デビュー曲「Magnetic」で一躍ワールドワイドな人気を集め、2025年9月1日にJapan 1st Single『時よ止まれ』でついに日本デビューを果たしたILLIT。フレッシュさと繊細さを併せ持つILLITの魅力、そして人気曲「Magnetic」「Almond Chocolate」、最新曲「時よ止まれ」を徹底解説する。
■K-POP第5世代を牽引するILLITとは?
◎ILLIT(読み:アイリット)

・デビュー:2024年3月25日
・メンバー:YUNAH、MINJU、MOKA、WONHEE、IROHA
・ファンネーム:GLLIT(グリット)
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◎BELIFT LAB初のガールグループ
ILLITは、YUNAH、MINJU、WONHEEの韓国人メンバーと、MOKA、IROHAという日本人メンバーで構成される5人組ガールグループだ。また、ENHYPEN(エンハイプン)の所属レーベルであるBELIFT LAB初のガールグループでもある。
◎グループ名“ILLIT”に込められた意味
グループ名のILLITは、自主的で積極的な意志の“I WILL”と、特別な何かを意味する代名詞“IT”を合わせた言葉で、何でもできて何にでもなれる潜在力と期待感という意味が込められている。
◎彼女たちにとって大切な存在“GLLIT”
ILLITは自分たちにとってかけがえのない存在であるファンのことを“GLLIT(グリット)”と命名。キラキラ輝くという意味の“glitter”に由来するGLLITは、ファンがILLITにとっていちばんキラキラに輝く存在、ILLITを輝かせてくれる存在という意味を込めてつけられた。
◎グループ結成のきっかけは『R U NEXT?(読み:アーユーネクスト/略:アユネク)』
ILLITのスタート地点は、2023年6月から9月に放送されたサバイバル番組『R U NEXT?(読み:アーユーネクスト/略:アユネク)』である。デビューをかけた熾烈なミッションを勝ち抜き、見事ILLITのメンバーの座を掴んだのだ。
◎『SUPER REAL ME』でデビュー
2024年3月25日に1st Mini Album『SUPER REAL ME』でデビューを果たしたILLIT。
タイトル曲「Magnetic」のMVを公開し、さらにデビュー記念ショーケースを開催すると、ここからILLITの快進撃が世界規模で続くこととなる。
◎デビュー曲「Magnetic」の世界的ヒット
1st Mini Album『SUPER REAL ME』のタイトル曲「Magnetic」は韓国の主要音源チャートで1位を獲得し、長期に渡りチャートイン。地上波、ケーブルテレビの音楽番組では1位を複数回ゲットし、12冠を達成した。
日本のストリーミングチャートでも登場11週目で1億回再生を突破するというガールグループ歴代1位の最速記録を達成し、『第39回 日本ゴールドディスク大賞』にて3冠を獲得。さらにK-POPグループデビュー曲最短期間でSpotify6億ストリーミングを突破し、ガールグループの中で最短記録で日本レコード協会 ストリーミング認定のダブル・プラチナ認定を獲得した。
そして、アメリカのビルボードでは、メインソングチャートであるHOT100にK-POPデビュー曲として「Magnetic」が史上初のランクイン。その後もグローバルチャートで約6カ月に渡ってランクインし続けるという偉業を成し遂げた。
◎デビュー1年足らずで一躍人気アーティストに
2024年5月3日には、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた『Rakuten GirlsAward 2024 SPRING/SUMMER』にて日本で初めてとなるステージを披露。彼女たちは「My World」「Magnetic」「Lucky Girl Syndrome」をパフォーマンスし、同世代の観客から大きな歓声を浴びた。
その後も、朝の情報番組や音楽番組、『世界の果てまでイッテQ!』といったバラエティ番組にも出演。
そして2024年の後半からILLITの動きが加速していく。10月21日に2nd Mini Album『I’LL LIKE YOU』を韓国でリリースする。
年末の音楽アワードでは、『2024 MAMA AWARDS』、『Melon Music Awards 2024』や、日本でも『第66回日本レコード大賞』で新人賞を受賞し、新人賞7冠を達成した。また『TikTok Awards Korea 2024』で「Magnetic」がBest Viral Song、日本のLINE MUSIC JAPAN 年間ランキング2024では10代トレンドランキング、プロフィールBGMランキング、トレンドアワードに「Magnetic」が選出。
『Music Year on TikTok 2024』ではTop 10 Song Korea 4位、Top 10 Song Japan 3位を「Magnetic」が獲得。両方にランクインした楽曲は「Magnetic」が唯一であり、日本のランキングTop10へのランクインはK-POPガールグループ楽曲は「Magnetic」のみだった。
さらには大晦日の『第75回NHK紅白歌合戦』に初出場するという大きなトピックもあった。「Magnetic」を披露し、日本の幅広い世代にILLITの存在を知ってもらうきっかけとなったことは間違いないだろう。
◎勢いが止まらない2025年
勢いを上げたまま2025年に突入したILLITは、2月14日にJapan 1st Digital Single『Almond Chocolate』をリリース。映画『顔だけじゃ好きになりません』の主題歌となるこの曲は、TikTokでバズりまくる展開を見せた。
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さらにこの1年間でパフォーマンス力を高めた彼女たちは、6月のソウルからグループ初のファンコンサート『2025 ILLIT GLLITER DAY』を開始。日本では8月に神奈川、9月に大阪で開催されたアリーナツアーで一般指定席が全公演ソールドアウトとなる人気ぶり。メンバーはリアルフィールドでGLLITと絆を深め合った。
