ポルノグラフィティがぴあアリーナMMにて、7年ぶりとなるカウントダウンライブ『みなとみらいロマンスポルノ’25 ~THE OVEЯ~』を開催した。
■「ロマンスポルノでは懐かしい楽曲も披露する」
ライブタイトル「THE OVEЯ」は、『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』OPテーマ「THE REVO」が意味する“革命”に起因し「REVO」を“反転”させたタイトルとなっており、今の終わり・限界値超え、来年へとその革命の熱を繋いでいくというもの。
そんな決意とも感じられるライブのオープニングナンバーを飾ったのは、2016年に開催された『横浜ロマンスポルノ’16 〜THE WAY〜』で披露された特別アレンジの「THE DAY」。当時は後奏として追加になったメロディを反転させ、前奏に付け加え、さらに「THE OVEЯ」ver.の歌詞に観客からは歓喜の声が湧き、早くも期待と興奮の渦が巻き起こった。
「THE DAY」のエンディングでバンドのかき回しが残るなか、新藤のギターフレーズだけが会場に鳴り響く。続く2曲目に演奏された楽曲は、2011年の『幕張ロマンスポルノ’11 〜DAYS OF WONDER〜』以来となる「Search the best way」。ポルノグラフィティの歴史という名の道を曲順としてもぶつけてくる構成に当時から応援するファンにとっては、たまらない瞬間だったはずだ。興奮冷めやらぬなか、楽曲タイトルさながらサービスモニターにメンバーの様々なカットを切り取り構成された「Montage」へ続き、1ブロック目を終えた。
会場を埋め尽くす約9,000人のファンクラブ会員が集まったこの日を「伝説の1日にするしかない」というMCを挟み、2025年からCMソングとしても人気の「ヴィヴァーチェ」「THE REVO」のカップリングで今回初披露となる「Shake hands」とアップテンポな楽曲の披露で高まる会場。
「今年リリースして僕たちにとって大事な曲になった」というひとことを挟み映像からスタートしたのは「言伝 ―ことづて―」。NHK広島と取り組んだ被爆80年プロジェクトのテーマソングであり、岡野の言葉どおりポルノグラフィティの2025年の活動を象徴する楽曲に、観客は引き込まれるように耳を傾け2人からのメッセージを胸に刻んだことだろう。
「ロマンスポルノでは懐かしい楽曲も披露する」という言葉をきっかけに、まるで宇宙空間のように様変わりしたステージから響きわたるのは、ライブではなかなか披露されることがない、いわゆるレア曲としても人気の高い「惑星キミ」。楽曲自体の人気もさることながら、歌詞の世界観をポルノグラフィティと自分との関係性としてリンクさせて聴く人も多いのではないだろうか。
暗転したかと思えば、突如ピンスポットを浴びた新藤の「1・2・3・4」を合図にサポートミュージシャンと共にステップを踏みながらリズミカルなカッティングギターをかき鳴らす。普段なかなか見ることのできないステージングも、カウントダウンライブならではの貴重な見せ場のひとつであろう。何より、ステージに立つ全員が終始笑顔で奏でるグルーヴィーなひとときは、見るものを多幸感へ導く印象的な場面であった。そのままFCUW6ver.の「空想科学少年」へ突入し、ファンクラブツアーの興奮を再燃させるかのような盛り上がりであった。
続く「夕陽と星空と僕」「風波」では、サービスモニターもない照明のみで演出され、スペーシーな空間から小さな世界になったことで、より岡野の儚くも力強い歌声が耳に反芻されることとなった。
「さっきまでのサイバーやオーガニックな世界から反転させ、違った世界に皆さんを引き摺り込みます」と意味深なMCから始まった「ラック」で、会場のボルテージは最高潮に。作詞家としての新藤の唯一無二な世界線が光る「悪霊少女」へと続き、耳にこびりついて離れない金属音から始まる、よりヘヴィな楽曲「鉄槌」では、観客の頭上から数えきれないほどの無数の光の柱が会場中を埋め尽くし、まるで鉄格子に閉じ込められたかのような空間へと誘った。「鉄槌」の世界そのままに新藤とサポートミュージシャンとで織りなすInterludeでは、照明とレーザーが音楽に呼応するかのように演出され、ダークなブロックの終焉を暗示させるようなひとつの物語を見たようである。
