10月31日、11月1日に大阪・ヤンマースタジアム長居にて『三代目 J SOUL BROTHERS 15TH ANNIVERSARY STADIUM LIVE “JSB FOREVER ONE” 〜GRAND FINALE〜』が開催された。このライブは15周年イヤーの集大成となるスタジアムライブであり、2025年10月のヤンマースタジアム長居、4月の味の素スタジアム、そして6月から8月にかけてドームで開催した『JSB LAND〜FOREVER〜』を経て、15周年イヤーを締め括る特別なステージである。本稿では、2日目のライブの様子をお届けする。
■「グランドフィナーレ、バイブス上げていくぞ!」(OMI)
これまでともに歩んできたMATE(三代目 J SOUL BROTHERSのファンの呼称)への15年分の感謝を込め、OMI(※「O」は、「スラッシュ付き」が正式表記)が作成したというあらたなセットリストで届けた本公演は、15周年の先に広がる未来へ繋ぐ、最高のグランドフィナーレとなった。
オープニングムービーとしてモニターにメンバーを模したであろう7体のメタリックなスカルヘッドが合体した、神々しい存在感を放つキャラクターが現れる。すると大きな雷鳴が響き渡り、重厚なサウンドが流れ、観客が一斉に立ち上がった。スクリーンにはメンバーの名前が順に映り、大きな歓声があがる。期待感が高まったところで「JSB3」の文字が現れると、開幕を告げるファンファーレのようなイントロが流れ、会場の興奮は早くも最高潮に。メンバーが会場後方のマラソンゲートから登場する意外性もそれに拍車をかけていた。そしてOMIが「グランドフィナーレ、バイブス上げていくぞ!」と叫び「RAISE THE FLAG」からライブはスタートした。
重厚なサウンドにOMIと今市隆二が芯のある歌声を乗せていく。そしてNAOTO、小林直己、ELLY、山下健二郎、岩田剛典が大歓声を浴びながら堂々と、余裕を感じさせるキレのあるダンスを繰り出していく。歌詞にあるようにMATEが《ボリューム上げて》《その手を上げて》いくと、7人のパフォーマンスもそれを超えるように会場を支配していく。ELLYが攻撃的なラップを披露し、今市のロングトーンとド派手な爆発音の演出で曲を締めた。
「グランドフィナーレ、準備はいいかMATE! これがファイナル、燃え尽きる準備はいいな!」とOMIが伝え、2曲目は「ICE BREAKER」。クールでスタイリッシュなロックナンバーは会場のクラップを誘発し、ふたりのボーカルも違った声色でグルーヴを作る。バンド隊のギターソロから始まった「STORM RIDERS feat .SLASH」では会場全体の一体感を生み出し、どこまでも推進力を上げていく。ムービングステージに乗った7人は歌い踊りながらも、身を乗り出して「もっともっと!」と言わんばかりにハンズアップを煽っていた。
メインステージに到着してOMIと今市が固いハンドシェイクを交わし、続けて「24karats type JSB」「24karats STAY GOLD」「24karats TRIBE OF GOLD」と畳み掛ける。ステージでは炎が絶え間なく吹き上がり、7人はメインステージを両サイドいっぱいに動き回りながら煽る。「J.S.B. DREAM」では、留まることのない熱気に応えるようにOMIはシャウトし、今市は上裸に。最後は「JSB!」とコールアンドレスポンスを繰り返し、今市が「俺たちがJ Soul Brothers!」と叫ぶと、もう一度爆発音が鳴り、怒涛の前半が終了した。
■OMIと今市のふたりが感謝を込めて「Born in the EXILE」を届ける
