8月7日、東京・Zepp DiverCity (Tokyo)にて『マイナビ 閃光ライオット 2025 produced by SCHOOL OF LOCK!』ファイナルライブ審査が開催され、グランプリをめっちゃ美人(東京都)が獲得した。
■オープニングトーク~開会宣言
照明が落ち静かなステージに、応援アンバサダーの賀喜遥香と井上和が登場。賀喜が「声を聞かせてください。皆さん、準備はできていますか? この物語の主人公になる準備はできていますか?」と語りかけると、ギターをかき鳴らし、賀喜と井上のふたりが「『マイナビ 閃光ライオット 2025』スタートーーーー!!!!!!」と叫び、開会を宣言した。
ステージが明転し『SCHOOL OF LOCK!』のこもり校長こと小森隼(GENERATIONS)とアンジー教頭ことアンジェリーナ 1/3 が登場。こもり校長が「みんな声出す準備はできてますかー!?」アンジー教頭が「行けるかー!?」と客席を煽ると、会場は一気に盛り上がりを見せた。
続いて、ファイナル審査のスペシャルサポーター(※)として、OKAMOTO’S のオカモトショウ、オカモトレイジ、シンガーソングライターのアイナ・ジ・エンド、GLIM SPANKYの松尾レミ、亀本寛貴、シンガーソングライターのsyudou 、そしてグランジ 遠山大輔(『SCHOOL OF LOCK!』元校長)がが登場。
※これまでファイナルステージでは、特別審査員を含めた審査員チームが結成されていたが、10代アーティストへの批評に「審査」という言葉がふさわしくないという想いから、今大会より、当日の10代アーティストのパフォーマンスや熱い想いを受け止め、時にアドバイス、時に激励、感想や意見を述べアーティストたちを盛り上げ、サポートしていく“スペシャルサポーター”に変更。
『閃光ライオット 2009』に、OKAMOTO’S の前進バンド“ズットズレテルズ”として出場し、ファイナルステージへの出場経験があるオカモトショウ、オカモトレイジは、出場者を見守るスペシャルサポーターとして参加することについて質問されると、オカモトショウは「めちゃめちゃ楽しみですね! 純粋に楽しみで、レイジは楽しみすぎて2009年の閃光ライオットTシャツ着て来ました」とワクワクした様子で語った。
シンガーソングライターのアイナ・ジ・エンドは、審査員の経験を尋ねられると「審査員としてはあまり経験ないんですけど、今日人生が変わる人もいると思うので、真心こめて見させていただければと思います」とコメント。
OKAMOTO’S のふたりと同様『閃光ライオット 2009』のファイナルステージに出場経験があるGLIM SPANKYの松尾レミ、亀本寛貴。今年の閃光ライオットついて松尾は「人生のターニングポイントになった日だったので、みんなの人生のきらめく日になるんじゃないかな。思いっきり音楽をぶつけてもらいたいです」と回答。GLIM SPANKYも2009年の閃光ライオットに出場していたため、OKAMOTO’S のオカモトレイジの当日のTシャツを見て「エモすぎて高校生の気分に今なってます!」とテンションが上がっている様子だった。
音楽プロデューサーでありボカロ P、そして自身もシンガーソングライターとして活動中のsyudouは、今年からあらたに設立されたボカロステージのスペシャルサポーターも兼任。「これだけ大きな会場で、バンドであろうとボカロであろうと、熱い音楽をかます気持ちは同じだと思ってます。今日はよろしくお願いします!」と述べ、10代アーティストにエールを送った。
そして、“2代目校長”として10年間にわたり校長を務めた、とーやま校長こと遠山大輔もスペシャルサポーターとして参加。「テクニックとかもあると思うんですけど、今日だけ放つことができる、想いが乗った音をただ見たいと思って、期待しています。自分たちの最高を叩きだせるライブを楽しみにしています」と今の心境をコメントした。
その後、今年の応援アンバサダーを務める賀喜と井上が再びステージに登場。本番を控えたファイナリストの姿について、賀喜は「堂々としているように見えたけど、緊張するという声が聞こえると、10代なんだなって思いました。でも、すごくかっこいいです」、井上は「開会宣言はプレッシャーを感じたのですが…でも今からファイナリストの皆さんも同じ緊張感でパフォーマンスをされるんだなと思うと、私も一生懸命やろうと思いました」と回答し期待を寄せていた。
そして、UNISON SQUARE GARDENがゲストライブアクトとして登場することが伝えられると、会場は一気に盛り上がりを見せていた。
