久保田利伸 40th Anniversary Arena Tour 2026『Big up! “Supreme”』(全国4ヵ所8公演)が、4月5日の大阪城ホール公演にてファイナルを迎えた。
2025年9月よりスタートした、40th Anniversary Tour 2025-26『Big up!』(全国30ヵ所35公演)、そして2026年3月からアリーナツアー『Big up! “Supreme”』を実施。半年以上にわたり、ツアータイトルの意味でもある、お客さんへの“感謝の気持ち”と“リスペクト”をもって全国を駆け巡り、TOTAL43公演を完遂した。
■40周年のステージでしかありえないメドレーでライブがスタート
ライブオープニングは「TIMEシャワーに射たれて・・・」のルバート~「流星のサドル」という40周年のライブでしかありえないメドレーでスタート。ミラーボールから発するライトを背中に浴び、久保田のシルエットが登場した瞬間、会場は一瞬で歓喜の渦に。まさに“王者降臨”といった佇まいである。
「Dance If You Want It」「北風と太陽」ではダンサーを従えて、グルーヴ感満載のパフォーマンスを披露し、続く「Love Reborn」「Indigo Waltz」と、メロウでソウルフルなバラードになだれ込む。久保田のボーカルとコーラスのハーモニー、パフォーマンスに心奪われ、めくるめく世界を追いかけるのに誰もが夢中となる。
80年代を彩る楽曲たちを披露したあとは、一気にくだけたMCへ。さっきまで神がかっていたのに、一瞬で隣のお兄さんに変身という見事な手さばきを見せ、お客さんの心を温め、緊張を瞬時にほどくのはお見事である。
続いて3月11日にリリースしたばかりのベスト盤『THE BADDEST ~Son of R&B~』より「Too Lite 2 Do」、そして「雨音」を披露。“歌” “ダンス” “照明”が相まって、シンプルながら、楽曲の世界観をより広く、より深いものへ昇華していた。
「the Beat of Life」では重厚なリズムにグルーヴ感溢れる力強いサウンドで会場は揺れ、笑顔に包まれた「LOVE RAIN ~恋の雨~」ではダンサーやコーラスたちが傘を差し、観客と一緒に体を揺らしてパフォーマンス。一瞬で会場がひとつとなる。
■本編ラストは「LA・LA・LA LOVE SONG」
衣装チェンジのため、いったん袖に下がると同時にハーフタイムショーがスタート。ミュージシャン、コーラス、ダンサーたちが演じる楽曲や演出はすべて久保田本人によるもの。自分がおらずともすべてに手を抜かぬ、お客さんを飽きさせない仕事ぶりである。それに応えるメンバーたちもかなりの強者と言える。
「Missing」のイントロが始まると、イントロから歓声と拍手が沸き起こる。極上の名バラードのあとは、2025年にリリースした「諸行は無常」。アットホームで心地よいサウンドに会場全体が多幸感に包まれた。コーラス、ダンサーとともに同じステップを踏むさまは、見ている側は楽しい以外の何ものでもない。
続くUS盤から英語で歌う「Shadows Of Your Love」はひと言で言うと“圧倒的”である。シンプルに“歌”と“演奏”の力に度肝を抜かれ、楽曲を知らない人でも間違いなく、心を持っていかれるであろう。久保田のアドリブ力の見せどころでもある。
またまた軽妙感溢れるMCでメンバー紹介を挟み、久保田がアメリカで活動していた際に出演した『SOUL TRAIN』でパフォーマンスをした「Breaking Through」を披露し、アリーナ全体を一気にクラブに姿を変えた。そして現在も「ネスカフェ」CMソングとしてオンエア中のエバーグリーン楽曲「Brand New Eyes」をシンプルな演奏で歌唱。座りながら歌う久保田の、包みこむような、そして力強い歌声が印象的だ。
ラストスパートは「FUN FUN CHANT」「Bring me up!」のメドレーから「LA・LA・LA LOVE SONG」へ。一気に会場を盛り上げ本編は終了した。
アンコール1曲目は「TAWAWAヒットパレード」のアリーナ恒例、GO GOダンスパーティーを開催。会場を「くぼた」「と」「しのぶ」の3チームに分けて各ブロックの観客が踊って、唸って、騒いでのお祭り騒ぎで大人から子供まで大笑いし、我を忘れ楽しんでいた姿が印象的だった。
ラストを飾るのは大ヒット曲「You were mine」。1989年リリースの今作だが、まったく色褪せず、むしろ時がたち楽曲としても“深化”を感じる、最高のラストソングであった。
■“King of J-Soul”の名にふさわしい、別格のライブ
今回の40周年ツアーは、久保田のミュージックディレクションの元、それらは滑らかで、味わいやすく、お客さんの心を楽しませ、感動を呼ぶ愛情溢れるかたちに仕上げられている。
周年ということもありヒット曲やファンから長らく愛され続けてきた曲が多く構成されていたが、彼の40年の活動を語るに欠かせない海外リリース作品や、最新曲もうまく曲順になじませ、往年のファンから初めて久保田を見るお客さんまで年代を超えて満足させるまさに“神セットリスト”であった。
加えて特筆すべきは演出だ。驚きのある仕掛けや想像力をかきたてる隠し技が多種多用に施され、お客さんは自然と非日常の世界に引き込まれていく。久保田のカリスマ性も手伝って、抜群の効果を生み出し、夢のような世界に引き込まれていく。3面のLEDに映し出されるのは久保田とメンバーたちのLIVE映像のみ。何にも頼らない、ステージ上に乗る人々だけで構成されたまさに自信のLIVE & SHOWと言えよう。
バックを固めるミュージシャンは、プリンスやクリスティーナ・アギレラなどを手掛けるワールドワイドで活躍するドラマー、クリス・コールマンを迎え、日本の実力派ミュージシャン、ダンサーとともに、確かで最高の音を生み出し、指揮官としての久保田が具現化したいGroovyな世界を完璧に構築し、“音楽というのはかくいうもの”と、見せつけ聴かせてくれた。
まさに“King of J-Soul”の名にふさわしい、R&Bへの熱量・グルーヴ・演出、もちろん素晴らしい歌唱が詰まった別格のライブであった。1万人の会場を100人のライブハウスかと見紛う、ステージと客席の一体感への導きと掌握力は、久保田利伸しか成し得ない技である。デビューから40年と言うが、久保田の若々しさと音楽への飽くなき探求心、サービス精神はとどまることを知らない。今ツアーがアリーナも含めてチケットは全会場即完売というのも頷ける。今後も久保田利伸の動きには期待しかない。
■ライブ写真
■セットリスト
1 TIMEシャワーに射たれて・・・ 〜 流星のサドル
2 Dance If You Want It
3 北風と太陽
4 Love Reborn
5 Indigo Waltz
6 Too Lite 2 Do
7 雨音
8 the Beat of Life
9 LOVE RAIN ~恋の雨~
10 Performance by Background Vocals & Dancers
11 Missing
12 諸行は無常
13 Shadows Of Your Love
14 Breaking Through
15 Brand New Eyes
16 FUN FUN CHANT
17 Bring me up!
18 LA・LA・LA LOVE SONG
<Encore>
19 TAWAWAヒットパレード
20 You were mine
■関連リンク
久保田利伸 OFFICIAL SITE
https://www.funkyjam.com/







