7月18日、東京・代官山UNITにて国内アパレル企業の経営者として史上最年少の上場を果たした株式会社yutoriの代表取締役社長・片石貴展こと「ゆとりくん」が『ゆとりくん本気の独演(奏)会』を開催。オフィシャルレポートが到着した。
■YOASOBIやキタニタツヤなどを擁するレーベル“Echoes”所属をサプライズ発表!
あまり見たことがない。いや、もしかすると、どのジャンルに分類すればいいのかさえ一瞬迷ってしまう。7月18日、東京・代官山UNITで開催された『ゆとりくん本気の独演(奏)会』は、そんな新鮮な驚きに満ちたイベントだった。
本公演は、告知文にもある通り「トークショーとバンドセットによる音楽ライブを融合させた一夜限りのワンマンイベント」。2025年に開催された『ゆとりくん生一人語「魂ノ独演会」』が、1時間のトークと2曲のパフォーマンスで構成されていたのに対し、今回はバンドセットも加わる。果たしてどんなイベントになるのか――。その答えは、予想を超えるものだった。
経営者が自身の思想やビジョンを語るプレゼンテーションと、アーティストが楽曲に込めた思いを届ける音楽ライブ。その両方を同じ熱量で成立させたのが、この日の「独演(奏)会」だった。言葉で語り、音楽で鳴らし、その間を自然体のトークでつないでいく。そこには、単なる発売記念イベントでも、通常のワンマンライブでもない、ゆとりくんだからこそ形にできた独自の表現があった。
この夜、集まった人々が受け取ったのは、本人の生の言葉、バンドサウンドの熱、そしてその場に流れる空気が重なったリアルなメッセージだった。本イベントは、経営者としての視点とアーティストとしての衝動が交差した、極めて稀有な一夜だった本公演はチケットがSOLD OUTとなり、開演直前のフロアは大きな期待に包まれていた。ゆとりくんが一人でステージに登場すると、客席からは拍手と歓声が巻き起こる。お決まりの“TAO”のコール&レスポンスで空気を温めたのち、彼はステージ後方のビジョンを使い、なんとオープニングはプレゼンテーションから始まった。
テーマは「自分の言葉で話せるようになりましょう」。6月17日に刊行された自身の自己啓発書のタイトルと同名である。便利なツールや情報にあふれる時代だからこそ、自分の中に湧き上がる感情や違和感を見つめ、自分自身の感想を持つことが大切なのだと語っていく。その言葉は熱を帯びながらも、観客の背中をそっと押すような温かさを持っていた。
そして「楽しんでください!」と呼びかけ、バンドメンバーを招き入れると、いよいよライブパートがスタート。1曲目は、2nd EP『ミラーボールを消して』の冒頭を飾る「fashion」。印象的なギターフレーズから始まるロックテイストのナンバーを、ゆとりくんはマイクスタンドの前で堂々と歌い上げる。その佇まい、視線、言葉の放ち方には、ロックシンガーとしての存在感が宿っていた。
続く「スピってる」では、ステージを左右に動きながら、“トラップ”テイストのサウンドに乗せてパフォーマンス。歌詞に込めた思いを強くぶつけるような場面もあり、次第にライブは熱を帯びていく。さらに「turn go」では、イントロとともにfeat.としてYOSHIKI EIZAKIを呼び込み、空気は一気にクラブライクなものへと変化。続く「vintage tee」では、パーティー感を増したサウンドの中で2人のボーカルが重なり合い、序盤からテンションを大きく引き上げた。
ロック、トラップ、クラブミュージック、ポップス。様々なジャンルを横断しながらも、歌われる言葉はすべて、ゆとりくん自身のリアルに根ざしている。冒頭のプレゼンテーションで提示されたメッセージが、ライブパートでは音楽として身体に響く。語ることと歌うことが地続きになっているからこそ、このイベントは特別な体験として成立していた。
続くMCでは、2nd EP『ミラーボールを消して』に込めた思いを語ったゆとりくん。「僕の痛みから生まれた作品を聴いてください」と紹介し、KOHEIをステージへ呼び込むと、「feel real me」が披露された。グルーヴィーかつクールなサウンドが、フロアをムーディーで大人びた空気へ染めていく。そこから「junk(ey)」「Y2N」「FRANKIE」と、ゆとりくんとKOHEIによる音楽プロジェクト“69(無垢)”のミクスチャーナンバーが続いた。ハイトーンやファルセットを巧みに使うKOHEIのボーカルと、中域から低域に重心を置いたゆとりくんのソリッドな歌声。その対照的な声が絡み合い、楽曲ごとに異なる色彩と奥行きを生み出していく。観客もまた、2人のパフォーマンスに引き込まれるように、自然と身体を揺らしていた。
そして「PARADOX」では、途中からアバンティーズのSoraが加わり、力強いラップパートを披露。ゆとりくん、KOHEI、Soraの3人の声がバンドサウンドと重なり合い、ステージにはさらに厚みのある迫力が生まれていった。楽曲が終わると、客席からは大きな歓声と拍手が巻き起こる。
MCのあと、KOHEIとともに披露されたのは、ボッサ風の軽やかなナンバー「pool」。温かみのあるサウンドに、ゆとりくんのラップが心地よく重なっていく。中盤に差しかかると歌声にはさらに力が宿り、言葉の一つひとつに感情を込めるようにパフォーマンスする。続く「TAO」では、イントロが鳴った瞬間、ゆとりくんが思わず「神曲!」と声を上げ、そのまま楽曲へ突入する。ステージに立つ2人と観客が一緒に手を振り、会場全体でこの曲を楽しんでいく光景が印象的だった。