こもり校長による「ここに集まっている全員行けるのか!? 今年、この優勝旗を手にするのはいったい誰なのか!?」という掛け声とともに、ファイナリストライブへと移った。
<ファイナリスト・ライブ(前半)>
■めっちゃ美人(東京都)
東京発オリジナルスタイル、ミクスチャーロックバンドの、めっちゃ美人がトップバッターとして登場。ステージに立つと、伸びやかな歌声を披露し会場の雰囲気は一変。「めっちゃ美人です!!!」という叫びで会場をステージに引き込む。シティ感のあるサウンドとグルーヴ感のあるリズムの「W.H.A.T」を披露し、イベントの開幕を盛り上げた。2曲目にはピアノから始まるメロウな雰囲気の楽曲「miss you」を披露。美しいコーラスワークとハイトーンの歌声で会場を包み込んだ。ラストの曲には和太鼓と横笛をバックに「ちょいと聴いておくれよ」と語りかけると、浪曲や盆踊りを彷彿とさせるリズムとバンドサウンドの融合が特徴的な「まれびと」を演奏し、めっちゃ美人ならではのステージを作り上げた。
【スペシャルサポーターコメント】
OKAMOTO’Sのオカモトショウは「や~ばかったですよね! 自分たちも出場した当時、10代じゃないみたいって言われてましたが、その頃の俺たち以上に10代じゃないみたいなバイブスを持ったバンドで。素晴らしい演奏でした。鳥肌立ちました」とコメント。GLIM SPANKY の亀本寛貴は、「めちゃくちゃカッコよかったです。いろんな音楽のバックボーンがあって、それを突き詰めてスキルとして落とし込めるているのがすごい。ボーカルの莉己はすげえ良いボーカルだと思いました。ちょっとフレディ・マーキュリーが見えてくるような…」と絶賛した。
【司会・応援アンバサダーコメント】
アンジー教頭は「本当にすごい…3次審査から、さらに上げてきた感じがしましたね!!」と感嘆した表情。賀喜も「圧巻でした。」と頷き、一同はトップバッターながら、その演奏とステージに圧倒された様子だった。
<セットリスト>
1.W.H.A.T
2.miss you
3.まれびと
■Cultboi(大阪府)
新世代のエモーションを激しくかき鳴らす4人組アート集団、Cultboiが登場。1曲目には「Cultboiです! よろしくお願いします!」という挨拶とともに、爽やかで疾走感のあるロックナンバー「疾走」を披露。2 曲目には、ポップでキュートなボーカルとロックサウンドが印象的な「呼吸の輪郭」を披露し、観客の手拍子とともに一体感を作り上げた。MC では、「閃光ライオットは中学生の時から憧れの大会で、バンド組んだのも閃光ライオットに出るためでした。活動していくうちに、閃光だけではなく、自分たちの表現したいものを作ることがやりたいことなんだって気づいて。うまく言えないんですけど、すべての活動の中には閃光ライオットがありました。今日はありがとうございました!!」とコメント。最後の曲はCultboiのために初めて作ったという楽曲「b612」を披露。ギターのアルペジオとサビの歪んだサウンドによる緩急が印象的で、エモーショナルなCultboiの世界観に引き込んだ。
【スペシャルサポーターコメント】
GLIM SPANKYの松尾レミは「4人の信じているものが一緒なんだなとストレートに感じました。3曲すべて違う表現をしていて、それぞれアートなど多方面で活動しているのもすごいと思いました。ロックって、カルチャーとともにある思うので、そういうところを表現している4人がかっこよかったです」と話した。syudouは「プレッシャーもあったと思うけど、感情の爆発というものを凄く感じた素晴らしいステージでした。気持ちを曲で爆発して、みんなに伝えてやろうという部分が感じられました。アートなどトータルプロデュースも部分も、帰ってから調べたいです!」とコメントした。
【司会・応援アンバサダーコメント】
アンジー教頭は「生きる音を一音一音鳴らしてくれている…3次審査から引き続き聴くことができてうれしい! 背中を押される感じがします」とライブの熱冷めやらぬ様子で感想を述べると、賀喜も「聴き惚れるというか、声に透明感もあるけど力強くて! 感情がスッと入ってくるというか。聴いていて幸せでした」と頷いた。続く井上も「感情が本当にドストレートに入ってくるものがあるんだなと。配信を観てくださっている皆さんにも伝わっているんだろうなと思うエネルギーがありました」とコメントした。
<セットリスト>
1.疾走
2.呼吸の輪郭
3.b612
