■フェスの最後はメインステージの出演者とオーディエンスで「GO!!!」を熱唱!
FLOWが、6月14・15に横浜・ぴあアリーナMMにて“ロックバンドが創るアニソンロックフェス”『FLOW THE FESTIVAL 2025』を開催した。
2024年7月から約1年、『FLOW WORLD TOUR “ANIME SHIBARI 2024-2025”』と冠したワールドツアーを敢行してきたFLOW。“ロックバンドが創るアニソンロックフェス”と謳われるFLOW主催の本フェスは、昨年の初開催に続き2回目の開催となった。
2017年にロックバンドとして初めてアニメタイアップ楽曲だけのセットリストでのライブ『アニメ縛り』を開催して音楽シーンを驚愕させたFLOW。以来大会場での開催や全国ツアー、そして2024年はから1年をかけ、『FLOW WORLD TOUR “ANIME SHIBARI 2024-2025”』で世界を巡った。
そんな世界にアニソンを響かせる彼らが、ロックバンドとして初のアニソンロックフェスを開催したのは2024年のこと。JAM ProjectやCreepy Nuts、SPYAIRなどアニメと親和性の高いアーティストが集結し、「FLOW THE FESTIVAL、最高!」の掛け声で幕を閉じたその唯一無二のフェスが、2025年も開催。FLOWと縁が深く、アニメ放送20周年を迎えたアニメ『交響詩篇エウレカセブン』をフィーチャーした『FLOW THE FESTIVAL 2025』は『交響詩篇エウレカセブン』の主人公・レントンが見守るなかで開催された。
■DAY1
『FLOW THE FESTIVAL 2025』のDAY1は、welcome actの高梨康治&刃-yaiba-のステージでスタート。アニメ『FAIRY TAIL』でナツたちを鼓舞し続けてきた荘厳なテーマソング「ドラゴンフォース」をはじめとした全6曲でフロアを熱くする。
なかでも三味線と和太鼓のメンバーがパフォーマンスに加わったアニメ『NARUTO-ナルト-』の劇伴の生演奏がオーディエンスの熱を上昇。『NARUTO-ナルト-』の物語を躍動させ続けてきた「動天」や、ナルトたちの生き生きとした姿息づく「NARUTOメインテーマ‘16」などでフロアの熱はフェス本編開始前からヒートアップした。
アニメ『交響詩篇エウレカセブン』の主人公・レントンの声が響き、いよいよ『FLOW THE FESTIVAL 2025』、初日の本編が開幕。最初の登場はDOES。劇場アニメ『銀魂 THE FINAL』挿入歌「道楽心情」からスタートしたライブは、演奏曲9曲中7曲が「サムライの歌」(Vo&Gu 氏原ワタル談)に。
ペンライトの赤い光に染まるフロアに無骨なまでにまっすぐなロックンロールがオーディエンスを圧倒していく。特に後半では「修羅」から「バクチ・ダンサー」「曇天」とアニメ『銀魂』の持つ躍動感と生命力溢れるナンバーで畳み掛け、3ピースのロックバンドのシンプルながらラウドに轟く魂のロックンロールで会場を熱狂の渦へと誘った。
メインステージでDOESから熱気のバトンを受け取ったのは『from ARGONAVIS』プロジェクトのArgonavis。前年にはArgonavisのボーカル・七星蓮役の伊藤昌弘、GYROAXIAのボーカル・旭那由他を演じる小笠原仁らArgonavisとGYROAXIAの合体でユニット「from ARGONAVIS」でwelcome actを務めた彼らが、いよいよArgonavisで登場。
アニメ『アルゴナビス from BanG Dream!』のオープニングテーマ「星がはじまる」でライブをスタートさせ、小笠原を迎えての「STARTING OVER」など爽快なロックンロールでプロジェクトのパワーを感じさせた。なかでもFLOWのKEIGOとKOHSHIを迎えてFLOWの「流星」のカバーを聴かせた際にはライブでは久しぶりの楽曲にFLOWのファンも歓喜。デビュ-曲「ゴールライン」まで全8曲を通して堂々たるパフォーマンスで会場を席捲した。
メインステージに3番目に登場したのはReoNa。「ピルグリム」で幕を開けたステージは、アニメ『シャドーハウス』エンディングテーマ「ないない」など“絶望系アニソンシンガー”としての個性を存分に放ちながら『FLOW THE FESTIVAL』を彩っていく。
