岩田剛典が主演を務める映画『金髪』が、11月21日に全国公開。11月22日に都内劇場にて公開記念舞台挨拶が実施され、主演の岩田、共演の白鳥玉季、そして坂下雄一郎監督が登壇した。
■「燃える気持ちが生まれた作品」(岩田剛典)
満員御礼で迎えたこの日、事なかれ主義の中学校教師・市川を演じた岩田は「ついに全国公開ということで本当にうれしく思います。『金髪』が皆さんの元に届いてどんな感想が待ち受けているのか? 日々SNSを見ながらチェックしている…まさに市川のようにこの日を待ちわびていました」と役柄に絡めて挨拶した。
第38回東京国際映画祭にて観客賞を受賞したことへの祝福の拍手が送られると、岩田は満面の笑みでガッツポーズ。「映画祭上映期間中の皆さんの感想が導いた観客賞だと思うので本当にうれしかったです。授賞式当日僕は大阪にいたけれど、監督が名前を呼ばれて席を立つ瞬間をスマホで見ていました。そこまで市川の気持ちを引きずる、そんな『金髪』です」と生配信で受賞の瞬間を見届けていたことを報告した。
市川のクラスの生徒で金髪デモの発起人・板緑役の白鳥も受賞に大喜び。「受賞のお知らせはマネージャーさんからLINEでポッと伝えられたので、一瞬流してしまって戻して驚くという。その段階があったので、ワー! と急に叫ぶような驚きはなかったけれど、しっとりとしっかりとした驚きが心の底からありました」と回想した。
一方、授賞式当日に名前を呼ばれてステージに登壇した坂下監督だったが「最初に名前を間違えられて呼ばれたので、それは言った方がいいかなと思って。一度訂正してから出来たので、それを言えて良かったと思います」と独特な逸話を通して喜びを表していた。
坂下監督によるオリジナル脚本に惚れ込んで出演を快諾した岩田は「会話劇でシーンが作られていくので、役者としてはやりがいのあるチャレンジになる。そこに対して燃える気持ちが生まれた作品でした」と述べた。
劇中で金髪姿を披露した白鳥は「金髪ウィッグをかぶった自分の姿を鏡で見たときに、私ではないみたいで。これが板緑だという認識が先に出来ました。現場に行ってウィッグをかぶるたびにスイッチの入りがわかりやすくて、良い感じに活用出来ました」と話した。
その横で岩田は15歳とは思えぬ白鳥の冷静沈着なトーク運びに「落ち着いているね~! すごいよ」としみじみ。坂下監督がオーディションでの白鳥の挙動について「落ち着いていて大人びていた」などと評すると、岩田は「ほら~!」とうれしそうだった。
■白鳥玉季&岩田剛典、今年の漢字一字を発表
そろそろ年末ということで、それぞれが思う2025年を表す漢字一字をフリップに記入して発表。白鳥はイラスト入りで「猫」と書いて「猫に今年からハマってまして、猫を飼うために家を買いたいという新しい目標が出来た」と理由を説明した。猫カフェに行くのはもちろんのこと、猫を飼っていないのにペットショップで猫用トイレの砂を見てしまうそうで「いつかペルシャ猫みたいな子を飼いたい。この夢を胸に、頑張ります!」と意気込んでいた。
岩田は「外」と書いて「タ、ト、です」と。「というのは冗談で、外です。去年までなかったのに今年から仕事で海外に行くことが増えたし、外の世界を知る1年にもなったので。年明けから不思議と海外に行かせてもらうことが増えたので、自分の中では潮目が変わってきている気がする」と実感を込めて、海外作品への興味も「もちろんあります。出演したいです」と前向きだった。
最後に坂下監督は「気に入っていただけたら幸いです」、白鳥は「普段は見られない光景がたくさん見られる面白い映画です。お気に入りのシーンを見つけて楽しんでください」とPR。主演の岩田は「大人の皆さんには必ず共感していただけるシーンやワードが散りばめられた作品です。僕自身完成作を観たときに身につまされる思いがあって、自分の中で笑いが起きたと同時に嫌な気持ちにもなって。他人事だとは思えない。そんな新感覚ムービーになってるので、感想を口コミで広めていただきたいです」とさらなるヒットを祈願していた。
■【画像】映画『金髪』舞台挨拶カット
■映画情報
『金髪』
全国公開中
出演:岩田剛典
白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈
監督・脚本:坂下雄一郎
配給:クロックワークス
(C)2025 映画「金髪」製作委員会
■関連リンク
映画『金髪』作品サイト
https://kinpatsumovie.com/