■ハッピーセット(東京都)
長野発のバンドが叫ぶ青春とロックのハッピーセットこと、ハッピーセットが登場。一曲目にはガールズバンドらしいポップさと、爽やかながらもどこか切なさが漂うロックチューン「記憶」を披露。続けて、意志の強さを感じさせるまっすぐな歌詞と骨太なバンドサウンドが融合した楽曲「決意表明」を演奏した。「去年閃光ライオットの3次審査で敗れてしまって、今日までの1年でいろいろなことがあって、
何を伝えたいのかわからなくなって苦しくなったときもあって。自分で選んだ道があなたにとって正しい道、すべては必然なんだよということを全力で伝えたくて、演奏しています」とこれまでの想いを語ると、「高校2年生のときに作った曲で、この曲で私たちは救われました。大切な曲だから、歌って届けたいと思います。少しでも届いてくれたらうれしいです」と想いをまっすぐにぶつけ、最後の曲「マージナル・マン」を披露。アップテンポで疾走感のあるサウンドに等身大の自分を認めて生きていく気持ちを乗せて歌いあげた。
【スペシャルサポーターコメント】
OKAMOTO’S のオカモトレイジは「良い空気感というか、青春感があって、バンドやりてー! ってなります。ドラムの方が『私何もやってないですけど?』みたいな顔してやってるのがよかったですね。ギターの方の髪の毛の束感も素敵です。ライブ写真映えしそうで」とユーモアを交えながら回答。アイナ・ジ・エンドは「めちゃめちゃ好きです~。音楽をやるんだ! みたいな初期衝動があって、今しかない瞬間を見させてもらいました。ひとりずつが絵になるバンドだなって。ライブ写真も楽しみになりますよね」とコメントし。実は同じ名前のメンバーがいると気付くと「あなたはアイナ・スタートで!」と直々に命名する場面もあった。
【司会・応援アンバサダーコメント】
こもり校長が「青春感は去年もあって、ステージ観ているとはじける感じがあったよね」と振り返ると、アンジー教頭も「去年見て、ぜひ大きなステージで観てみたい! と思ったバンドだった!」とファイナルステージで観ることができた喜びを見せた。井上は「青春の一ページを分けてもらったような気持ちになって。これが閃光ライオットか! と感じて、素敵な時間だったなと思います」、賀喜は「見ているだけでこの時間を楽しんでいるのが伝わって来て、自然と笑顔になれるような、そんな時間でした」と、それぞれコメントした。
<セットリスト>
1.記憶
2.決意表明
3.マージナル・マン
■中村旭(岩手県)
誰かに届く声を持つ中学2年生のシンガーソングライター、中村旭が登場。アコースティックギターを携えて、ひとりでステージに登場すると、自分や誰かに決めつけられたくないという気持ちを乗せた「フィクション」を披露。「自分はキラキラしている人を見るのが怖くて、自分がなんでZeppに立っているのかわからなくて。誰かの言いなりにならないと何もできない自分が嫌になって。そんな気持ちを歌います」と静かに語ると、「あなたのせい」で葛藤する気持ちをギターの一音一音に載せて歌い上げた。「Zepp に立つのも、本当はうれしいはずなのに怖いって思って…。ステージの上で音楽をしているときは自分に正直でいられるから、歌い続けていくと思います。今日は本当にありがとうございます」と涙ながらに感謝を述べると、会場からは温かい拍手が起こった。最後は、すっきりとした表情で「私の歌」を披露。繊細さと力強さを兼ね備えた歌声で自身の等身大のすべてをぶつけたステージを締めくくった。
【スペシャルサポーターコメント】
GLIM SPANKYの松尾レミは「景色や自分の感情を見て表現されていると思うんですが、胸に響くものがありました。ギターのストロークがしっかりしていて、年齢関係なくスペシャルなものを持っていると思いました。パフォ-マンス、メッセージ、どれも素晴らしかったです」とコメント。遠山大輔は「ここまでバンドが続いている中でひとりで出てきて、めちゃくちゃ緊張するだろうな、そもそも13歳だよな…と勝手に心配しちゃったけど、そんなくだらない心配をしていた自分が恥ずかしくなりました。圧巻でした。心で思っていることがそのまま直結して現れている時間だったんだなと感激しました」と熱く語った。
【司会・応援アンバサダーコメント】
アンジー教頭は「出会えてよかったなという音楽体験を届けてくれた! 年齢とか関係なく、ステージに残してくれたなと思います」と感想を話すと、みんなもそうだったよね? と観客にも問いかける。井上は「音楽とか言葉の力を感じて、感動して涙が出そうになる瞬間もありました。旭がここで歌ったからこそ、届けたからこそ開けられた感情の扉があって、ずっと胸がドキドキして素敵な時間だったなと思いました」と述べ、ひとりで歌い上げた中村へ向けて賞賛の言葉を送った。
