優里が、7月25日に舞洲スポーツアイランドで行われた関西最大級の野外フェス『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026』のヘッドライナーとして登場。メインステージ・SKY STAGEを大いに沸かし、同フェスの初日を盛大に締め括った。
■全12曲の渾身のパフォーマンスに「優里、すごかったな」「泣いたわ」の声
ジャイガの愛称で親しまれ、2026年で10周年を迎えた『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL』に、優里の名が最初に刻まれたのは2020年の夏。大阪城ホールで開催されたスピンオフイベント「THE BONDS」への初出演だった。当時はオープニングアクトだったこと、また観客が数百人だったことを考えると、いっそう感慨深いものとなったそのライブの模様を紹介する。
大観衆の期待が渦を巻くなか、一段高い所に姿を現すと、ギターをかき鳴らして2020年夏発表のメジャーデビュー曲「ピーターパン」でスタートダッシュ。衝動を詰め込んだナンバーでテンションを高め、勢いそのままに「カーテンコール」へ。疾走するロックに歓声と拳が上がれば、アップリフティングな「告白直前酸欠状態」では、回るタオルが頭上を埋めつくす。
すると、ここで一転。ムードを変えて珠玉のラブソング2曲へ。美しいピアノとアコースティックギターの調べに導かれ始まったキラーチューン「ドライフラワー」では、熱っぽい声からファルセットまでの豊かな表現力で魅了。サビでは合唱も起こる。また「ガリレオは恋をする」では、感情をモノローグのような歌声で波打たせたり、絶唱で大解放したり。だれもが動きを止めて曲に没入し、曲後にはその反動のように大歓声が轟く。
そしてここで一度、清らかなピアノが空気をやわらげると、後半戦はクラップを引き連れ「ライラ」から。歯切れのいいボーカルやジャジーな瞬間でスリリングに繰り広げれば、《ライラ ライラ》のコールも発生し、優里も髪を振り乱して《歌っていたい 踊っていたい》と放つ。さらに「ヒーローの居ない街」に突入すれば、晴れやかでポップな音像に全員がバウンド。大モニターにはそんな夏フェスらしい会場の様子が映し出されるが、次の「アストロノーツ」では、イントロと同時にドローンが描く大きな地球が突然現れ、巨大なスペースシャトルや“GIGA×YUURI”のサインもきらめく。“おー!”という感嘆の声があちらこちらで聞こえ、胸の奥をギュッとつかむ絵本のような世界はいつも以上に壮大になる。と、そこにアニメ『サンダー3』の主題歌で、今日がライブ初披露となる新曲の「サンダーボルト」を投下して一気に覚醒。ドローンの稲妻が走り、ボーカルが畳みかけ、ベースが刻んでヒートアップし、体を折るようにして熱唱するアグレッシブなパフォーマンスの上空では、ドローンによる特大の『サンダー3』の主人公・手塚ぴょんたろうが瞬きをして会場を見下ろし、冴えわたるサウンドと息をのむ光のアートの融合にオーディエンスはもれなく沸騰する。
しかし、優しいピアノのイントロが鳴ってざわめきが広がり、夜空にはドローンが生み出す季節外れのオリオン座が出現。とくれば、もちろん「ベテルギウス」で、ドローンの流れ星が降るなか奏でられる切ないバラードはその包容力を倍増させ、多くの人がゆったりと体を揺らしながらシンガロング。優里も目を閉じ歌い“音楽の魔法”を丁寧に届ける。そしてドローンの星たちが家に帰ると、いよいよフィナーレへ。
まずは「世界が終わりました」のエモーショナルなメロディでビッグスケールな愛のロック。モニター内の優里はモノクロで、強く語りかけるような歌声とあいまって、まるで映画を観ているよう。再び観客はじっとして耳を傾ける。また、レーザーなど光の演出が優里のみならず観客も包み込んだかと思えば、ピンスポットライトで優里だけが浮かび上がり、じわりと熱い拍手も沸く。そして今回が3年ぶり2回目のジャイガのトリとなる優里は3年前を述懐して「(たくさんの人が聴きに来てくれて)すごくうれしかったのが記憶に残ってる」と述べ、加えて「うまくいかないなとか、楽しくないなって、俺だって思う瞬間があるのね。このジャイガの景色が、そういう時に頭に浮かんできて、優里、頑張れよ! って、この景色に言われてる気がして、いつも一歩を踏み出せてます」と明かすと、「今日最後の曲でここにいるみんなの背中を押したいと思います!」と宣言してラストに「ビリミリオン」を。普遍の命題を投げかけつつ、その耳心地は軽快かつアンセミックで《頑張ろう 頑張れ》の大合唱も響き、大会場の最後部の人たちも手を振る。
さらに豪華な打ち上げ花火が舞洲の夜を明るく照らし、多幸感に満ちてジャイガ初日はついにゴール。「ジャイガ、大好きだぞ! ありがとな!!」と優里もスマイルでステージをあとにした。全12曲の渾身のパフォーマンスに、家路につく人々からは「優里、すごかったな」「泣いたわ」といった声が。優里と共に分かち合った約1時間は、彼らの2026年の夏の思い出としていつまでも残るに違いない。
なお今後、優里は9月5日・6日に富士急ハイランド・コニファーフォレストで実施する自身野外最大級のワンマンライブ『一富士二鷹三優里-せめて茄子にはならせてくれよ-』の他、9月26日のアメリカ・ロサンゼルス、10月9日・10日の台湾・台北、11月27日の香港、12月5日・6日の韓国・ソウルという海外4都市での単独公演が控える。ジャイガで味わった興奮と感動を、今度はワンマンでより濃厚に感じられることだろう。
TEXT BY 服田昌子
※メイン写真:PHOTO BY Haruta
■【画像】優里ライブ写真
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