ザワつきが止まらない会場に厳かなバイオリンの音色が響き出し、モニターには過去のライブ映像が映し出される。そしてジャジーな演奏に乗せ、女性ダンサーの椅子を使った妖艶なダンスで会場の雰囲気を引き締めると、椅子に座った7人が登場し「SOUTHSIDE」がスタート。OMIと今市も甘い歌声とハーモニーをじっくり届けていく。パフォーマーは椅子を使ったダンスで魅了。続く「Baby don’t cry」では、儚さを歌声とダンスで表現。ダンスはダイナミックなのにどこか切なく、溢れ出しそうな感情を優しく包み込んでいて、涙を拭って前へ進むための勇気を与えるようだった。
曲が終わると桜、花火、紅葉、冬景色の美しい映像が順に映し出され、“春夏秋冬”をコンセプトに、それぞれの季節の曲を象徴する4曲を披露した。春の曲の「最後のサクラ」では大きな歓声があがり、OMIと今市が優しく丁寧に言葉を紡ぐ。孤独に寄り添うようなボーカルに、歌い終えると温かな拍手が贈られた。夏曲は「花火」。NAOTO、小林、山下も参加し、5人でドラマチックな曲の世界観を伝えていく。秋曲の『C.O.S.M.O.S.〜秋桜〜』はボーカルふたりに岩田とELLYの4人で届ける。女性ダンサーと距離を詰めたり、離れたりするパフォーマンスが、曖昧な恋愛感情を表現しているようで、OMIのエモーショナルなハイトーンボイスもそれを引き立てていた。冬曲「冬物語」は7人でメインステージでパフォーマンス。冬の凍つくような空気を内包するサウンドだからこそ、歌詞の一つひとつ、ダンスの所作一つひとつに、抱きしめられるような感覚があり、ほのかな温かみも生まれていた。
MCでOMIが、「今日で一旦15周年イヤーの活動は終わるんですが、前回の長居スタジアムから1年間かけて、たくさんMATEの声を聞く機会がありましたし、個人としてはMATEとコミュニケーションを取れる機会もあって、本当に充実した1年間だと思っています。皆さんはどうでした?」と聞き、大きな拍手が返ってくる。
今市は「本当に忘れらない1年になりまして、4月の味の素スタジアムからドームツアー、そしてこの長居に立たせていただき、本当にこの1年で改めてメンバーや周りに支えてもらっていると感じました」と振り返り、「やっぱり自分はボーカリストなので、歌を歌うことで皆さんに(気持ちを)届けられるし、返していけることだと思っているので、変わらずこの思いを持って前に進んでやっていきたいと思っています」と語った。
重ねて、OMIもこれまでのことを思い出しながら「16年前、グループ加入前にこの長居スタジアムで先輩のステージを見させていただいた時に“いつの日かこのステージに立つ日が来るのかな”なんて、当時は馬鹿げた夢だったかもしれないんですが」と振り返りながら、「ふたりで16年間、いろんなものを背負いながら、時にはお互い持ち合ったり、どちらかが倒れそうな時は助け合ったり、そんなことの繰り返しをしてきた僕たちが初めて一緒に作った楽曲を、自分達のルーツをここで届けていきたいと思います」とふたりで作詞した楽曲「Born in the EXILE」を感謝を込めて届けた。モニターには手書きのリリックが映り、今も《僕らは此処で生きてく》という変わらぬ思いを伝える。歌い終えるとふたりは深々とお辞儀をした。
■「ブチ上げるぞ、大阪ー!」(ELLY)再び会場のボルテージを上げていく
ここでパフォーマー5人のアニマルキャラクターが登場するアニメーションが流れる。この映像でも紆余曲折ありながら仲間やMATEとともに進んでこれた感謝と、これからも一緒に進んでいこうというメッセージが届けられた。そして、メインステージの床からパフォーマー5人が勢いよくジャンプアップして登場。そのままパフォーマーショーケースが始まり、ELLYが「ブチ上げるぞ、大阪ー!」と咆哮を上げて再び会場のボルテージを上げていく。
ソロパフォーマンスの1番手は岩田。「新曲やってもよろしいでしょうか?」と伝え大歓声が起こると、「全員ブチ上がる準備できてるか!」と叫んで「Watch」を披露。
