二宮和也が、当日まで映画のタイトルを伏せて作品を上映する一日限定の特別イベント『シークレットシネマ』にアンバサダーとして登場。映画館への情熱を語りつくした。なお、当日までシークレットだった二宮が選んだ上映作品は、2023年公開の日本映画『「リバー、流れないでよ』だった。
■「こんなに大規模でやるなら、自分の作品を選んでおけば良かった(笑)」
『シークレットシネマ』は、映画を愛するアンバサダーが選んだ「人生でいちどは映画館で観てほしい一本」を、当日までタイトルを伏せて上映する特別イベント。指先ひとつで情報が入る時代に、あえて作品を知らずに劇場へ行く「偶然の出会い」を通して、特別なワクワク感を提案。何が上映されるかは幕が上がるまでのお楽しみ。ネタバレや先入観、評価も一切ない真っさらな状態で、一生忘れられない映画体験を味わえるイベントとなっている。
SNSでは企画発表時から「シークレットシネマって面白い企画」「ニノが選んだ映画なら絶対観たい」と大きな反響が出ており、何の作品が上映されるのか? 予想合戦も白熱。話題を呼ぶ本イベントが、6月25日にメイン会場となるTOHOシネマズ日比谷にて開催され、全国の劇場での生中継とともに各地の映画ファンが特別な一夜を共有した。
MCの呼び込みによって壇上にアンバサダーである二宮が登壇するや否や、イベントを待ち望んでいた観客による大きな歓声に会場が包まれ、イベントは華々しくスタートしたが、いつになく緊張した面持ちの二宮は「自分でもよくこの壇上に乗ったなと思います。今日はお手柔らかにお願いします」と挨拶。実は映画業界の未来を担う若手たちが立ち上げた本企画に対し、なんと“二つ返事”でアンバサダーのオファーを快諾したという二宮だったが、「こういうのって映画偏差値を問われるじゃないですか。だから嫌だなと思ったんですけど(笑)、自分も40代に入ったので。ただ観るまで何がはじまるかわからないということでいうと、このワクワクをどう共有してもらおうか、ということは非常に考えました」と付け加えた。
そして話題は、大きな注目が集まる、自身が「今だからこそ、劇場の大きなスクリーンで観てほしい人生の1本」として直々に選定した上映作品へ。 大勢の観客を前にした二宮は「もっとこぢんまりとしたところでやると思っていたので、こんなに大きな劇場で上映するなんて思わなくて…! こんなに大規模でやるなら、自分の作品を選んでおけば良かった、チクショーです(笑)」と冗談めかしつつも、数ある映画の中から「この作品を皆さんに届けたい」と決断した最大の理由について「いろんな選定基準はあったんですが、やはり劇場の同じ瞬間に笑えたり、泣けたり、キュンとしたりといった感情を共有できるというのも映画の醍醐味だと思うので。自分としては楽しい作品を選んだつもりです」と明かし、作品に対する深い愛着を覗かせた。
■「無声映画をやってみたい」
情報解禁直後から公式Xを中心に大反響を呼び、トレンド入りを果たすほど話題を呼んでいた本プロジェクト。 イベント中盤では、SNS上で映画ファンや二宮のファンが、いったいどんなことに注目しているのかを探るべく、公式Xに寄せられた質問を厳選して、アンバサダー・二宮が回答する、この日限りのスペシャルなコーナーがスタート。
「二宮さんが映画を観るときはどんな基準で選んでる?」という質問に対して二宮は「ぼくは基本的にひとりで観に行く派なので。ひとりで楽しめるかどうかが重要なんです。でも自分の作品が公開されたら、観に行きますし。やはり映画をつくる側の特権というか、お客さんと一緒に映画を観て、お客さまの反応でダイレクトに評価を受けることで、映画は完成すると思っているので。それと時間帯ですね。もちろんこの作品にはこの人が出ているから観に行こうというのもすばらしいですけど、(作品を決めずに)ちょうど今の時間帯で観られる作品に行く、というような、偶発的な出会いは求めているかもしれないですね」と答えた。
さらに「年齢を経て映画の好みは変わった?」という質問には「変わってきていますね」と返答。「若い頃は、映画を観に行くことに対しての打率を上げたいというところに固執していた部分もありました。でも今は、いいものを知るためには悪いものも知らなきゃいけないなと思うようになって。仮に世間の評価が著しくないなと言われている作品でも、それはそれで大事な作品だなと思っているので。入った作品が面白かろうと、面白くなかろうと、その評価を皆さんと共有することは大事だし、だからこそ自分と趣味嗜好が合う作品に出会えたときは、より解像度がよく見えるというのはあるように思います」と語った。
そして「映画を観るときに注目するポイントは?」という質問には「やっぱり役者さんのお芝居を観ますね。その人の魅力を探ることが多いかも知れません。そうやって映画館で出会った作品を深掘りするために、作品を再度観たりもします」と返答。