<セットリスト>
1.フィクション
2.あなたのせい
3.私の歌
<ボカロステージ表彰式>
■奏
賀喜、井上、こもり校長・アンジー教頭が再登場。後半戦を迎える前に、ボカロステージの表彰式が実施された。10代のボカロ P、全242組の応募から選ばれたファイナリスト11組に「鍵」をテーマにオリジナル楽曲を制作してもらい、リスナーの投票でグランプリが選ばれた。グランプリを受賞した奏は、電話で受賞を伝えられたときの心境について、「本当に現実なのか…夢のような感覚でした。受賞を伝えたら、家族におめでとうって言ってもらえてうれしかったです」と話した。
賀喜は奏の楽曲について「爽やかで疾走感のある曲なんですが、いろんな音が使われていてすごく好きだと感じました」と述べ、井上は「いろいろな音や技が使われていて、こんなにずっと聴いていて楽しい音楽があるんだって思いました。好きなボカロだ、ってわくわくしました」とコメントした。続けて、
スペシャルサポーターの syudou は「最初に聴いたときからかっこいいと感じました。10代の熱量やエモーショナルさを感じられる、気持ちの乗った音がしました。本当におめでとうございます!」とメッセージを送った。
奏本人による「曲名はSch6ssで、鍵アカウントに自分の想いを閉じ込めて、それを放つ葛藤を描いた曲です。」という曲振りで受賞曲が会場に流れる。syudouから「自分でライブをするまで、大勢の人の前で披露することとかなかったと思うけど、実際どう?」と尋ねられると、奏は「目の前で拍手してくれる皆さんを見て、すごくうれしく感じました」とコメント。小森校長の「おめでとーーーー!!」というメッセージと会場の温かい拍手で、ボカロステージの表彰式は終了した。
<ファイナリスト・ライブ(後半)>
■PRE(東京都)
東京発グッドヴァイブスミュージックこと、PRE が登場。青柳創太のソロプロジェクトで、今回は“PRE (with my friends)”と銘打ってのバンド形態での出演となった。最初に披露したのは「八月の電車」。落ち着いた8ビートで始まったかと思えば、サビでのテンポアップ、ラストの変拍子など、高い楽曲センスを感じさせた。続いて浮遊感のあるイントロから始まり重厚なグルーヴへと繋がっていくミディアムロックナンバー「空中」を披露。「みんなと踊りたいんですよ。楽しいから。ほんと言いたいことはそのくらいかな。楽しんで帰ってください!」と伝え、最後に爽やかなロックナンバー「さよならを云わせて」を披露。踊るようなステージパフォーマンスで会場を盛り上げた。
【スペシャルサポーターコメント】
GLIM SPANKY の亀本寛貴は「めちゃくちゃ素敵でした。初めて聴かせてもらったんですけど、こういうギターロックいいなと。90年代後半の上品な時代の下北沢のような感じ、今すごく新鮮だなって思いました。こういうスタイルを求めている10代めっちゃいるんじゃないかなと思いました」とコメント。
OKAMOTO’S のオカモトショウは、「個性的になるのって結構簡単で、めちゃめちゃ極端に熱くしたり寒くしたりすれば個性になるんです。でも平熱で個性があるっていちばん難しくて、それをやっていてめっちゃ好きだなと思いました。ジョン・ケイルが抜けたあとのヴェルヴェット・アンダーグラウンドみたいな感じがしてすごく良かったです。大好きでーす」とコメントした。
【司会・応援アンバサダーコメント】
アンジー教頭・こもり校長は「PRE は PRE のスタイルを確立しているよね!」と頷きながらコメント。感想を尋ねられた賀喜は「ずっと聴いていたいなと思いました。おしゃれで楽しいんですけど、ずっと浸っていたいって思う歌声と演奏で、楽しかったです」と語った。
<セットリスト>
1.八月の電車
2.空中
3.さよならを云わせて
■愛情ク裸部(埼玉県)
次に、略して上裸、漢のベリーホットバンドこと、愛情ク裸部が登場。「最低で最高の時間にしましょう!」と叫び、1曲目「チャック」がスタート。ファンキーでノリのいい演奏に、得意のフリップ芸で会場を湧かせた。続いて「お姉さん見てますかー!!」と叫び、彼らのどストレートな思いを乗せたロックナンバー「お姉さん」を披露。ステージから降りて客席を煽るなど会場を盛り上げた。最後の曲は「モテたい」。上裸でステージ上を走り回り、コール&レスポンスで観客を巻き込み、最後まで10代の思春期らしさ満載で駆け抜けた。