アグレッシブなロックサウンドに繊細かつ情感豊かなボーカルが重なると、オーディエンスの熱気もヒートアップ。アニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』オープニングテーマの「ANIMA」ではフロアのそこかしこでひと際明るいオレンジのペンライトが激しく揺れた。
そんなステージにFLOWからTAKEがゲストで登場。アニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』オープニングテーマ「GG」をギター4本で轟かせ、ぴあアリーナMMを熱風で包んだ。
ロックバンドによるアニソンロックフェスを国内屈指のフェスの一角に押し上げるような、観客“全員優勝”なライブを見せたのはサンボマスター。
映画『劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸』の主題歌「光のロック」からライブをスタートさせ、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』オープニングテーマ「はじまっていく たかまっていく」や彼らの代名詞的な「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」など全7曲に及ぶ圧巻のステージを繰り広げた。
アニソンであっても“そんなことは関係ない。これはお前らの歌だ“と言わんばかりの熱と愛に溢れた楽曲にフロアも熱気を帯びる。『NARUTO-ナルト-』の5代目オープニングテーマ「青春狂騒曲」ではスクリーンに幼さを残した懐かしいナルトたちの姿が映し出され、観客の歌声も重なって、大きな熱を放った。
「FLOWとはデビュー同期だ」と語るスキマスイッチが登場。アニメ『宇宙兄弟』のオープニングテーマであり、爽快でドラマティックな「ユリーカ」から始まったステージ。爽快なナンバーにオーディエンスが飛び跳ね、歌声を重ねていく。
映画『ドラえもん のび太の恐竜2006』の主題歌である「ボクノート」が響き出すと、会場を埋め尽くすオーディエンスは楽曲のメッセージを受け取り、ペンライトの青い光で会場を染めあげる。その景色を見渡し、スキマスイッチのふたりは感謝を述べた。
そして「奏(かなで)」や「全力少年」といった長く愛され続ける彼らの象徴的な楽曲が響くと、イントロから会場は喜びのどよめきをあげる。最後はアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のオープニングテーマ「ゴールデンタイムラバー」をアニメ映像とともに響かせ、会場を熱気で包んだ。
『FLOW THE FESTIVAL 2025』DAY1の最後を飾ったFLOW。スクリーンに「今!!!ルミカを折ろう」の文字が浮かび、配布されたペンライトが折られると一瞬で緑色に染まるぴあアリーナMM。
『交響詩篇エウレカセブン』の20周年を祝う緑の光が輝くなか、『交響詩篇エウレカセブン』の映像とともにそのオープニングテーマを飾った「DAYS」が響けば、オーディエンスも歌声を重ねていく。スマホ・PCゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』主題歌「White Moon」が初披露されるとゲームの映像が流れて楽曲を彩り、オーディエンスの熱気も上昇したところでシークレットゲストの大橋彩香が登場。
ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』で女主人公の声を担当する大橋とともにアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』オープニングテーマ「COLORS」を伸びやかに歌い上げると、会場を歓喜の声でいっぱいに。
さらに「GOLD」ではMADKIDがダンスで楽曲を彩り、「GO!!!」ではDOESの氏原ワタルとスキマスイッチの大橋卓弥、そしてボールを投げ込むパフォーマーでサンボマスターの木内と近藤も登場。FLOWのライブに欠かせない楽曲を灼熱の時間にする。終盤には高梨康治がゲストキーボディストとして登場。「虹の空」、そして2組で共作したアニメ『「キン肉マン」完璧超人始祖編』のオープニングテーマ「LOVE & JUSTICE」を高梨康治×FLOWというコラボバンド完全体で演奏し、フロアのテンションを最高潮へと押し上げた。
