語曲を作る重要性、今後の英語曲の可能性について触れられると、JOSHUAが「言葉が重要というより、SEVENTEENとCARATが繋がれるのであれば、それがどんな言葉でも僕たちは準備します。英語に似合う曲ならば英語で書きたいと思います」と英語でさらりと回答。

■記者会見前日(5月26日)に迎えた結成記念日

そして、前日結成7周年を全員で迎えたこともあり、デビュー当時想像していた7年後のSEVENTEENとの違いと、7年後にどんなアーティストになりたいかという問いには「7年前想像していたSEVENTEENと今との違いを挙げると、多くの方々に愛されたいという夢や目標を持ち、一生懸命活動をしようと考えてはいましたが、こんなにたくさんの愛をいただけるとは、当時予想もしていませんでした。今こうして多くのCARATの皆さんが僕たちを応援してくださるので、本当にありがたいです。 僕たちの音楽とステージで、多くの皆さんに良いエネルギーを与えたいという思いが、活動するほどに増えています」とDK、「僕は正直デビューの時、7周年が過ぎた頃に『HOT』のようにハードな振り付けをするとは思ってもいませんでした(笑)。もっと余裕のある曲をしていると思っていましたが、8年目にこの『HOT』という曲で、情熱的なパフォーマンスを披露することになりました」とS.COUPSが吐露し、すかさずSEUNGKWANが「(デビュー曲の)『Adore U』よりも何倍も大変な気がしますね」と同意した。

イギリスの媒体からは、コロナ禍以降初となるワールドツアー『BE THE SUN』について触れられると「パンデミックにより2020年のワールドツアーを中断しなければならず、2年4カ月という時間が過ぎました。CARATの皆さんとお互いに呼吸し楽しめるのは、ステージの上だと考えています。ステージを通してたくさんの感情を分かち合いたいでです」とDINOは世界のCARATへの思いを馳せ、「前回のワールドツアーから2年以上経ち、世界中のCARATの皆さんにまた会えることを楽しみにしています。たくさんの曲が出たので、僕たちも皆さんの前でライブができることになり、とても楽しみです」とVERNONが英語で重ねた。

■SEVENTEENから溢れる、CARATへの感謝と愛情

引き続き、今度は現場の記者たちによる質疑応答が行われ、『Face The Sun』はすべてグループ曲(=ユニット曲が収録されていない)経緯について話がおよぶと、WOOZIが「企画段階から、すべてクループ曲にしようという考えでスタートしました。久しぶりのフルアルバムですし、今回は内面の率直さを表現するという点から始めたので、SEVENTEENの本来の姿をお見せしたいと思ったからです。初期段階では少し無謀かなとも思いましたが、良い結果が出せて良かったです」と、これまで以上に濃度の高いSEVENTEENを表現したかった旨が告げられた。

会見の最後には、HOSHIから「カムバックの予告でお伝えした中に、“幸せは目的地ではなくてその道のり”という文章がありますが、今作を通じて拓かれる新しい道のりを、CARATの皆さんと幸せに健康に歩んでいきたいと思います」、DKからは「これから本当に会える日がたくさんあると思いますので、その瞬間を皆さんと幸せに過ごしたいです。CARATの皆さん愛しています」との言葉で締めくくられた。

あらたなSEVENTEENの意志表明となった、濃厚な約1時間の会見となった。


リリース情報

韓国:2022.05.27 ON SALE
日本:2022.06.10 ON SALE
ALBUM『Face the Sun』


SEVENTEEN OFFICIAL SITE
https://www.seventeen-17.jp/


S.COUPS(読み:エスクプス)

JEONGHAN(読み:ジョンハン)

JOSHUA(読み:ジョシュア)

JUN(読み:ジュン)

HOSHI(読み:ホシ)

WONWOO(読み:ウォヌ)

WOOZI(読み:ウジ)

THE 8(読み:ディエイト)

MINGYU(読み:ミンギュ)

DK(読み:ドギョム)

SEUNGKWAN(読み:スングァン)

VERNON(読み:バーノン)

DINO(読み:ディノ)