■重岡大毅が今年チャレンジしたいことは「朝からシャキッとしたい」、上白石萌音は「漢字検定」!
映画『35年目のラブレター』のお披露目試写会が2月3日、東京・日経ホールで行われ、笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅(WEST.)、上白石萌音、くわばたりえ、安田顕、そして本作のメガホンを取った塚本連平が登壇した。
主演の西畑保役を演じた笑福亭鶴瓶は冒頭の挨拶で「3月7日の公開までだいぶあるなと思ってたんだけど、あっという間にこの日が来た。いい映画なんで最後まで楽しんでいただきたい」とコメント。妻・皎子を演じた原田知世は「素晴らしい映画になっています。最後まで楽しんでいただきたいです」と観客を前に溢れる思いを伝えた。
「この映画に出させてもらって本当に良かった」と話すのは、若かりし頃の西畑保を演じた重岡大毅。その隣で鶴瓶が眼鏡を外し、重岡の顔真似をするという仲睦まじい様子も見られた。重岡とともに若かりし頃の西畑皎子を演じた上白石萌音は「ひと足早く映画を拝見して一観客として大好きになった。いよいよ公開日が近づいてきていることがとてもうれしいです」と笑顔。
本作で観客を前にキャストが登壇しお披露目するイベントは初めてということで、MCからこれから観客に観てもらう気持ちを聞かれた鶴瓶は「本当に出れてよかった。自分でも良かったと思うし、自分でやらなきゃと思えた」と話すと、塚本監督が「すごく良かった。自分でやらなきゃと率直に答えていたける作品になったことが本当にすごいと思う」と太鼓判を押した。
同様の質問に原田は「早く観てほしいという気持ちが強かった、出演しているのにもかかわらず客観的に観てこの作品大好きだなと思えたし、本当は今日皆さんと一緒に席に座って観たいです」と本作への想いを話した。
鶴瓶と原田が演じる西畑夫妻の若かりし頃を演じての感想と、本作の感想を問われた重岡は「この役柄を演じさせていただくと聞いたとき、(皎子役が)上白石さんで本当によかった。10年前に共演してそれ以来だったのですが、すごく安心できました。何かやることに遅いことはないというこの映画のメッセージを伝えられたら」と答えると、間髪いれずに上白石は「こちらこそ」「私も信頼してますよ」と返し、抜群のコンビネーションによる掛け合いをみせた。
続けて同様の質問に上白石は「尊敬している役者さんなので私もご一緒できたことがうれしいし、自分たちが将来鶴瓶さん、原田さんになるという未来へのわくわくも抱きながら撮影を進められました。想像を超える温かさがあったので、早く皆さんにも温まってもらいたいです」と会場の期待を誘った。
西畑保の通う夜間中学で教師を務める谷山恵役を演じた安田顕は心掛けたことについて聞かれると、「実話をもとにした作品だと脚本を読んで知った、そして読んでみて何でもやろうと思えました」と力強くコメント。さらに役作りのために自主夜間中学へ見学に行き「ともに学ぶという部分を抱えて演じたい」とこの作品への意気込みを語った。
鶴瓶との共演については「ずいぶん前からお世話になっている。僕のことをいい役者だ、もっとセリフやってくれ、と周りに言ってくださったり。こんな方に僕はなりたいと思っています」と鶴瓶への信頼を語った。
西畑家の永遠のお隣さん・光江役のくわばたりえは「素敵な作品、そのなかに出させてもらったことが本当に光栄で、観終わったあとに(登場人物の)個々の今までの人生を振り返っていろんなことをしていきたいと思える作品だと思います」と挨拶。
現代と若かりし頃の両方を演じるにあたって心掛けたことを問われると、「衣装さんとメイクさんのお力で各年代を演じることができた。父に写真を送ったところ誰? と言われました」と会場の笑いを誘った。
唯一、若かりし頃と現代の両パートに出演したエピソードを問われると、「不思議となんの違和感もなく同一人物に見えてくる、映画を観たらわかる」とコメントした。
このエピソードを受け鶴瓶は重岡のほうを見つめ、「こんな顔ちゃうわ」と話し、対して重岡は「うれしさと複雑さが半端ない」と返し、会場が温かい笑いに包まれた。
最後に監督・脚本を務めた塚本連平監督は「この話を知ったとき絶対に映画にしたいと思いました。最高のこの人にこの役をやっていただきたい、このキャストで映画が完成した。そしてお客様に観ていただけることで胸がいっぱいです」とコメント。
そしてこれから映画を観る来場者へ「温かい気持ちになれる、そして誰かにありがとうと言いたくなる映画です。来てくださってありがとうございます。そして(脚本上で)文字で書かれた人物たちを素敵に演じてくれたキャストの皆さん、ありがとう」と溢れる感謝を伝えた。
また。MCから主人公である西畑保が定年後に読み書きに挑戦することから、今年チャレンジしたいことを聞かれると、くわばたは「今まで思ったことなかったが、本作の西畑さんが頑張る姿を観て…キスシーンにチャレンジしたい!」、安田は「英語を自由に話してみたい。洋楽が好きなのに歌詞がわからないから分かるようになりたい」、上白石は「いつでも大切な人に迷わずラブレターを書けるように、漢字検定を受けようと勉強しています」と回答。
重岡は「朝からシャキッとしたいのと、風邪を引かないように毎朝冷たいシャワーを浴びている」、原田は「50台になってから始めたゴルフ。1年前のスイングと比べると良くなっていて伸び代を感じられたのでずっと続けたい」、最後に鶴瓶は「52歳から落語を始めたが、覚えが悪く毎回ネタを増やすこと自体が挑戦です」と意気込んだ。
最後の締めのメッセージでは、原田は「鶴瓶さんとご一緒できて幸せでした。皎子さんが保さんの傍にいるように鶴瓶さんの傍にいました。そうすることで自然と皎子さんが近づいてきました。西畑さんたちの長い人生を自分が体感したような不思議な感覚でした。きっとあったかい気持ちになれる作品です」とコメント。
鶴瓶は「本当に幸せな撮影期間だった。今日会えるのも楽しみにしていた。ちょっとした親戚のような。この映画には夫婦の良さ、人間の愛が詰まっていると思います」と話し、本当の夫婦のような温かい様子に会場から大きな拍手が送られた。
映画情報
『35年目のラブレター』
2025年3月7日(金)全国公開
出演:笑福亭鶴瓶 原田知世
重岡大毅 上白石萌音
徳永えり ぎぃ子 辻本祐樹 本多力
江口のりこ くわばたりえ 笹野高史 安田顕
監督・脚本:塚本連平
配給:東映
(C)2025「35年目のラブレター」製作委員会
映画『35年目のラブレター』作品サイト
https://35th-loveletter.com/