ウィスパーなボーカルを軸に、トリッキーなサウンドとパフォーマンスで宣言通りブチ上げていく。2番手は小林。「KATANA」に合わせて武道の演舞や、刀を持った殺陣のような緊張感のあるダンスパフォーマンスを披露。刀をしまう最後の1秒まで圧倒的なカリスマ性を見せて魅了し、3番手の山下は情熱的で闘志溢れる「FIGHTERS」のダンスを届けた。その真っ直ぐさは周囲のダンサーをも引き上げるような巻き込み力があった。続いて、「まだまだ元気?」と登場したのはNAOTOだ。ディレクターを務めるD.LEAGUEチーム LDH SCREAMとともに曲調も自在に変わるオリジナリティと自由さを兼ね備えた「L’s up(feat. Maddy Soma)」で会場を揺らし、最後はピースを贈って会場を沸かせた。そしてトリはELLY。バットマンのマスクを装着した威圧感のある佇まいで、ダンサーと一糸乱れぬ「TOKYO GHOST」のダンスと強烈な煽りで圧倒。最後は5人で「We cut it」へ。
「俺らがJSB PERFORMERS!」と堂々と宣言してショーケースを締め括った。
■「I Can Do It」楽曲の最後は会場の全員で《We can do it!》
この流れを受け取ったOMIと今市は再び会場後方から登場。そして、ノリの良いロックビートが体を揺らす新曲「6 O’clock」をフロートステージに乗ってアリーナエリアを移動しながら歌った。「俺たちに声を届けてくれー! いくよ!」と今市が叫んで始まった「TOKYO BLACK HOLE」では、さらに身を乗り出してMATEを煽る。メインステージからパフォーマー5人もフロートステージに乗って移動し、アリーナエリアの中央で7人が集結。「Feel So Alive」でもフロートステージに乗って会場を移動しながらパフォーマンスし、7人は会場全体にくまなく目線を送り、手を振って、無邪気な笑顔を見せた。
5曲を繋げたメドレーでは「踊りまくっていきましょう!(OMI)」という言葉通りノンストップで「Summer Madness feat.Afrojack」などのダンスナンバーを繰り出し、会場はダンスフロアと化す。アニマルキャラクターの着ぐるみ達が登場した「Rat-tat-tat」や、タオルを回す「Movin’on」など、様々な演出で会場を沸かせた。
メドレーが終わると「懐かしい曲いきましょう!(今市)」と「FIELD OF DREAMS」「BRIGHT」へ。続く「銀河鉄道999」では、ジャンプしながらの大合唱が巻き起こり、ライトスティックが光る美しい景色が広がった。
そしてOMIの「僕らが16年くらいこの言葉を胸に掲げて、合言葉にしてやってきた曲です! みんなも生きていくなかで苦しい時があるかもしれないけど、心のどこかに僕らと同じワードを掲げてこの先も生きてください。一緒にいきましょう」という言葉から「I Can Do It」へ。ELLYは人差し指を天に向け、山下は目の前の景色を感慨深そうに噛み締めていた。楽曲の最後は会場の全員で《We can do it!》と歌った。
メインステージに戻った7人は本編の最後に「STARS」を歌う。メンバーの顔には笑顔が溢れていて、今市は「ありがとう!」と叫び、OMIは「MATEはperfection」と歌詞を変えて届けた。7人はポジティブなエネルギーをこれでもかと充満させてステージをあとにした。
■アンコールは「O.R.I.O.N.」ピアノアレンジからスタートし、MCタイムへ
アンコールでは、オリオン座の7つ星が長居スタジアムにまで届くムービーが流れる。そこから「O.R.I.O.N.」がピアノアレンジを加えたイントロからスタートした。メンバーはメインステージのスクリーン裏から登場。ステージの端から端まで移動し、会場を煽って声を引き出す。間奏ではOMIと今市も踊り、「絆が大阪にあるから」と歌詞を変えるなど、会場を沸かせた。
ここでMCタイムへ。