【スペシャルサポーターコメント】
syudouは「もう最高でした! それに尽きます! 感想とか聴きながらまとめているんですけど、『愛情ク裸部』に関しては途中で放棄して見てしまいました! 僕も音楽はモテたくて始めたので、気持ちわかりますし。あと、フリップに刑務所って書いてあって、行けるか―! って言ってたけど、それは行けないよ!(笑)」と突っ込みながらも、笑顔で感想を語った。OKAMOTO’S のオカモトレイジも「めちゃめちゃよかったです!いや~『フルーツパンツはよしてくれ』っていうワードチョイスとかめっちゃ良いっすよね!!(笑)」としみじみとコメント。スペシャルサポーターからの感想コメントでも、終始ステージは笑いに包まれていた。
【司会・応援アンバサダーコメント】
一同は「最高だったよね~!」と語りつつ、アンジー教頭から「お姉さんに感想を聞きたいな(笑)」と質問された井上は「5人が楽しいと思うことを5人が全力で楽しんでいて、ライブってこういうものだよなって!…こういうものだよなって言うのもアレですけど(笑)。私たち乃木坂もツアー中なので、ライブで皆さんにエネルギーを飛ばして行きたいと思いました。」とコメント。乃木坂46のふたりも思わず笑みがこぼれていた。
<セットリスト>
1.チャック
2.お姉さん
3.モテたい
■インタールード(大阪府)
リベンジに燃える前回大会ファイナリスト、大阪発のフォーピースロックバンド、インタール
ードが登場。1曲目には、感情を爆発させたようなボーカルと激しいサウンド、ビートが響く「sparkle」を歌い上げた。間髪入れず2曲目の「素直」を披露。疾走感のあるビートとメロディアスなギター、力強い歌声が観客を圧倒した。「一年ぶりに帰ってきました。私たちは投票で選ばれた最後の一組なんですけど、選んでくださった皆さん、ありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝え、「誰よりも優しくて強い音楽をやります。もう誰もひとりにしないって証明しに来ました! あきらめない理由をくれてありがとう!」と叫び、最後の曲「光であるように」を演奏すると、よりいっそう力を込めた歌声が響きわたった。
【スペシャルサポーターコメント】
遠山大輔は「ロック・正面突破! という時間でした。そして強かったな。ボーカルの田代陽菜ちゃんの声が強くて、それを中心として皆も鳴らすべき音を出している感じがすごくかっこよかったです! 二年連続ということも、めちゃくちゃ大変でプレッシャーを感じることだし、現状維持では到達できないことなので、自信、そして武器として誇ってほしいと感じました」とコメント。アイナ・ジ・エンドは「本当にすごかったです。スーパーヒーローでした。真っ向から、私がいるから大丈夫だよと言ってくれる、そのヒーロー感。でも情緒不安定に聞こえるときもあって、そこに人間の生々しさがあって。本当にこのバンドは心で演奏してくれているんだって、見入ってしまいました。」と拍手を送りながらコメントした。
【司会・応援アンバサダーコメント】
こもり校長は「真正面からぶつかったなっていう感じがして! 今年観たインタールードのライブは、本当に体当たりで突っ込んできた感じがして。たかが音の波長なんだけども、その波長の中に想いが乗っかっているライブだと感じました」とコメント。続いて賀喜は「光っているな、というか、存在も、音も、輝いているように聴こえて、光を見ているような感覚になって見させていただきました。すごくかっこよかったです」と感嘆した表情でコメントした。
<セットリスト>
1.sparkle
2.素直
3.光であるように
■物品販売(宮城県)
続いて登場したのは、仙台発エキゾチックポップバンドの、物品販売。「行けるか閃光ライオットー!!」と叫ぶと、ザラついたサウンドと想いを吐き出すようなボーカルのアップテンポナンバー「タム責任」を披露。2曲目は力強いベースのスラップ、メロディアスなギターがが印象的な「非・家族」を披露した。「人がいちばん最初に忘れやすいのって、声らしいんですよ。僕は声を残せる音楽が大好きです。お祈りみたいで。音楽や歌は消えないんです」と熱い思いを語り、最後の曲「アンチロック」を披露。ギターをかき鳴らし感情むき出しで歌い上げ、ステージを締めくくった。
【スペシャルサポーターコメント】