この日の出演者が全員呼び込まれたステージに、大きなサプライズが! コールされた名は1983年にリリースされてから多くの子供たちに愛されてきた名曲「キン肉マンGo Fight!」を歌う串田アキラだ。
現代の「キン肉マン」ソングを歌うFLOWと元祖である串田のパワフルなボーカル、そしてアニソンを響かせてきたアーティストたちとオーディエンスで歌う「キン肉マンGo Fight!」で会場の爆発的な熱気が『FLOW THE FESTIVAL』の歴史にまたあらたなページを刻んだ。
2024年に引き続き、バンドの転換ではサブステージでアニメをより好きになる時間が展開。クリエイターズトークがではトークMCにニッポン放送アナウンサー・吉田尚記を迎え、MADKIDのYOU-TA、アニサマの齋藤P、音楽評論家で音楽プロデューサーの冨田明宏、DJシーザーによる語らいの時間に。
またMADKIDは彼らの名を世に届けたアニメ『盾の勇者の成り上がり』の主題歌をダイナミックなダンスで魅せ、DJ kevin mitsunaga(fhana / 最初の「a」は、アキュートアクセントありが正式表記))はご機嫌なナンバーをセレクトし、アニクラと化したフロアに色とりどりのペンライトの花を咲かせた。
さらにVTRで「結那ちゃんねる~FLOWフェス出張編」が展開される。声優の結那が旅したり食べたり遊んだりやりたい放題で送るYouTube公式チャンネルの番組で楽しい様子を垣間見せた。ライブが終わればサブステージも動き、その後にメインステージのライブが始まる。まさに「休む暇のない」フェスはいよいよその個性を確立した。
ロックバンド、ロックア-ティスト。転がり続ける石には苔も生えないというロックンロールの言葉を体現するアーティストがラインナップされた『FLOW THE FESTIVAL 2025』の初日はこうしてロック魂の熱に彩られながら幕を閉じた。そして熱気のバトンはDAY2へと繋がっていく。
■DAY2
初日の興奮冷めやらぬままに開幕した『FLOW THE FESTIVAL 2025』DAY2。welcome actとして最初にステージに登場したのは元気いっぱいの幹葉。スピラ・スピカのパフォーマンスの幕を開けた瞬間、フロアは黄色に染まる。
アニメ『ガンダムビルドダイバーズ』エンディングテーマ「スタートダッシュ」をアコースティックセットで鳴らすと、まだフェスのスタート前にもかかわらずオーディエンスでいっぱいの会場は歓声に包まれた。
「リライズ」からはバンドセットでのパフォーマンスで、フェスの本格スタートを前に会場の熱を一体にすると、ラストチューンとなるアニメ『その着せ替え人形は恋をする』のオープニングテーマ「燦々デイズ」までの全6曲で会場を熱い空気で包んだ。
DAY2の開演前のアナウンスはアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』からルルーシュ・ランペルージ。「盛り上がっているか」と何度なく観客を煽ると、紫のペンライトの光に染まったゼロコールからフェスの本編がスタート。
最初の登場はBLUE ENCOUNT。その名前のままに青いペンライトが瞬くフロアにアニメ『銀魂゜』オープニングテーマ「DAY×DAY」が響く。始まりから「オイ! オイ!」とコールが起き、熱気は一気に上昇。アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』オープニングテーマ「Survivor」ではパワフルなロックンロールが響くとアニメ映像がスクリーンに映し出され、オーディエンスを歓喜させた。
イントロから歓声が沸いたのはアニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングテーマ「ポラリス」。コールにクラップに大合唱に、と会場が一体となってライブを作っていく。「ハミングバード」まで全8曲でアニソンロックフェスの真骨頂を見せた。
