ReoNaが、5月5日、アニメイト池袋本店アニメイトシアターにて開催された「AOM presents Cheer Concert『ReoNa -よりみち-』」に出演した。イベントは、アコースティック編成によるライブパフォーマンスやトークに、来場者とのコミュニケーションを交えた構成。また本公演に際し、豊島区長・高際みゆき氏からメッセージも寄せられ、地域と文化活動の連携による取り組みとしての意義が示された。
■「逆に質問してもいいですか?今日はなんでこの『よりみち』に来てくれたんですか?」
本イベントは、アニメイトによる音楽ライブ企画『AOM(animate opportunity meeting)』の一環として、“寄り添いあう道”を意味する「よりみち」をタイトルに掲げ、出演者と来場者、そして関係者すべてがそれぞれの歩幅で関わることをコンセプトに、豊島区在住・在学の学生を招待し、チア・コンサートとして実施されたもの。
舞台となったアニメイトシアターには、普段のライブの雰囲気とはまた違う学生や親子たちが客席を埋める。ReoNaの“お歌”に触れたことがある子たちなのだろうか? と思いを馳せているとステージは暗転。ステージに登場したReoNaは深々と礼をして着席。今回はギターとピアノのアコースティック編成。一曲目は「ANIMA -Naked Style.-」。通常の「ANIMA」とも違うスリリングな展開のアレンジで開幕したコンサート、続けて「メメント・モリ」を歌い上げる。
挨拶では「いかなきゃいけない場所、やらなきゃいけないこと、いろいろあるかも知れないけど、今この時間はすべてを忘れて、よりみちしてもらえますように」と語り、続けて久々の披露となる「地球が一枚の板だったら」を歌う。2023年にNHK『みんなのうた』でも放送されたこの曲は、当コンサートにピッタリとフィットする一曲。「絵本にもなっているお歌、物語をたどるように、歌詞に、言葉に耳を傾けてもらえたらうれしいです」と続いて「さよナラ」へ。狼のナラと人間のさよこの物語。悲しい、だけど優しさに溢れる一曲。丁寧に大事に歌い上げるその姿には、チア・コンサートならではの思いが込められているようだ。そんな選曲に客席からは温かい拍手が。
ここで本コンサートならではの、会場に足を運んだ学生たちとのトークのコーナーが設けられた。今日ライブに来た人、そしてReoNaの音楽に初めて触れた人の多さに少し驚いた顔を見せるReoNa。普段は絶対行わないファンからの質問も受け付けることに。「飼っている三匹の猫でいちばん仲良しなのは誰ですか?」「なんで歌手になろうと思ったんですか?」「自分の曲でいちばん好きな曲はなんですか?」などの質問が飛ぶ。
そしてReoNaからは「逆に質問してもいいですか? 今日はなんでこの『よりみち』に来てくれたんですか? 今学校で流行っているアニメは?」と温かい語らいの時間が過ぎていく。それぞれの質問への回答はこの場に集まった皆さんのものなので、ここではあえて割愛させていただく。
■「今日を生きるあなたに、このお歌が寄り添えますように」
そして質問にもあった猫の話から「猫失格」を披露、手拍子を求めると子どもたちも合わせて手を叩く。セッションのような目線を合わせながらの演奏が心地よい。改めてここで自身の「絶望系アニソンシンガー」としての原点をしっかりと語ったあとに、「自分のココロに嘘をついてしまったことありませんか? いろんな自分があるけれど、本当の自分っていったい誰が決めるんでしょうか…? 名も無き絶望に、名も無きお歌で寄り添えますように」と語り「unknown」を囁くように歌い出す。
歌の温度が上がったような感覚がする。相手を子供扱いするのではなく、対等に寄り添い合う人間と認めて、熱量を伝えるように歌い上げるReoNa。ちゃんと本気で取り組むから、届く可能性を秘めていることをReoNaは理解している。その流れで奏でられるのは「芥」。絶望系アニソンシンガーである自身のアイデンティティを“お歌”に乗せて届けていく。何者でもないけれど、それでも生きていくという思いは、ReoNaがデビューから紡ぎ続けてきた思いのバトンリレーのようにも感じられた。
