南九州一の繁華街・鹿児島県の天文館を舞台にした映画『天文館探偵物語』(12月5日全国公開)の完成披露試写会が11月6日に東京・TOHOシネマズ日比谷にて実施され、主演の寺西拓人、共演の大原優乃、肥後遼太郎、室龍太、高田翔、原嘉孝、西岡徳馬(「徳」は、旧字体が正式表記)、そして諸江亮監督が参加した。
■寺西拓人、初主演映画初お披露目に感慨無量
満員御礼で迎えたこの日、バーで働きながら密かに探偵業も営む主人公・宇佐美蓮を演じた寺西は「映画初主演です、初・主演です!」と初主演映画初お披露目に感慨無量で「たくさんの方々の想いの詰まった作品です。皆さんの元に届くのがとても楽しみです」と期待を込めた。
思い出深いシーンについては「亀を探すシーンから始まるけれど、その亀が緊張してウンチをメッチャ漏らす…。それで撮影が止まるという。それが大変でした」と爆笑ハプニングを明かして場を盛り上げた。
また街中でのアクションシーンに触れて、「街中を走り回ったり、路面電車を自転車で追いかけたり。実際に街中で撮影したので撮影回数にも限界があるのでほぼ一発撮り。チームワークで何とか乗り切りました」と見どころに挙げた。
訳ありのシングルマザー・橋口凪役の大原は「演じるうえでは、あえて母親らしく演じる思いを捨てるところから始めました。凪は自分の容姿に時間や労力を費やさない人だと思ったので、監督になるべく素の状態で画面に映りたいと相談して演じました」と熱演報告。
蓮の相棒の山下健斗役の肥後は「撮影中は寺と一緒に出掛けたというか、撮影現場からホテルまで戻る寺を僕がボディーガードしました」と振り返ると、寺西は「そんなに危ない街じゃないよ! 温かい街だよ!」と楽しそうに笑った。
蓮たちと対立する政治家の息子・板倉靖幸役の室は、撮影日数が少なかったこともあり「テラがホテルでセリフを確認している時に僕が邪魔をする。その時間がいちばん楽しかった」とニヤリ。
凪の息子の誘拐犯・蒲生清彦役の高田は「テラとは舞台でも一緒だったので、アクションシーンは不安なく楽しくできました。誘拐犯ということで、凪の息子を容赦なく連れ出してやりましたよ!」と手応え。
凪の兄で医者の橋口拓海役の原は「嫌な役なのでねちっこい笑顔を意識。妹の凪との会話のシーンではいくら大原さんが涙目になろうが、無視して嫌な笑顔で話し続ける。自分的には辛かったけれど、そういう役としてしっかり生きました」と胸を張った。
大物政治家・板倉雄馬役の西岡は「選挙演説の応援シーンは、鹿児島がちょうど選挙期間中だったので、一般の人から本物の選挙演説だと勘違いされました。女性から『あんた西岡徳馬に似ているね』と言われたので『はい、よく言われます』と答えました」と、まさかのハプニングを明かして笑わせた。
舞台挨拶終盤では、キャスト陣が撮影時に見せた素顔を暴く調査報告企画を実施。
「エキストラに自己紹介していた」「一般人のふりをして肥後と撮影現場見学に来た」と報告された寺西は「一言一句そのとおりであります!」と照れ隠しで笑わせて、「恥ずかしいですね。でもエキストラの皆さんも作品の大切なピースですから。僕としては当たり前のことをしただけです」とクールに述べた。
息子・翔真役の上村駿介から「休憩中もいつも側にいてくれました」とのコメントが寄せられた大原は「ずっと小さな手を握ってその温かさを感じて愛がより湧いてきて。撮影の合間の時間にも駿介君から力を頂きました」と感謝。
同じく上村から「本当のお兄ちゃんができたみたいでうれしかった」とのコメントが寄せられた肥後は「先日1年ぶりにお会いしたら身長が5センチ伸びていて、サッカーの試合に勝ったことも教えてくれました。かわいい!」とウルウル。室には諸江監督から「ずっとみんなを和ませて楽しませていた」などの報告があり、室は「せっかくなので楽しくさせていただきました!」と満面の笑みだった。
翔真役の上村から「僕をさらうときに痛くならないようにさらってくれた」と言われた高田は「小さい体だし大人の力でやったらポキッとなるから心配で。それなりに気になって優しくしちゃいました…」と照れ笑い。
「すごく嫌な役なのに、普段の姿と違うギャップがすごい」と諸江監督を驚かせた原だが、一方で「自分の撮影のない日に天文館を満喫していた」とことも目撃され、「撮影自体2、3時間で終わったけれど、スケジュールが二泊三日だったので。役作りだと思ってサウナに行ってBARで飲み歩いて…役作りのために!」と強調するも、寺西から「いやいやそれは撮影が終わってからの話だよね!?」とツッコまれていた。
一方、西岡は「女子高生に囲まれてた」との目撃談に「そうだっけ? まあ、よくあることだからなあ」と豪快に笑っていた。
最後に諸江監督は「素敵なメンバーと映画を作れたことを誇りに思います。『天文館探偵物語』がこれからどんどん大きく成長していけばと思います」と全国公開に期待。
映画初主演の寺西は「たくさんの方の想いが詰まった作品です。人情にフォーカスした作品で、今は連絡も携帯で済ませたりと、人間関係が薄くなっている世の中だと思います。本作を通して天文館という場所の温かさ、そこに息づく人たちの温かさを持って帰っていただければと思います。皆さんと一緒に『天文館探偵物語』を盛り上げていきたいです」と呼び掛けた。
■映画情報
『天文館探偵物語』
11月21日(金)鹿児島県先行公開
12月5日(金)TOHO シネマズ日比谷他全国公開
主演:寺西拓人
出演:大原優乃 肥後遼太郎/室龍太 高田翔 原嘉孝(友情出演) /SHIGETORA 西田聖志郎 新名真郎 /西岡徳馬
監督・脚本:諸江亮
配給:アイエス・フィールド/S・D・P
(C)2025「天文館探偵物語」製作委員会
■関連リンク
映画『天文館探偵物語』作品サイト
https://tenmonkan-tantei.jp
timelesz OFFICIAL SITE
https://ovtp.jp/
https://starto.jp/s/p/artist/24