OKAMOTO’S のオカモトレイジは「気に食わないこととか、イライラする気持ちとかって、ロックバンドをやるのにすごい大事な要素だと思うんです。今日の出演者の中で、このバンドがいちばんイライラしていて良かったです。これからも満たされないでバンド続けてください」とコメント。GLIM SPANKY の松尾レミは、「ロックバンドのヒリヒリした危うさを持っていて、命を削ってライブをしているんじゃないかなという風に感じられて、とても良かったです。ボーカルのはいへいさん、絶対、人に心開かなさそうなのに、めっちゃ心を開いた感情を歌っていて、そこも素敵でした」とコメントした。
【司会・応援アンバサダーコメント】
アンジー教頭は「物品販売は、前より熱が上がった気がする…!」と3次審査からの進化を感じていた様子。井上は「表現したいものとか世界観が本当に素敵で、その形がストレートにわかりやすく伝わってきて。同世代として本当に、素直にかっこいいと思いました」とコメントした。
<セットリスト>
1.タム責任
2.非・家族
3.アンチロック
■AKAMONE(大阪府)
最後に登場したのは、大阪・豊中発センチメンタルギターロックバンド、AKAMONE。1曲目にはインタールードのメンバーもよく聴いているという「通り雨」を披露。叙情的なサビのメロディとギターのカッティングが印象的な楽曲だ。2曲目は、切ない感情を歌うボーカルと美しいコーラスが響く「本音を言えば」を披露。「この曲を歌っていると、胸のいちばん深いところが温かくなる、そんな気がします。あなたにとってもそんな曲でありますように」と囁くように言葉を紡ぐと、最後の曲「寂しくなるな」
を演奏した。感情を素直に表現した歌詞のミディアムバラードをしっかりと歌い上げ、ステージを締めくくった。
【スペシャルサポーターコメント】
アイナ・ジ・エンドは「私も地元が近いのでめちゃくちゃ親近感が湧きました! あの小っ
ちゃいライブハウスから東京に来れたこと、大拍手ですね! ボーカルも感情的に歌うだけじゃ
なくて、声を楽器にしているような、冷静と情熱の間でいるのがプロでも圧巻です!」と話した。OKAMOTO’S のオカモトショウは「終わり方ヤバ! ですよね。今年の閃光ライオットの終わり方としてもヤッバ! みたいな。OKAMOTO’S でも10年くらいやってやっとできるようになった、一音一音丁寧に演奏して歌うということがめちゃくちゃできていて、シンプルなことがじゅわ~っと入っている感じに、バンド3人のパワーを感じました」とコメントした。
【司会・応援アンバサダーコメント】
こもり校長は「これで閃光ライオットが締めくくりになるということで、包み込まれたね~」としみじみ。アンジー教頭も「3次審査で観たときより自分たちに自信をもって、パワーを持っていたのがラスト9組目にふさわしかったよね」と共感していた。賀喜は「歌声が素敵すぎて…力強いけど透き通っていて、聴き惚れてしまいました」とボーカルとコーラスに聴き入っていた様子だった。
<セットリスト>
1.通り雨
2.本音を言えば
3.寂しくなるな
■ゲストライブ「UNISON SQUARE GARDEN」
メンバーがステージに登場すると、会場からはいっそう大きな歓声が上がりました。「今日は長丁場お疲れ様でした。9パターンの”命がけ”をくらって僕も胸がいっぱいなんですけど、ここからは大の大人が一生懸命ライブをやるのを見ていただく時間です。よろしくお願いします!」と話し、ライブがスタート。「傍若のカリスマ」「オリオンをなぞる」を続けて披露し、会場のボルテージを一気に上げた。続けて「場違いハミングバード」「カオスが極まる」も披露。聴く人々の腹の底にも鳴り響くような音の数々が、会場の熱も相まって、会場の Zepp DiverCity全体を一体感で包んだ。
斎藤宏介は「僕たちも10代の頃にバンドの大会みたいなものに出たことがあって、自信満々だったけど2回戦で落ちました…ここでい言うのもなんですが、音楽に順位をつけるのはナンセンスだと思っています(笑)。でもそのときも、ショックというより、僕の中ではいちばんかっこいい音楽だったと思っていて。今もずっと歌い続けています。今日も、9組いて1組が決まっちゃうと、残りの8組は負けたということになってしまうけど、今日残れなかったバンドも、自分たちだけの大事な音楽を、大事に歌い続けてくれたらと思っています」とエールを送った。
次に、19歳のときに作った曲だという「箱庭ロックショー」を披露。そして最後の曲にバンドを代表する人気曲「シュガーソングとビターステップ」の前奏が流れると、会場の熱はさらに上昇。たちまち観客を UNISON SQUARE GARDEN の渦に引き込み、大きな拍手に包まれながら、ステージは終了した。