「いつか自分も映画を撮ってみたい」と公言している二宮だが、その流れで「どんな映画を撮りたい?」という質問も。それには「無声映画をやってみたいと思っています」とひと言。会場からは驚きの声があがり、その理由について「今は情報量が多すぎるので、テレビでも音が出ないというのはある種の異常事態だと思うんです。そういう意味で、みんなで共有するという意味では無声映画というのはチャレンジングで面白いんじゃないかなと思っています」と今後の展望を明かすと、会場はあたたかな拍手に包まれた。
上映作品については、「とてもチャレンジングな作品なので、こんな大きなスクリーンでみんなと一緒に観られるのはうらやましい。今日はじめて観るという方もいらっしゃると思いますが、どういった感想があるのか、聞いてみたい。二宮さん、よくぞこの映画を選んでくれた、みたいな感想があるといいな」とコメント。随所に散りばめた絶妙なヒントによって、観客の期待感は最高潮に達した。
■「(カメラ男・パトランプ男に)大きいですね」
イベント終盤では、本日のイベントをさらに盛り上げ、映画の楽しみ方を伝える“強力な特別ゲスト”として、『NO MORE 映画泥棒』でおなじみのカメラ男とパトランプ男がステージにサプライズで駆けつけた。 まさかの登場に二宮も「大きいですね」と驚いた表情を見せつつも、メディア向けのフォトセッションではカメラ男・パトランプ男も加わった貴重なスリーショットが実現し、会場は和やかな雰囲気に。
この日のトークショーは予定の時間を大幅に超える大盛況。最後に、これから未知の映画体験へと出発する全国の観客へ向けて、二宮が「自分が出ていない作品なのに、こんなに緊張するのは初めて。どうか本当に受け入れていただきたいと思いますし、あの公開が終わった後には『二宮、センスあるな』と嘘でもいいから言ってもらいたい」と語ると、「趣味娯楽というのはすべてそうだと思うんですけど、自分の好き嫌いだけで特化するのもありだし、好きも嫌いも食べてみてはじめて自分の趣味嗜好がわかるということもあるので。今日はぜひとも楽しんでいただけたらと思いますし、今後も映画館に足繁く通っていただけたら」と締めると、大きな拍手が会場を包み込んだ。
こうして記念すべき一夜限りのトークショーは大盛況のうちに終了し、いよいよスクリーンの幕が上がると、二宮が選んだ“人生の1本”『リバー、流れないでよ』がついに上映。京の奥座敷と呼ばれる貴船を舞台に、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描いたタイムループコメディで、2023年の公開時に口コミから満席が続出、異例のスピードで拡大公開され大きな話題となった。TOHOシネマズ日比谷の会場では、上映後に割れんばかりの拍手が起こり、映画館ならではのワクワクや感動が一気に場内に広がった。
上映前、イベントでは、これから作品を鑑賞する観客に向けて、鑑賞後の「答え合わせ」が楽しくなるような最後のヒントとして「一問一答コーナー」が実施された。
数々の公式アカウントによるユニークなやり取りは、配給会社や作品の垣根を越えた、映画界の深い 映画愛を感じさせる展開に。アンバサダー二宮の熱い想いに呼応するように、映画関係者たちも映画館を愛する真っ直ぐな情熱で一丸となり、業界全体でイベントを盛り上げようとする温かい賛同の連鎖が生まれている。「劇場へ足を運び感動を共有すること」、「映画を通して得られる喜びを体感すること」など、映画館の素晴らしさを日本中が再認識したシークレットシネマ施策。ひとりでも多くの人が映画館へ足を運ぶきっかけとして、これからの日本の映画文化をさらに熱く盛り上げていくはずだ。
■【画像】映画『リバー、流れないでよ』ポスター
■「一問一答コーナー」
Q1. この映画を二宮さんが誰かと観るとしたら誰?
二宮:やはりひとりで観ると思うんですが、こういった不特定多数の状態だと、とても楽しんで観てもらえるんじゃないかなと思っています。
Q2. 注目してほしいシーンは?
二宮:全体なんですけど、構造的に、オープニングとエンディングに分けるとすると、中盤の部分で急に世界観が変わる瞬間があって。そこは観てもらいたい。構成的に面白い作品だと思います。
Q3. この作品のキーワードはズバリ言うと何?
二宮:没入感ですかね。実はこの作品を挙げさせていただいたときに、実行委員の方から新鮮でしたと言われて。でも自分としてはいろんなところから評判を聞いていた作品です。
(C) 「映画館に行こう!」実行委員会
■関連リンク
『シークレットシネマ』公式サイト
https://secretcinema.jp