山下は岩田の新曲「Watch」が大好きなようで、歌真似をして盛り上げたあと、「ゲネはとても雨が降ったんですけど、本番は2日間天気も良くて、皆さんからパワーもいただいて最高の夜でした!」と感謝を述べた。岩田は「歴史を振り返られるグループになれて本当に幸せです。ちょっとウルっときました」と言うと、メンバーから「怪しいな」とツッコまれていた。最後は自身のスマホでステージからのメンバーとMATEを入れて記念撮影。仲の良さが伝わる時間だった。
ELLYも感謝を伝えたあと、過去を振り返り「デビューした時に『お前の代わりはいくらでも居る』と言われたことがあって。『じゃあ俺の代わりになれない俺を作ってやろう』と思って。今日までその言葉を1日も忘れずきたんですが、今その人に言いたいことがあって。俺ら7人の代わりは誰もいません!」と、この上ないアンサーを返した。
NAOTOは「ライブ中に着替えで下がっている時とか、みんなの顔をモニターで結構見ているけど、マジでMATEはみんなかわいい! マジでみんな目がキラキラしている! その笑顔のために一生頑張ろうと思う!」と宣言。小林も「本当にありがとうございました。めっちゃ楽しかった!」と感謝を繰り返し伝え、今市は「改めてライブって唯一無二のパワーを持っているなと思うし、こういう時間を大切にしたいと思っています。これからも活動を一つひとつを大切にしながら、最高の時間を作っていきたいと思いますので、これからも三代目 J SOUL BROTHERSをよろしくお願いします」と伝えた。
最後はOMI。
「僕らもこの景色忘れないので、どうかみんなもこの景色忘れないでください。そしてどうか最後にやる曲。みんなの愛おしい声と最高に幸せな笑顔を見せてください。ラストひとつになれますか!」と促し、と「R.Y.U.S.E.I.」へ。ボーカルふたりは多くの歌唱部分をMATEに託し、この日1番の大合唱が起こる。15年間、決して飛び級ではなくステップバイステップで積み上げた軌跡が、歌となり、風となり、光となり、壮大なスケールとなってスタジアム全体を包みこむ。そして終盤、OMIの伸びやかに響かせる歌声とともに、今市が「みんな、絶対幸せになろうなー!」と叫ぶと金銀色のテープが発射され、7色の花火が盛大に打ち上げられた。会場は「JSB!」のコール&レスポンスが沸き起こり、最後に今市が「三代目 J SOUL BROTHERSでした!」と伝えてライブは幕を閉じた。
最後のエンディングムービーでは2027年10月23日、24日にヤンマースタジアム長居でのライブが決定したことを発表。
15周年イヤーにスタジアムライブ、ドームツアーを駆け抜け、約54万人を動員した三代目 J SOUL BROTHERS。「いつの日にか夢を叶えたそのとき、またこの場所で会いたい。願い、誓う」――これからも夢を叶え続ける彼らの時計の針はまだまだ動き続ける。
■【画像】ライブの様子
■ライブ情報
『三代目 J SOUL BROTHERS STADIUM LIVE 2027』
[2027]
10/23(土)大阪・ヤンマースタジアム長居
10/24(日)大阪・ヤンマースタジアム長居
■リリース情報
2026.10.21 ON SALE
ALBUM『24/7 ~JSB FOREVER~』
■関連リンク
『三代目 J SOUL BROTHERS 15TH ANNIVERSARY STADIUM LIVE “JSB FOREVER ONE” ~GRAND FINALE~』セットリスト
https://open.spotify.com/playlist/2Bqazqm6XRIRC4IoHo47nX?si=1f62184ff6d74c00&nd=1&dlsi=67bf26177bbe4f80
『三代目 J SOUL BROTHERS STADIUM LIVE 2027』詳細はこちら
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/46837/
三代目 J SOUL BROTHERS OFFICIAL SITE
https://jsoulb.jp/
