<セットリスト>
M1 傍若のカリスマ
M2 オリオンをなぞる
M3 場違いハミングバード
M4 カオスが極まる
M5 箱庭ロックショー
M6 シュガーソングとビターステップ
■グランプリ発表
こもり校長、アンジー教頭、応援アンバサダーの賀喜、井上、そしてスペシャルサポーター一同がステージに登壇。ファイナリストの9組も登壇すると、会場から温かい拍手が送られた。観客も見守るなか、いよいよ受賞者の発表へ移った。
【マイナビ Yell Song 賞】
◇AKAMONE「寂しくなるな」
野元(Vo&Gu)は「うれしすぎます、ありがとうございます!」と喜びの気持ちをコメントした。
【スペシャルサポーター特別賞】
◇中村旭
本来は予定していなかった賞ですが、どうしても表彰したいアーティストがいるということで、急遽作られた賞。スペシャルサポーターを代表してアイナ・ジ・エンドは「あなたは、スペシャル。これはまごうことなきスペシャルな子です。おめでとう!」とコメント。受賞した中村は「めっちゃうれしいです。いやもう、うれしいです…!」と噛みしめながら喜びをコメントした。
【グランプリ】
◇めっちゃ美人
『マイナビ 閃光ライオット 2025』の栄えあるグランプリに選ばれたのは、めっちゃ美人。会場からは、賞賛の歓声と大きな拍手が鳴り響いた。こもり校長から優勝旗が、めっちゃ美人に授与されると、メンバーはこぼれんばかりの笑みで受け取った。
■応援アンバサダー、審査員コメント
◇賀喜遥香
「本当に皆の熱意やステージを楽しんでいる姿を見て、普段、乃木坂46として活動させていただいているので、私たちが元気をもらったように、応援してくださる皆さんに伝えたいなと思いました。今年応援アンバサダー務めさせていただけて、本当に幸せでした!」
◇井上和
「すごく個性豊かなアーティストの皆からパワーをいただいて、10代の今、こんな素敵なステージに立って、演奏している姿がとてもかっこよくて、すごく素敵な1日になりました! アンバサダーとして、閃光ライオットに関わることができてすごくうれしいです!」
◇グランジ 遠山大輔
「閃光ライオットは本当に素晴らしいものだなと思いました。来年も再来年もあってほしいと思うので、関係各所の大人の皆さま、来年も絶対やってください! マイナビさんお願いします!」
◇syudou
「一日通してめちゃくちゃ楽しかったのがいちばんの感想です! 大会自体も、スペシャルサポータ
ーの皆さんと楽しく観れて、裏で、優勝者聞く? どう? というやりとりもあったんですけど、いやいやいいいい! ということで、この場で聞くことができました! グランプリの、めっちゃ美人、本当におめでとうございます!」
◇アイナ・ジ・エンド
「今日グランプリ獲れなかったとしても、皆さん本当に素晴らしかったし、今日会わなかっただけで、この先どこかで絶対グランプリ獲る方々だと思うんです。今日あなたと一緒に、この素晴らしいバンドの舞台を目の当たりにできたこと、宝物だと思います。本当にありがとうご
ざいました」
◇GLIM SPANKY 松尾レミ
「GLIM SPANKYは閃光ライオットに出たけど賞は獲れなかったんですよ。で、もちろん賞をもらうことは素晴らしいことなんですけど、そこを天井と決めないでほしいし、賞をもらえなかった人も関係なく、自由に表現をし続けてほしいなと、同じミュージシャンとして、同じ目線の仲間として思います。今日ここで素敵な閃光たちを見れて、本当にスペシャルな日でしたし、自分たちも頑張ろうと思いました。素晴らしい日を、ありがとうございます!」
◇GLIM SPANKY 亀本寛貴
「我々が閃光ライオットに出たのが、16年前ということで、びっくりするくらい時間が経ってしまっていたので、自分たちの時代とは違う風が吹いてる、違う音が鳴っているなと。一日通して若い音の風を浴びることができて、ミュージシャンとしても最高な一日になって、良い体験をさせていただいたので本当に楽しかったです。ありがとうございました」
◇OKAMOTO’S オカモトレイジ
「ブライアン新世界見てるか~!? あ、すいません、これは2009年に出ていたブライアン新世界の当時の物販のTシャツです。本当に、当時出て、仲間に出会えたことがいちばんの財産になっているので、みんな友達になっていればいいなと思います」
◇OKAMOTO’S オカモトショウ