メインステージにはBACK-ONが登場。前年はシークレットゲストでの出演だった彼らが2025年はメインステージに。アニメ『FAIRY TAIL』オープニングテーマ「STRIKE BACK」を皮切りにミクスチャーラウドロックがぴあアリーナMMを席捲していく。
また結成20周年の周年曲として制作された「1994 feat.SHUN(TOTALFAT)」では、この日のサポートベースを務めるTOTALFATのSHUN(TOTALFATは『NARUTO-ナルト-』の曲もやっていたので、今回は忍連合として参戦とのこと)とともに歌い上げると、後半はBACK-ONと縁の深い作品である『機動戦士ガンダム ビルドファイターズ』シリーズの曲でフロアをさらに盛り上げる。
とくに「ニブンノイチ」はアニメ『ガンダムビルドファイターズ』のアニメ映像も流れ、一万人の大合唱とクラップが響き、BACK-ONのライブの姿を観客に刻み付けた。
メインステージに登場したflumpoolは水色の光に染まった会場に迎えられる。誰もが知る彼らの代名詞「君に届け」で幕を開け、大合唱が沸きあがると、メンバーはその様子に笑みを浮かべた。アニメ『かくしごと』のオープニングテーマ「ちいさな日々」はイントロから歓声が沸き、スクリーンに歌詞が映し出されると観客は歌を口ずさむ。
FLOWとは以前に所属事務所が同じだったこともあり、親交が続いてきたなかでのオファーがうれしかったと話すflumpool。楽曲ができた際にFLOWのTAKEに褒められたという「夜は眠れるかい」では、この曲がオープニングテーマとなったアニメ『亜人』の映像も相俟って観客に熱気もヒートアップしていった。
またアニメ『キャプテン・アース』のオープニングテーマであるダンサブルな「ビリーバーズ・ハイ」ではそのビートにフロアも揺れ、「FLOW THE FESTIVAL」を熱く盛り上げた。
昨年はソロアーティストとして出演した『FLOW THE FESTIVAL』に、Tom-H@ckとともにOxTで登場することとなった2025年のオーイシマサヨシ。サウンドチェックの「ようこそジャパリパークへ」からフロアを熱気の渦へと誘いつつも、OxTとしてのライブの始まりとなったアニメ『オーバーロード』のオープニングテーマ「Clattanoia」だ。続けて「HOLLOW HUNGER」を鳴らし、彼らの活動してきた10年を色濃く彩るアニメ『オーバーロード』シリーズの楽曲を響かせた。
アニメ『陰の実力者になりたくて!』のオープニングテーマ「HIGHEST」ではラウドに轟くイントロから会場の咆哮のようなコールが重なり、会場を揺らすと、最後はアニメ『SSSS.GRIDMAN』オープニングテーマ「UNION」。アニメの映像も流れ、作品の持つ疾走感でフロアに旋風を起こすOxTは、その卓越したステージパフォーマンスで観客を圧倒した。
この日も転換の時間のサブステージでは熱い企画が目白押し。前日に引き続き繰り広げられたクリエイターズトークは、トークMCに音楽評論家で音楽プロデューサーの冨田明宏を迎え、REAL AKIBA BOYZのネス、クラムボンのミト、『リスアニ!』編集長・馬嶋亮にスピラ・スピカの幹葉というメンバーでアニメ音楽の裏話などの貴重な話を聞かせ、REAL AKIBA BOYZはアニソンの人気曲でダイナミックなダンスパフォーマンスを見せ、DJ和はUVERworldやLiSAらの楽曲で会場をアニソンクラブイベントへと変えていく。
そんなサブステージで特に注目を集めたのは『STUDIO HISASHI』。アニメを愛するアーティスト、GLAYのHISASHIがアニメ音楽の世界をアーティストの目線から紐解いていく「アニメ」×「音楽」融合型エンタメ番組の出張版がサブステージに登場。HISASHIのギター演奏で響くアニソンの数々にゲストボーカルが次々に登場して盛り上げる。
FLOWのKOHSHIとKEIGOが登場して「COLORS」を、flumpoolの山村隆太は「泣いていいんだ」を、オーイシマサヨシは自身もギターを手に登場し、HISASHIとのツインギターで「君じゃなきゃダメみたい」改め「HISASHIじゃないとダメみたい」を聴かせ、さらにこのコーナーのためだけのスペシャルゲストとして登場したASH DA HEROのASHは、アニメ『ブルーロック』のオープニングテーマ「Judgement」など2曲で共演。
