THE F1RST TIMES

REPORT

2022.06.10

BUDDiiSが大海原へ!10人体制後初のワンマン。バディ愛に溢れた終演後インタビュー

INTERVIEW & TEXT BY 柚月裕実
PHOTO BY 笹森健一、小坂茂雄

■『BUDDiiS vol.02 – VOYAGiiE -』レポート

BUDDiiSと描かれた船が汽笛を鳴らす。

メンバーのKEVINがこのライブのために書き下ろした新曲「YO HO」でバディ(※BUDDiiSファンの呼称)を迎え、“Voyage”ならぬ“VOYAGiiE”が始まった。

船のセットを背に「ALIEN BOY」へ。

海風が気持ちよく感じる、今の季節にぴったりの楽曲だ。自然と体が動くリズムで、ファンの持つペンライトも上下に揺れていた。歌詞の一節に、“君と出会えたことは「Miracle」ってワードじゃ足りない”とあるが、そんなストレートなメッセージを込めたラブソングも爽やかに響く。

BUDDiiSにとって2回目となるホールでのワンマンライブ。ライブのタイトルにも掲げたように今回のテーマは“VOYAGiiE=航海”である。

ステージには海賊船、LEDスクリーンには風を受けてなびくフラッグ。そして、メンバーが舵輪を回すなど、まるで一緒に海の上を旅するような演出が飛び込んでくる。

伸びやかなボーカルが魅力の「To The Top」では、KEVINやMORRIEの透明感がありつつ強く突き抜けるようなボーカルによって、日頃の鬱憤を忘れさせるような清々しさがある。

KEVIN(Vo)

MORRIE(Vo)

3曲を終えたところで「横浜武道館! BUDDiiSがやって来ましたー!」とFUMINORIの叫びでMCに入る。

KEVIN、YUMA、HARUKIの3人は横浜の出身で、HARUKIは「バディのみんなが地元に来てくれたうれしさでいっぱい」とまるで友達が遊びに来たようなテンションで喜んでいた。

HARUKI(Dance)

配信を見ているファンからのコメントを拾いながらのトークを経て、FUMINORIが「OK! 横浜武道館。みんなのバイブスを僕たちにぶつけてきてください。僕たちもみなさんに全力でお届けするんで、最後まで楽しんでください! 新曲になります『BEAST2』」と、サプライズで新曲披露。

今回は演出から携わったというメンバー。中でも印象的だったのがトロッコでの周回だ。

メインステージからメンバーが2人ずつ5台のトロッコに乗り、ゆっくりと会場を回った。その前に、FUMINORIが「僕たちとみんなで最高の航海にしたい」とペンライトを水色にするようリクエスト。ラップを担当するSEIYAのヘアカラーともリンクした青く光るペンライトはまるで海のようだ。

SEIYA(Rap、Dance)

SHOW(Vo、Dance)

波のように揺れる灯りで「Under The Sea」を盛り上げ、続く「ALRIGHT」では会場にいる全員でジャンプをするパートも。ファンとメンバーで作り上げる演出を滑らかに組み込み、その演出にすぐさま応えるファン…双方によって作り上げられる会場の一体感は感動ものだ。

続いて、メインステージに戻ったメンバーだがここでもサプライズ。同じ事務所のアイドルグループ、超ときめき宣伝部「すきっ! 〜超ver〜」をカバー。突然のことにイントロを耳にしたファンからは驚きや歓喜の声が一瞬だけ漏れていた。本楽曲はサビ部分の手の振りが特徴的で、一緒に踊る姿も。

メンバーもそれは真剣に、そしてキュートに“完コピ”してみせた。「BEAST2」のようなクールでワイルドな一面も見せれば、こんな風に遊び心を取り入れる。何が飛び出すかわからない、玉手箱のような面白さがあった。

パワフルなダンスにラップ、伸びやかなボーカルで魅了するステージで視線を釘づけにするいっぽうで、ステージの端までメンバーがやってきては、上階に向けて手を振ったり、笑顔を見せたり。MC中も配信を視聴するファンの投稿がスクリーンに表示されるなど、ファンの愛称が“バディ”なだけに、ファンとメンバーの距離の近さはBUDDiiSならでは。

足を運んでくれたファン、配信を見ているファンに、とにかく楽しんでもらおうという心意気を感じるステージ。少しずつ日常を取り戻しつつあるが、それでもまだ躊躇してしまう場面もあるなかで、こんな風に日常を忘れるひとときをもたらしてくれるのも、エンターテインメントの持つ力だと痛感した。