「アニソンシンガーReoNaのふるさとで、人間ReoNaのふるさとの曲を」と歌われた、自身のルーツである奄美大島との邂逅で生まれた最新曲「結々の唄」では、奄美のメロディに乗せて、慌てなくてもいい、無理はしなくてもいい、たまにはしんどかったら「よりみち」してもいいんじゃない? そんな人生の先輩であるお姉ちゃんからの、アドバイスのように音楽が奏でられる。
最後に選ばれたもう一曲は「ライフ・イズ・ビューティフォー」。歌われる前には「今日を生きるあなたに、このお歌が寄り添えますように」の言葉も添えられた。土砂降りの日もあるけど、晴れの日もあるよね、生きてりゃいいのよ。軽やかな音楽の上にそんな思いが載せられていく。
「今日は本当にありがとうございました、ReoNaでした、じゃあな!」の言葉とともに、拍手のなか、手を振りステージから去ったReoNa。ゴールデンウィークの後半に、ほんの一時間ちょっとの「よりみち」の時間。少年少女のココロにどんな思い出が残ったのか、それがわかるのは、きっと遠くない未来だ。
TEXT BY 加東岳史
PHOTO BY 中井智久
■【画像】ライブ写真
■セットリスト
1. ANIMA -Naked Style.-
2. メメント・モリ
3. 地球が一枚の板だったら
4. さよナラ
5. 猫失格
6. unknown
7. 芥
8. 結々の唄
9. ライフ・イズ・ビューティフォー
■豊島区長・高際みゆき氏からのメッセージ
豊島区長の高際みゆきです。この度は、AOM presents Cheer Concert「ReoNa -よりみち-」が開催されましたことを心よりお慶び申し上げます。
豊島区では、昨年4月に「豊島区基本構想・基本計画」を策定しました。その中で、区民の皆さんに文化鑑賞や文化活動の裾野を拡大する方針を示しており、特に子どもたちに様々な体験の機会を創出していく取り組みに力を入れています。
みなさんご承知のとおり、豊島区はこれまで、「マンガ・アニメ・コスプレの聖地」として、様々な取り組みを行ってきました。
そうした中、とても人気のあるアニソンシンガーであるReoNaさんが豊島区の取り組みに賛同してくださり、今回のチア・コンサートに豊島区に在住・在学の小学生・中学生・高校生の皆様を無料でご招待していただきましたことは大変嬉しく、そして心強く思っています。
参加してくれた皆さんにとって、このコンサートが「迷い、立ち止まり、“よりみち”をしてもいい場所」であることを感じていただき、明日からの生活により輝きや希望をもたらしてくれることを期待しています。
ReoNaさん、今日は本当にありがとうございます。
豊島区は、これからも子どもたちが未来を切り拓く創造力を養えるよう、事業を展開してまいります。今後も、豊島区の取り組みに力を貸してくださると嬉しいです。
それでは、皆さん、素敵な時間を思いっきり楽しんでください!
■【動画】神崎エルザstarring ReoNa「Independence」ライブ映像
2027年3月6日開催の『ReoNa ONE-MAN Concert 2027「ハロー、アンハッピー」atぴあアリーナMM ~逃げて逢おうね~』、3月7日開催の『ReoNa ONE-MAN Concert 2027「ハロー、アンハッピー」atぴあアリーナMM ~やっぱり人が好き~』のYouTube先行受付期間(2026年4月20日~2026年5月18日)にあわせ、過去のライブを中心とした映像をYouTubeチャンネルにて順次プレミア公開する特別施策を実施中のReoNa。
その第2弾動画として5月6日22時に『神崎エルザstarring ReoNa × ReoNa Special Live “AVATAR 2024”』より「Independence」のライブ映像が公開。こちらも要チェックだ。
■関連リンク
ReoNa OFFICIAL SITE
https://www.reona-reona.com


