■「(主演・藤原丈一郎と)互いにアイドルであることを忘れて、ひとりの役者としてやり合えたのが嬉しかったです」(橋本涼)
橋本涼(B&ZAI)が6月28日にカンテレ・大阪本社にて、7月3日スタートのカンテレ×FOD連続ドラマ『ロンダリング』の取材会に出席した。
『ロンダリング』は藤原丈一郎がテレビドラマ初単独主演を務める作品。“死者の声が聞こえる”という役に立たない特殊能力を持つ売れない俳優・緋山鋭介(ひやまえいすけ/藤原丈一郎)が、嫌々ながらも社会の闇に足を踏み入れ、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い奮闘する社会派ミステリーだ。
ミステリアスな役柄にあわせて黒のシックな装いで登場した橋本は「B&ZAI結成後(今年2月)、初となるドラマに出演できるなんて、景気がいいです!6月にB&ZAIの1stライブ『B&ZAI LIVE 2025 First Beat』を終えて、7月からはドラマの放送が始まります。ジュニアの身でドラマの仕事をいただけるのはありがたいですし、正体不明の役は初めてだったのでワクワクしました。しかも丈くん(藤原)初単独主演のドラマに出演できるなんて、幸せですね」と笑顔。
橋本が演じるP.J.は、表向きの肩書はコンセプトカフェやガールズバーを経営する会社の取締役だが、実態は大阪のミナミ(難波や心斎橋などの繁華街エリア)を縄張りとする“半グレ集団”の幹部という役どころ。「内容が進むにつれて、どんな人物かが明かされていく役は、まさにドラマっぽくて。P.J.の経歴を頭に入れながら、ちょっと壊れている、普通じゃない感じを意識して演じるのが楽しかったです」と振り返った。
ドラマ初共演となる藤原とは、同じ所属事務所ながら元々あまり接点がなかったというが、撮影を通して初めて濃い時間を過ごしたと話し「ひとりの役者さんと接した感じでした。丈くんとは、撮影現場ではお芝居の話しかしませんでしたが、食事に行ったときはB&ZAIのことを聞いてくれて。お芝居とグループの活動を完全に二分しているところがすごいですね」と尊敬のまなざしを向ける。藤原の演技によってあらたに引き出された芝居もあるようで「お互いに感情をぶつけ合うシーンがあるんですけど、“キャッチボールをしているな”と思いました。お互いにアイドルであることを忘れて、ひとりの役者としてやり合えたのがうれしかったです」と目を細めた。
本作は、緋山が不動産会社「アマミ不動産」社長・天海吾郎(あまみごろう/大谷亮平)から事故物件のロンダリング(洗浄)を依頼されるところから始まる。ドラマにちなみ“事故物件に住んだことがあるか”と聞かれると、橋本は「1個前の家をそれで引っ越しました」とまさかの回答。数年前に友人と車で廃墟(はいきょ)を見に行ったところ「幽霊が家についてきてしまいました。お風呂にいると、キッチンで音がして。幽霊と同居している感覚がめっちゃ怖かったです」と振り返る。すぐ逃げられるようにジーンズをはいて寝ていることを父親に相談し、神社でお祓い(おはらい)をしてもらうと、心霊現象がピタッと止んだという。「親父がロンダリングしてくれましたね(笑)。幽霊がいなかった部屋に連れてきちゃったことで、僕が事故物件にしてしまったのかもしれないです。それから廃墟には行かなくなりました」と明かした。
元々「霊感はないタイプ」とのことだが、自身の恐怖体験があるだけに、藤原が演じる緋山の気持ちがよくわかるという。「人のいない団地での真夜中の撮影は真っ暗で怖かったです。裏で菅井(友香)さんが“幽霊のノック音が聞こえました”とビビらせてきて(笑)。そういうのを気にしながらドラマを見てもらえたら、また違ったことも見えてくるかもしれません」とアピールした。
今夏、関東・関西での野外音楽フェス出演など、さまざまな活動を控えるB&ZAI。今回のドラマ出演をメンバーも応援してくれているといい「“個人の仕事をグループに還元する”と先輩たちがよく言いますが、僕はいい意味でひとりの役者でいようと思っています。真剣に向き合ったうえで、グループに還元できたらいいな、と。アイドルとお芝居、どっちもやらせてもらえている、この環境がすごく幸せです」と意気込んだ。
番組情報
カンテレ・フジテレビ系『ロンダリング』
7月3日(木)スタート
カンテレ:毎週木曜24時15分~24時45分
フジテレビ:毎週木曜26時15分~26時45分
※放送時間は変更になる可能性があります
※カンテレ1話放送直後からFODにて1週間の先行配信
出演:藤原丈一郎 菅井友香 橋本涼 久保田磨希 趙たみ和 / 和田正人・谷村美月 / 大谷亮平
脚本:古家和尚
制作著作:カンテレ
『ロンダリング』番組サイト
https://www.ktv.jp/laundering/