ここでKOHEIがステージを去ると、ゆとりくんは改めて観客へ向き合う。
「改めて、本気の独演(奏)会に来てくれてありがとうございます!最後は1人で語りたいと思います。」
そう語ったゆとりくんは、サブカルチャーの話題に触れながら、自分が好きな世界にうまくはまれないとき、いわゆる“ハグレモノ”になったときに、それでも抗い続けてほしい、ハグレモノであってほしいというメッセージを届け「ハグレモノ」を披露。イントロが鳴り響くと、客席全体が自然とリズムを刻み始める。手が上がり、身体が揺れ、言葉を受け取った熱が少しずつステージへ返っていく。その中でゆとりくんは、先ほどのMCをそのまま歌に乗せるように、より強く熱唱。曲の終わりには、胸の奥からこぼれ出るように「ありがとう!」と叫び、大きな拍手が送られた。
本編ラストを飾ったのは「バブりたい」。華やかなシンセサウンドが響き渡ると、テンションは一気に上昇する。ステージを大きく使いながらパフォーマンスするゆとりくんに合わせ、観客も手を振り、フロア全体が明るい高揚感に包まれていった。歌い、揺れ、手を掲げる姿が重なり合い、会場は大きなパーティーのような空間へと変わる。本編は、鮮やかな余韻とともに締めくくられた。
すぐさまアンコールを求める拍手と声が鳴り響く。数分後、再びバンドメンバー、そしてゆとりくんが登場。アンコール1曲目として披露されたのは、最近制作したという新曲「bootleg」だった。
“ブートレグ”とは、ゆとりくんの歩みを語るうえで欠かせない古着文化にも関わる言葉のひとつ。たとえ最初は偽物のように見えても、カルチャーの中で時を経て“格好いいもの”として受け止められ、本物になっていくことがある。その感覚から着想を得たこの曲には、夢を語り始めた頃は偽物のように聞こえても、信じ続けることでいつか本物になるというメッセージが込められていた。アップテンポで軽快なサウンドが鳴り出すと、観客もすぐに身体を揺らし、ステージへ向けて何度も手を掲げる。前向きなエネルギーと彼自身の歩みが重なるような一曲に、会場は再び熱を帯びていった。
続くMCでは、サプライズ発表も行われた。ゆとりくんがソニー・ミュージック内でYOASOBIやキタニタツヤ、パペットスンスンや雨穴を擁するレーベル“Echoes”に所属することが明かされると、客席からは大きな歓声と拍手が巻き起こる。起業家として活動してきた彼が、アーティストとして新たなステージへ進んでいく。その瞬間を、観客も共に祝福しているようだった。
さらに、お悩み相談コーナーも展開された。観客の悩みに対し、ゆとりくんが自身の言葉で向き合っていく時間は、まさにこのイベントならではのものだった。
そしてラストの1曲は、恒例となっていた観客の声による投票で決定。本編ラストを飾った「バブりたい」が、再び披露されることになった。華やかなサウンドが響き渡ると、フロアの熱は再上昇。ゆとりくんはステージ全体を大きく使い、ときに客席を覗き込むようにしながら、この時間を心から楽しむようにパフォーマンスする。観客も楽曲の持つ高揚感を全身で受け止め、ステージとフロアが一体となり手を振り、会場全体が音楽というカルチャーを楽しむ空間へと変わっていく。
楽曲が終わると、最後にゆとりくんが“TAO”とコールし、大きな拍手と歓声に包まれながらステージを後にした。
「ゆとりくん本気の独演(奏)会」は、アーティストであり、起業家でもあるゆとりくんだからこそ実現できた、唯一無二のイベントだった。バンドセットによる確かなパフォーマンスと、アーティストとしての成長を感じさせる内容でありながら、同時に経営者としての視点や、言葉の届け方も随所に込められていた。
今夜、本編ラスト、そしてアンコールラストと、計2回披露されることになった「バブりたい」。この楽曲には、誰の目も気にせず自分の初期衝動を爆発させたい、という強いエネルギーが込められている。音楽をやりたい、表現したいという初期衝動が刻まれたこの曲を、ソニー・ミュージック内でYOASOBIやキタニタツヤ、パペットスンスンや雨穴を擁すレーベル”Echoessからメジャー・デビュー発表という節目の日に2度聴けたことには、どこか運命めいたものを感じずにはいられない。経営者としても、アーティストとしても、自分の言葉で前へ進もうとするゆとりくん。今夜のイベントは、彼の現在地を示すものであると同時に、これから始まる新たな物語の予告でもあったのではないだろうか。
PHOTO BY 小林弘輔
■『ゆとりくん本気の独演(奏)会』セットリスト
01.fashion
02.スピってる
03.turn go feat.YOSHIKI EZAKI
04.VintageTee☆ feat.YOSHIKI EZAKI
05.feel real me feat.KOHEI
06.junk(ey) feat.KOHEI
07.Y2N feat.KOHEI
08.FRANKIE feat.KOHEI
09.PARADOX feat.KOHEI, Sora
10.pool feat.KOHEI
11.TAO feat.KOHEI
12.ハグレモノ
13.バブりたい
<アンコール>
EN1.bootleg
EN2.バブりたい
■【画像】ライブ写真
■【画像】アーティスト写真&Echoesロゴ
■関連リンク
ゆとりくん ARTIST PAGE
https://cloud9pro.co.jp/artist/profile/yutorikun/
Echoes OFFICIAL SITE
https://echoes-label.com/