アンコール明けのMCで、FUMINORIがファンに向けてこんな言葉をかけている。

「いつも、僕たちの活動させてもらってるのは、何度も言いますけど、皆さんがいて、いろんなスタッフの方がいて、こうしてステージに立たせてもらっています」。

溢れる感謝に応えたいと最高のステージを築き上げるべく、全身全霊で臨んだライブ。新曲やカバー曲の初披露、少しでも物理的な距離を縮めようとする演出も、すべてはバディのため。

10人+バディの絆の強さを実感したと同時に、“みんなで楽しいことをしよう!”という彼らの純粋さや遊び心に感化され、自然とポジティブな気持ちになっていた。

グループの結成は2020年9月。あともう少しで3年目に突入。風を受けてたなびくフラッグと、大きな帆を立てて出航した彼らの次なる目的地、全国Zepp Tour『BUDDiiS vol.03 -JOURNiiY-』に向けて航海は続く。

2022.05.29@神奈川・横浜武道館
『BUDDiiS vol.02 – VOYAGiiE -』SET LIST

01.YO HO
02.ALIEN BOY
03.To The Top
04.BEAST2
05.Dream Love
06.ON & ON
07.ENCHANT
08.JEALOUS
09.Under The Sea
10.ALRIGHT
11.R4U
12.すきっ! 〜超ver〜
13.HOT CHEESE
14.Beautiful
15.Brighter
[ENCORE]
01.OZ
02.CLICK ME


■ライブ終演直後のBUDDiiSに迫る!アフターインタビュー

「楽しませるつもりだったのに、逆にバディからパワーをいただいた、そんなライブでした」と、リーダー・FUMINORIが終えたばかりのワンマンライブをこう振り返った。

FUMINORI(Rap、Dance)

『BUDDiiS vol.02 -VOYAGiiE-』公演直後、興奮冷めやらぬメンバーにインタビューを実施。会場、そして配信を通じて参加した、たくさんのバディと共にステージを終えたBUDDiiS。彼らは何を感じたのか。FUMINORIがこう続ける。

「全部(10人仕様に)変えて臨んだ、10人になって初めてのワンマンライブだったので…MCでも言ったんですけど、バディにとっても、僕たちメンバーにとっても、これから新体制で歩んでいく未来へ繋いでいくための大事なライブになったんじゃないかなって」

準備期間は短かったものの、歌唱にダンス、楽曲制作、振り付け、演出…新体制で臨むワンマンはどうしてもメンバー全員でステージを作り上げたかった──。

BUDDiiSとして歩んでいくのだと今一度強く決意した自分たちのため、さらにはそんな自分たちをずっと支えるバディのため、メンバー自身で築き上げる“BUDDiiS発のライブ”にこだわったのだ。

そんな意気込んだライブではあったが、ステージに繰り出せば、その瞬間瞬間を噛み締め、心のままに想いを伝えることができたようで、どんな時でも変わらない“絶景”を前にSHOOTは感謝が溢れ出たという。

「シンプルに、率直に楽しかった! っていうのが大きくて。やっぱり会場も広くなって、たくさんの方に会えたので、もっとこれから地方などのいろんな場所に行って、まだ会えていない方にも直接会ってたくさん恩返ししたいなって思いました」

SHOOT(Vo、Dance)

■初期段階から参加し、意見を出し合った演出

あらたな演出で賑やかさを増した今回、FUMIYAは「今回のライブは、セットや演出の打ち合わせ段階からメンバーが入らせていただいたので、今まで以上に思い入れが強くて。ステージセットやトロッコの曲など、どうすればもっと楽しいライブになるか? を考え、演出面でたくさん携わらせていただきました」と振り返った。

FUMIYA(Rap、Dance)

続けて、HARUKIが「今回はペンライトも新しくなって『CLICK ME』や『Under The Sea』とか、今までのライブよりも一体感が生まれました」と語ると、他メンバーも共感。

HARUKI(Dance)

また、カバー楽曲披露をSHOWは「今回、超ときめき宣伝部さんの『すきっ!( 〜超ver〜)』をやらせていただいて。立ち位置とかもすごいスピードで仕上げてすごく良いものになりました!」と手ごたえを滲ませ、KEVINは「今回はやったことのない演出をたくさんしたので、アーティストとしてまた一歩踏み出せたかなと思います」と10人の成長を噛み締めていた。

SHOW(Vo、Dance)

KEVIN(Vo)