先ほどまでの暗闇を切り裂くように始まった「2012Spark」では、ダイナミックな岡野のボーカルが印象的で、これぞポルノグラフィティと言える、2025年を締めくくるにふさわしいパフォーマンスだったのではないだろうか。
■新年1発目は2026年の干支であり、ポルノの代名詞とも呼べる「ハネウマライダー」
MC途中から唐突に割り込んできた「Before century」の電子音に間もなく新年を迎えることに気付かされた人も多いはず。
お馴染みのコールアンドレスポンスの「FU-FU-」をたっぷり味わったあと、会場そして配信で観た人とともにカウントダウンで迎えた2026年。
新年1発目は2026年の干支であり、ポルノの代名詞とも呼べる「ハネウマライダー」が披露され、会場で旋回するタオルが、良い年になるために後押しする追い風のように一体感を生んだ。
約10年ぶりの披露となる「スロウ・ザ・コイン」は、カウントダウン公演で聴きたいと期待していた人も多いはずであろう。しっかりと期待に応えてくれるポルノグラフィティが長年ファンに愛される理由がわかるとともに、続くライブで初披露となる「極上ランディング」はいい意味で裏切られた方も多いのではないか。会場を埋めるラバッパーにとってカウントダウン公演だけの最高のサプライズになったはずだ。
新年にふさわしい3曲からたたみ掛けるように「Century Lovers」「幸せについて本気出して考えてみた」と鉄板の盛り上げ曲へと展開し、本編ラストに披露されたのはライブのテーマにもなっている「THE REVO」。
落ち着いたピアノフレーズで始まるイントロからだんだんと熱が宿り壮大に展開するメロディは、まさに革命と言うにふさわしく、サビの「神聖なMOVE SILENT VOICE THE DAY HAS COME」での大合唱では、メンバーとファンとの絆を感じられるほどで、この日のためにつくられたかのように、楽曲の持つ力強さが最大限に引き出されていた。
アウトロにさらにピアノイントロが復活し、楽曲としての反転を覚えるような『THE OVEЯ』オリジナルアレンジには、この日だけの特別な歌詞が乗り、改めて2026年を大団円で迎えた喜びをライブに参加したすべての人が分かち合えたに違いない。
気づけばステージから、メンバーそして観客を大きな光が包み込み、2026年の行く先を指し示すかのように照らされた光景は、2016年のライブ『THE WAY』から続く道を今回のライブで答え合わせするかのようで、圧巻のひと言に尽きる。
■アンコールで最新曲「はみだし御免」を披露
2026年もこだまするポルノコールを受け再びステージに登場したメンバー。
直木賞作家・今村翔吾の大ヒット小説『火喰鳥』が原作で、TVアニメ『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』のオープニングテーマとして詳細が発表された新曲「はみだし御免」をアンコール1曲目に披露し、早くも最新曲を塗り替え次なる光景を見せつける。
新藤の作詞・作曲による、原作の時代感ならではの和風表現を交えながら、当時不器用にも古きを守り突き進んだ主人公を、今の変革の時代に葛藤する人たちにも重ねた、強烈な応援歌。1月11日の配信リリースまで楽しみに待とう。
25年前の楽曲にも関わらず、2025年にドラマの主題歌にも起用され、これまでにも増して多くの人に愛されることとなった「アゲハ蝶」では、メンバーも絶賛するほどに一糸乱れぬクラップで会場を喝采へと導いた。
アンコールラストとなる「ジレンマ」で、深夜であることを忘れさせるほどにいつにも増して異常な盛り上がりと熱気に帯びて、7年ぶりとなるポルノグラフィティのカウントダウンライブは幕を閉じた。
2月のEP『種』の配信リリースに始まり全国ツアー『水』の開催。そして、秋頃のオリジナルアルバム『果実』のリリースなど、まだまだこの先の楽しみな活動内容がすでに発表されている。
「Have a great 2026 with PORNOGRAFFITTI」
ポルノグラフィティとともに過ごす2026年に期待しよう。
■【画像】ライブ写真
■リリース情報
2026.01.11 ON SALE
DIGITAL SINGLE「はみだし御免」
2026.02 ON SALE
EP「種」
2026.AUTUMN ON SALE
ALBUM『果実』
■関連リンク
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http://www.pornograffitti.jp/