最後は参加したボーカリストが勢揃いして、HISASHIのギターとともにGLAYの「誘惑」を響かせフロアを沸かせた。
メインステージにGRANRODEOが登場。FLOWの盟友である彼らは前年に続いて出演。そのステージはアニメ『黒子のバスケ』のオープニングテーマ「The Other self」から幕を開けた。轟くラウドロックで熱を上昇させるオーディエンスの歌声が重なりライブを熱く彩ると、アニメ『範馬刃牙』のオープニングテーマ「Treasure Pleasure」ではアニメ映像が流れ、楽曲の勢いも加速するようだった。
さらに「セツナの愛」、そして「鉄の檻」とアニメ『文豪ストレイドッグス』のオープニングテーマを立て続けに響かせ、その重厚なサウンドとパワフルなボーカルでフロアを席捲したGRANRODEO。ドラムのビートでぴあアリーナMMのオーディエンスをあおるKISHOWの「騒げ!」の声から『NEEDLESS』のオープニングテーマ「modern strange cowboy」を掻き鳴らしてフロアを大きく揺らすと、ラストはアニメ『黒子のバスケ』のオープニングテーマ「Can Do」を会場一体で歌い上げた。
いよいよFTF2025も佳境。オオトリであるFLOWの出番だ。DAY1に同じくスクリーンに「今!!!ルミカ折ろう」とアナウンスが出ると、会場が青一色に染まる。その青い光のなかに姿を現したFLOWはアニメ『エウレカセブンAO』のオープニングテーマ「ブレイブルー」を響かせる。
躍動するニルヴァーシュ映像とともにエモーショナルな歌声に続き、アニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』オープニングテーマの「風ノ唄」ではオーディエンスの大合唱がフロアを震わせた。
ここからゲストを迎えるFLOW。シークレットゲストの福山潤が呼び込まれ、驚きの声に包まれるぴあアリーナMM。福山のミニアルバム『Reflection』収録曲でTAKEが作曲した「フォーエバー・フレンズ」をFLOWとともに歌い上げた。ゲストコーナーは続く。REAL AKIBA BOYZが登場して「WORLD END」で盛り上がる。さらなるシークレットゲストのアナウンスに会場がどよめく。
レントンの声で紹介されたのはHOME MADE家族のMICROとKURO。驚きの声が次の瞬間、大歓声へと変わるなか、FLOWとともにアニメ『交響詩篇エウレカセブン』のオープニングテーマ「少年ハート」を歌うふたり。これもまた20周年の『交響詩篇エウレカセブン』が結んだ瞬間。
HOME MADE家族のふたりはアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』のエンディングテーマ「流れ星~Shooting Star~」もFLOWと歌い、フロアがナルトの色であるオレンジに染まった。
続いてBACK-ON×FLOWで映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』の主題歌「THE FUTURE DAYBREAK」など2曲のコラボ曲でフロアの熱を上げると、FLOW×GRANRODEOではアニメ『七つの大罪』のオープニングテーマ「Howling」、エンディングテーマ「7-seven-」の歌唱では会場の熱気を最高潮へと連れていく。『FLOW THE FESTIVAL』ならではの豪華共演は、このフェスにしか生み出せない存在感を示した。
フェスの最後はメインステージの出演者全員と、オーディエンスで歌う「GO!!!」。世界中で愛されるFLOWの代名詞的なこの一曲は、ロックバンドが開催するアニソンロックフェスのラストを熱く彩るだけではなく、1万人の心をひとつにした。2024年と変わらず「FLOW FESさいこ~!」で幕を閉じた『FLOW THE FESTIVAL 2025』。このフェスが今後も日本のアニソン熱の発信源のひとつとなることを疑いようのない真実にした2日間だった。
TEXT BY えびさわなち
PHOTO BY “SUGI”Yuya Sugiura、佐藤広理、Natsumi Korimoto / 郡元菜摘
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