10人になったことで、全曲刷新して挑んだとのことだが、パートチェンジやフォーメーション変更等、苦労も多かったのではないか? という質問にFUMIYAは「新しい演出だったり、新しい振り付けだったり、要所要所で変化があることで既存曲も違う感じで楽しめるようになったと思います」と、どこまでも“バディファースト”な彼らの熱さがうかがえた。

2022年4月に中野サンプラザで行われた初のホールワンマンライブから約2カ月。

前回のライブと比較して成長したことについて聞くと、SEIYAは「僕たちのライブにこんなにもたくさんのお客さんが来てくれるんだなって改めて実感したのと、一度にこんなにたくさんのお客さんを楽しませることができたのは、会場が大きくなるにつれて僕たちも少しずつ成長できたってことなのかなって感じました」と吐露。

SEIYA(Rap、Dance)

さらに、TAKUYAは「トロッコに乗って、いつも応援してくれているバディの近くに行くことができたのは本当にうれしかったです。これまでみんなからもらっていた愛を、(ライブを通じて)何倍にもして返したかったので、届いていたらうれしいです。これからもみんなへの感謝の気持ちや愛を(ライブで)伝えていきたいですね」と加えた。

TAKUYA(Dance)

■今回のライブで感じたメンバーの成長

ここで、ライブを通して感じたメンバーの成長について問いかけると、YUMAが「たくさんの人数の前でライブをやっていくことで、責任だったり、観てくれる人が多くなればなるほど、『一人ひとりを笑顔にしていきたい』『もっと頑張ろう』と、アーティストとしての自覚…責任感が芽生えました」と自身の心境の変化を、FUMINORIは「僕が今日いちばん良いなって思ったのは、ボーカル陣。ボーカルに引っ張ってもらったなってすごく感じましたし、負けてられないって刺激も受けました。ボーカルの役割って凄まじいプレッシャーがあると思うんですけど、そんななかでメンバーを歌で引っ張ってくれるのは心強いなって」と言及。

YUMA(Dance)

これを受け、MORRIEは「今回は横浜武道館で、このセットだからこそできる演出や仕かけがたくさんあったんですけど、今度のZeppツアーでは会場の環境がまた異なるので、次はよりパフォーマンスで見せるライブになると思うんですね。で、観てくださったスタッフさんやさっきのメンバーの発言にもあるようにボーカルを褒めてもらえるのはうれしいですけど、やっぱり『ダンス良かったね!』って一発目に出てくるようにダンス&ボーカルグループとしてスキルを磨いていきたいですね。僕も含めて、全員がダンスでも魅せられるグループになっていきたいです」と、現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指すべく今後の課題をあえて口にする場面も。

MORRIE(Vo)

“群雄割拠”“戦国時代”と言われるように、ボーイズグループ界は活気に満ちている今、つねに高みに向かっていく必要があるのだ。

公演中に全国Zepp Tour『BUDDiiS vol.03 Zepp Tour -JOURNiiY-』を発表したが、SHOWも「次がZeppツアーと、ライブハウスなのでよりパフォーマンスの質を上げて、統一感のあるパフォーマンスをしていきたいです」と力強く宣言してくれた。

■BUDDiiSのライブの魅力とは?

最後に、改めてBUDDiiSのライブの魅力について聞いてみた。

FUMINORIは「一体感。もうそこに尽きるかなと思います。コロナ禍に生まれたグループだからこそ応援してくださるバディとの絆みたいなものがすごく強いと思うので。それはライブしをながら感じます。キラキラパワーやポジティブさ、そういう明るい部分がいちばんの強みかなと。初めての方も“初めてじゃない”と思うくらい楽しめると思うし、幸せになって帰ってもらえるのが僕たちのライブです」と回答。

楽曲制作を行う、ボーカル・KEVINも「グループの曲を書くこともあるんですけど、その時のメンバーの状況とか、その人に合った歌い方やパートを曲を作る段階から考えています。なので、このBUDDiiSにしか演奏できない楽曲や演出、表現になっているなって思うんです。振りもメンバーが考えていますし、BUDDiiSは一曲一曲への思いがかなり強いんじゃないかな」と絆の源泉に触れる。

ここで急に挙手した、SHOOTが「とりあえず来ればわかります! 来てください!」と声を張ると、メンバーも「間違いない!」「来てください!」と口々に続けた。

ライブ終わりとは思えないほどにエネルギッシュなBUDDiiS。楽曲制作から演出、そしてパフォーマンスと、彼らが携わって作った思いのこもったステージで、Zeppツアーでもファンを魅了するに違いない。