「まさに、OKAMOTO’Sにここ5年くらいずっとサポートで入ってくれているのがブライアン新世界だったりとか、GLIM SPANKYのふたりもそうだし、閃光ライオットは本当に大事な仲間が出来た場所でした。僕たちも、表彰されたされなかったとかではなかったんです。この場所で出会えたミュージシャンと、今も絆があって、今日お客同士でもあるかもしれない。とーやま元校長が言っていたように、来年も是非よろしくお願いします!」
■グランプリバンド・めっちゃ美人 ウイニングライブ
続いて、グランプリを受賞した、めっちゃ美人が「cider」をウイニングライブで披露。曲のクライマックスでは観客と一緒に大合唱が巻き起こった。演奏が終わるとVoの久場が「とりあえず、ありがとうございまーーす!!」と観客に感謝の気持ちを伝え、「大半の方たちが僕らのことを知らないと思うんですけど…優勝者らしく胸をはってやろうとおもいます」と率直な気持ちを伝え、『マイナビ 閃光ライオット 2025』への想いを曲にのせながら、熱い感謝と同じ10代の仲間としてのエールを会場へ送った。
ウイニングライブの感想を聞かれた犬塚(Dr)は「めちゃめちゃ終わったあとが怖い気分でございます」と回答。実は、披露した3曲の中から1曲を演奏しなければならないルールでしたが、披露していない曲を演奏してしまった、めっちゃ美人。こもり校長からの「グランプリがやる曲だからいいんじゃないー!?」という一声があがると、ほっとした表情になった。
グランプリを獲ったことについて尋ねられると、「うれしいです。シンプルに。年齢的にも最初で最後で、初めて出て、今年で20の代なので、滑り込みで、まさか獲れるとは思ってなくて。たぶん、何年も挑戦して掴めなくて悔しい思いをしてきたバンドもたくさんいるだろうけど、僕たちが賞を獲ってしまっていいのかなっていう気持ちも若干ありつつ…獲ってしまったものは仕方ないんで(笑)。僕がうれしかったのは、さっきの曲。初めて聞いた人が大半だと思うんですけど、皆歌ってくれてありがとうございました」(犬塚/Dr)「さっき演奏後のX見たら、UNISON SQUARE GARDEN のベースの田淵さんぐらいはじけててワロタ、みたいなこと書かれてたんですけど、さすがに本家にはかなわなかったです(笑)ありがとうございました!」(富沢/Ba)「最後の曲歌ってくれて本当に心温まりました。ありがとうございました!」(長谷川/Key)とそれぞれが答えた。
■エンディングトーク
最後に、こもり校長が黒板に”その先”とメッセージを記し、生徒たちへ熱いメッセージを贈った。
「このマイナビ閃光ライオットというのは、オーディションでもなければ、グランプリを獲ったからといってデビューできるものではありません。ただ、今この瞬間に、グランプリを獲得した、獲得できなかった、そういう光と影の境界線がくっきりと引かれました。画面やステージという境界線で、届ける側、受け取る側という、沢山の人が閃光ライオットに関わっています。その閃光ライオットに関わって、光を感じた生徒もいると思います。その光が自信になって明日から頑張ろうって思った生徒がいると思う。ただ、逆も然り。なんで自分はこうなんだろうって、こんな自分は嫌だなって、影を感じた生徒もいるかもしれない。ただ、どんな状態の君も、全員共通していることがあって、平等に明日が来るということ。一生懸命明日を生きましょう。マイナビ閃光ライオット2025は、これですべて終わります。でも僕たちはまだ終わっていません。ファイナリストのみんなが、音で、みんなに届けた勇気を、それを受け取った僕たちの覚悟を、なかったことにしないために、明日を一生懸命生きましょう。時間がかかるかもしれない。でもいつか絶対に、つま先のその先に一歩を踏み出せるように、次こそは自分の世界がひっくり返ると信じて、全力で生きましょう。瞬きしたくなるような、眩しい閃光の先で、必ず会いましょう!」
鳴り止まない拍手と歓声の中、『マイナビ 閃光ライオット 2025』は幕を閉じた。
『マイナビ 閃光ライオット 2025 produced by SCHOOL OF LOCK!』の様子は、8月13日・14日の2日間『SCHOOL OF LOCK!』の中で特集される。
『マイナビ 閃光ライオット 2025 produced by SCHOOL OF LOCK!』公式サイト
https://www.tfm.co.jp/lock/riot




















































