■「キャスト25名が大変な思いをして一生懸命製作した…楽曲です!いや作品です!」。吉野北人の言い間違えにキャスト陣が「MVだと思っていたの!?」
映画『遺書、公開。』の公開初日舞台挨拶が1月31日に東京・丸の内ピカデリー 1で行われ、主演の吉野北人(THE RAMPAGE)をはじめ、宮世琉弥、志田彩良、松井奏(IMP.)、高石あかり(「高」は、はしごだかが正式表記)、堀未央奈、忍成修吾、そして本作のメガホンを取った英勉監督が登壇した。
満員御礼で迎えたこの日、主演の吉野は「今日公開ということで朝から宣伝活動をしてきましたが、あまり実感がありませんでした。でもこうして劇場で観客の皆さんとお会いして、ようやく実感が湧いてきました」とステージに立ってみて封切りをしみじみ実感したことを明かした。
そして約1年前の撮影を振り返った吉野は「ようやく公開されたなという気持ちが大きいです。キャスト25名が大変な思いをして一生懸命製作した…楽曲です! いや作品です!」と緊張から言い間違え、キャスト陣から「MVだと思っていたの!?」などとツッコまれて「いつもの癖が…」と慌てていた。
ミステリアスな千蔭を演じた宮世は「観終わったらわかると思いますが、クラスメートにクレイジーな人が多いので、千蔭は実は真っ当な人ではないかと思いました。そう感じなかったら、もう一度映画を観てください!」と訴えた。
クールな廿日市を演じた志田は「監督からは不思議なかわいらしい女の子にしてほしいと言われて、監督が私の目の前で廿日市を演じてくださいました。それを見て『これが廿日市だ!』と思って、それを頭のなかに宿して現場で降ろしていました」と撮影エピソードを披露した。
劇映画初出演の松井は「監督からのOKの声やカチンコ、ベンチコートを着たりすると『芸能人しているな、俺』となった。ずっと夢見ていた世界だったので、朝現場に入って台本を見たりすると『俺…芸能人っぽいな』と思った」と初々しい様子を見せた。
鬼気迫る演技を見せた高石は遺書を公開する場面を振り返り、「教壇に立つと緊張感がグッとくる。緊張からリハではセリフも噛み噛みで…。もう言えない! と思った」と反省の弁。
しかし、志田からは「え? お芝居の迫力がすごすぎてそんなこと覚えていない」と言われ、吉野は「リハの段階で(怖くて)目を合わせたくなかった」とビビり、松井も「恐れおののいたよね」と高石の熱演を賞嘆していた。
姫山椿役の堀は序列1位という設定に触れて、「私も乃木坂46加入半年でセンターに抜擢されたときに、突然トップになるプレッシャーとうれしいけれど受け入れきれない自分がいました。そんな16歳のときの自分と重なる瞬間があった」と役柄に共感。
2年D組の担任の先生でありながら序列10位の忍成は、生徒たちの現場での様子について、「仲良さそうに見えたし、集中力も高くて今の子たちはすごいなと思った」と目を細めていた。
英監督は「吉野君という座長はいるけれど、みんなが主役のようでもあって、ギラギラしていた。オーディション組もいたので遺書を公開する場面では『喰ってやる!』という感じもあって良かった。遺書公開の出番も後ろに行けば行くほど重くなって、高石さんはラスボスと言われていました」と役者たちのハングリー精神に感心しきりだった。
一方、共演者の本性を暴露する企画では、宮世が主演の吉野に吠えた。なんでも宮世は吉野と某テーマパークに行く約束をしていたそうだが、吉野は宮世を誘わずに松井と先に遊びに行ってしまったという。
その事実をあとあと松井から聞いたという宮世は「しかも(松井は)『俺、昨日も誘われたよ』と…。ちょっと待って! 俺2回もハブられてるじゃん! この映画に出た同じ生徒として誘ってほしかった。本性出てるなぁと思った(笑)」と大ショック。
これに吉野は「言い訳をするならば、皆さんもわかると思いますが、琉弥はめちゃめちゃ忙しい! 誘わなかったのは、この人忙しいだろうなという僕なりの気遣いです」と弁解するも、宮世は「でも一回誘われなかったときに、そこまで忙しくないから誘ってよ! って俺言ったよね!?」と納得がいかない様子。
そんなふうにキャピキャピと揉めるふたり。ついには堀から「女子同士みたいに揉めるのやめて~!」とストップがかかった。
最終的に「みんなで遊びに行く!」という話でまとまり、主演の吉野は「序列によってかき乱され、人の裏表や本性が出てくる内容の映画です。でもそれって生きている僕らからしたら当たり前のこと。それをリアルに落とし込んだ今とリンクする作品になっています。皆さんならばどうしますか? と問いかけもある気がするので、皆さんがこの作品を観てどう思うのか。少しでも心に響いてくれたらうれしいです」とアピール。
最後は観客を巻き込んでの『遺書、公開!』のコール&レスポンスで締め括った。
映画情報
『遺書、公開。』
1月31日(金)全国公開
出演:吉野北人 宮世琉弥 志田彩良
松井奏(IMP.) 高石あかり 堀未央奈 忍成修吾
上村海成 川島鈴遥 荒井啓志 松本大輝 星乃夢奈 榊原有那 藤堂日向 菊地姫奈 大峰ユリホ
阿佐辰美 兼光ほのか 日高麻鈴(「高」は、はしごだかが正式表記) 大東立樹 金野美穂 鈴川紗由 浅野竣哉 青島心 楽駆
主題歌:THE RAMPAGE「Drown Out The Noise」
原作:陽東太郎『遺書、公開。』(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
監督:英勉
脚本:鈴木おさむ
配給:松竹
(C)2024 映画「遺書、公開。」製作委員会 (C)陽東太郎/SQUARE ENIX
映画『遺書、公開。』作品サイト
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