■『OCEAN MARKET Fes』でパフォーマンス「こんな日に僕たちに会いにきてくれてありがとう!」
横須賀市の三笠公園でGW期間中に開催されているOCEAN MARKET Fes。
5月2日にはOWVとDXTEENによるツーマンライブ『OWV×DXTEEN 海沿いの野外ツーマンライブ』が開催された。
しかしこの日は、数日前からあいにくの豪雨予報。雨天決行、荒天中止と掲げられたこのイベントに、晴れ男として様々な雨予報を覆してきたOWVのリーダー、本田康祐がどれだけ力を発揮するのか注目されていたが、イベント開始時刻17時は中止がアナウンスされるのではないかと思うほどの豪雨。
しかし、レインコートに身を包み、寒さに震えながら登場を待つQWVとNICOの前に、カジュアルなロックテイストの衣装に身を包んだDXTEENが登場すると一気に歓声が上がり、さらに雨も上がるという驚きの展開に。
谷口太一の「WE ARE DXTEEN!」という掛け声から、「Handle」がスタートすると、それぞれの推し色に輝いたペンライトが上下に振れ、これまでの寒さを感じさせないくらいに盛り上がっていく。
しかしまたポツポツと雨が降り始めるなか、その状況さえも楽しんでいるようないきいきとした表情で「DRAW+ing」をパフォーマンスしながら、寺尾香信が雨の降る空を見上げながら「こんな日に僕たちに会いにきてくれてありがとう!」とまっすぐに気持ちを伝え、『Unlimit』を歌い始めると一気にポジティブな空気感に変わっていく。
メンバー同士がうれしそうにアイコンタクトをしていく姿がとても印象的だ。彼らはライブ中に、メンバーと気持ちを交換するように目を合わせていくことが楽しいと公言している。
だからこそ、こうして一緒に曲を楽しんでいる姿がとても眩しく感じる人も多いはずだ。そんな瞬間が、多々訪れた、多幸感あふれる空間だった。
MCでは、以前OWVがイベントで行い話題となった年齢詐称のMCに挑戦したり、福田歩汰がOWVのメンバーと遊ぶ夢を見たという“噓”をつくと、驚くことに雨が強くなりお客さんたちは大爆笑。
その後も止まらないメンバーのボケに平本健が鋭利にツッコみ続け、その後もOWVとコラボしたYouTubeについて盛り上がるなど、終始熱めの“OWV愛”のこもったMCで場を盛り上げた。
もちろん、この豪雨のなか、ずっと笑顔で楽しんでくれるNICOたちに大久保波留が「本当に、本当にありがとう!」とうれしそうに感謝を伝えるなど、いつもどおりの愛のこもったメッセージも届けられた。
その後も降りやむことのない強い雨のなか、「Come Over」ではNICOの大きな掛け声が虹のようにかかりどんな環境下の中でも、DXTEENとNICOがいれば爽やかさと輝きを届けることを証明。
田中笑太郎は、掛け声を頑張ってくれているみんなに向かって「NICOもQWVも大好きだよ!」と叫びテンションはアップ! 新曲の『Tick-Tack』ではかわいさとカッコよさ、今だからこそ表現できる彼ららしさを、バックダンサーと共に表現し、ラストの『Dealio!?』まで一気に駆け抜けた。
次に登場するOWVを待つQWVが、ふと空を見ると雨は上がり、豪雨はやまない予報だったにも関わらず晴れ間が広がっていく。
そんな現象に驚いていると、ついにOWVの4人が登場し、「Gamer」がスタートすると一気に勢いと熱がこもった力強いパフォーマンスに、一気に会場が盛り上がっていく。
本田が「雨があがったぜー!」と大きく叫ぶと歓声が上がり、彼らの代表曲である「BREMEN」が投下される。彼らがこの奇跡的に晴れた会場で楽しそうに遊ぶQWVを見て“いまを遊び尽くそう”と歌うこの瞬間に、野外で聴く彼らの音楽の解放感、そして巻き込むだけでない、圧倒的な牽引力を感じられた。
MCでは雨が上がったことでドヤ顔を見せる本田が、お客さんたちに向かって「止んだ!?」と聞くと、ちょっとパラついていた雨をうけて「降ってる!」との声があがり、本田が「こういうときは止んだって言って!?」とツッコんだり、佐野文哉は先ほどのDXTEENのMCを受け、寺尾との夢を見たという“嘘”を被せ、QWVもNICOも大爆笑。
持ち前のトーク力を大いに発揮したまま、浦野秀太が「この天気にピッタリな曲を持って来ました!」と振り、「Get Away」「What you waitin’ for」をパフォーマンス。
この日のためにオーディションで選ばれたダンサーが登場し盛り上げ、中川勝就が「ジャンプ!」と大きく煽ると、豪雨でぬかるんだ芝生を気にすることなく、みんながジャンプをして楽曲を盛り上げていく。
曲が終わると本田は「ジャンプしてないヤツいるよな~!?」と力強く煽るも、佐野が「NICOにOWVの本田君が高圧的で怖かったって書かれるかも」と言うと本田が目を丸くして「ダメ! それだけは書かないで!」と懇願する一幕も(笑)。
後半では、本田が「最高に楽しかったよなー!」と煽るとQWVが「それなー!」と返し、『SORENA』がスタート。暗くなった会場にペンライトと照明が刺激的に光りEDMのサウンドに合わせ一気に温度を上げ、会場はひとつに。
『LOVE BANDITZ』で圧倒的なダンスブレイクで魅せた後、『PARTY』が始まると、DXTEENがステージに再登場し一列になってパフォーマンス!
中川が福田の肩を組んだり、グループの垣根を超えてわちゃわちゃとパフォーマンスをして盛り上げていく。
さらにOWVの4人がDXTEENの前に立つと中川がDXTEENにさらわれ、2組がコラボしたYouTube (OWV VS DXTEEN 中庭バトル!)で中川が披露した足を広げ“OWVのV”のポーズをさせられるなどステージはカオス!
その後のMCでも2組の仲の良さが手に取るように伝わる男子校ノリのわちゃわちゃが繰り広げられ収拾がつかないほどに(笑)。
ラストには、田中が「もう1曲歌ってもいいですか?」とリクエストし全員でDXTEENの『Brand New Day』をパフォーマンス。
全員がニコニコと笑顔でかわいらしくハイタッチをしたり、佐野と大久保が肩を組んで顔を見合わせたりとピースフルな空間に、大きな歓声が上がり、2組はまた共演することを誓い、幕を閉じた。
開演前は豪雨と強風で険しい顔つきだったQWVとNICO。しかし予報よりも早く上がった雨に変わり現れたキレイな三日月の光のもと、幸せな笑顔に包まれた、最高に楽しい一夜となった。
TEXT BY 吉田可奈
PHOTO BY Yuto Fukada
【セットリスト】
DXTEEN
1. Handle
2. DRAW+ing
3. Unlimit
4. Switch
5. Next
6. Come Over
7. Dive
8. Tick-Tack
9. DREAMLIKE
10. Dealio!?
OWV
1. Gamer
2. BREMEN
3. Get Away
4. What you waitin’ for
5. SORENA
6. LOVE BANDITZ
OWV×DXTEENコラボ
1. PARTY ※OWV楽曲
2. Brand New Day ※DXTEEN楽曲
リリース情報
2025.05.07 ON SALE
DXTEEN
SINGLE「Tick-Tack」
OWV OFFICIAL SITE
https://owv.jp/
DXTEEN OFFICIAL SITE
https://dxteen.com/