ILLITは音源の攻勢もより強めていく。6月に韓国で3rd Mini Album『bomb』をリリースし、タイトル曲の「Billyeoon Goyangi(Do the Dance)」が音楽番組で1位を獲得するなどILLITのさらなる成長ぶりを見せてくれた。
▼ILLIT (아일릿) ‘빌려온 고양이 (Do the Dance)’ Official MV
◎『時よ止まれ』で待望の日本デビュー
そして、9月1日、Japan 1st Single『時よ止まれ』でついにILLITは日本デビューを果たした。日本での初めてのショーケース『ILLIT Japan 1st Single ‘時よ止まれ’ 発売記念ショーケース』を東京・TFTホールにて開催。
▼ILLIT (아일릿) ‘時よ止まれ (Toki Yo Tomare)’ Official MV
チャートアクションも好調な彼女たちは、9月6日に開催された『第41回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 AUTUMN/WINTER』への出演や、9月14日には音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025』にK-POPガールグループとして初出演(15日出演のIVEと共に)するなど、日本での活動はさらに活発なものとなっていった。
クオリティの高い楽曲、優れたパフォーマンス力、初々しく愛らしいメンバーといった数々の魅力を放つILLIT。この先の彼女たちがどんな姿を見せてくれるのか注目したい。
■精鋭メンバーからなる5人組
◎YUNAH(ユナ)
ムードメーカーのYUNAHは、幼少期から合唱、中学時代は演劇部で活動するなど小さい頃からステージに魅力を感じていたという。
そんな彼女は、練習生として地道にレッスンを重ねたのちに『R U Next?』に参加。番組内でも、歌とダンスで安定した実力を発揮。優れたボーカル力と、高身長を活かした美しいダンスは圧倒的である。かわいらしい歌声が多いILLITの中で、YUNAHは低音寄りの奥行きのあるボーカルを響かせ、アクセントを加えている。
クールビューティーなルックスと長身のモデルのようなスタイルの彼女だが、そのキャラクターはアクティブで、常に周囲を笑わせるマインドを持った人間でもある。日本語の上達も著しく、日本のバラエティ番組などで積極的に日本語を話す場面も印象的だ。自信と責任感と優しさを兼ね備えたポジティブなYUNAHは、ILLITを熱く引っ張る存在と言っていいだろう。
◎MINJU(ミンジュ)
大きな瞳と清楚な雰囲気、加えて可憐さも持ち合わせたルックスが印象的なMINJU。練習生生活を経て『R U Next?』に参加した彼女は、歌っていると時間を忘れるほど幸せだと語るほど、歌が大好きなメンバーだ。
特徴的な声質で、高音から低音まで幅広い音域を安定して出せる圧倒的な歌唱力を誇り、哀愁感とカッコ良さの伝わる歌声を響かせる。彼女はボーカルだけでなく、ラップでもスキルを発揮し、キレとしなやかさを見せるダンスも素晴らしいというオールラウンダータイプ。
そうしたステージでの姿とは裏腹に、普段の彼女は控えめな性格。そして、思いやりがある優しいパーソナリティーの持ち主でもある。さらに、どんなことがあっても屈しない強い肯定力は彼女の強力な武器である。
◎MOKA(モカ)
・出身:日本
・生年月日:2004年10月8日
MOKAは福岡県出身の日本人メンバー。K-POP好きな母親の影響でK-POPに惹かれたという彼女は、ダンススクールに通い、数々のダンスコンテストにも参加。さらにはダンスクルーとして活動してきたキャリアを持った腕前の持ち主。『KCON』のカバーダンスステージに出演したことがきっかけで、自らもK-POPアイドルの道を目指し練習生生活を送る。
そして、『R U Next?』に参加。印象的な目力を持つ彼女のパワフルさと美しさ、緩急をつけたダンスは圧巻だ。キラリと光るダンスの表現力とともに、ボーカル面では爽やかなハイトーンが特徴となっている。
明るく楽しく気遣いに長けた彼女は、メンバーの面倒をよく見るILLITのバランサー的ポジションでもある。とくに日本での活動では、韓国人メンバーのフォローをするなど、グループをリードしている。
◎WONHEE(ウォンヒ)
・出身:韓国
・生年月日:2007年6月26日
愛らしいルックスと飾らない性格で親しまれるWONHEE。末っ子ではないものの、どこか気になってしまう末っ子タイプである。
WONHEEは、高速バスターミナルで路上スカウトされ、短い練習生期間で『R U Next?』に参加。観る者を惹きつける天性のアイドル力の高さはもちろんのこと、ダンス未経験ながらもオーディション期間内にスキルを向上させ、その成長ぶりで周囲を驚かせるほどの努力家。涙を超えて実力を伸ばしていった彼女は、見事に『R U Next?』最終順位で1位を獲得しデビューの座を掴んだ。
寝ることが大好きなWONHEEは、唐突な行動や発言が多く“四次元性格”とも呼ばれている。そうした彼女だが、伸びやかなボーカルやアクティブなダンスなど、可能性の片鱗を随所で見せてくれるので、“何にでもなれる”というILLITのコンセプトを体現するメンバーだと言えるだろう。
◎IROHA(イロハ)
・出身:日本
・生年月日:2008年2月4日
ILLITの末っ子で、もうひとりの日本人メンバーのIROHA。東京都出身で3歳からダンスを始めたという彼女は、バキバキで切れ味抜群ヒップホップダンスが持ち味だ。
IROHAは夢を実現すべく韓国に渡り、アイドルを目指しあらゆる努力を積み重ねてきた行動派。練習生経験のある彼女は、15歳で『R U Next?』に参加。アグレッシブでハイレベルなダンスはもちろんのこと、ボーカルとラップでも力を発揮する強力なオールラウンダータイプである。
そんなIROHAは、末っ子らしい愛嬌もありながら物静かで慎重な人柄。穏やかな普段の姿と、ステージ上のカッコ良さとのギャップの大きさも彼女の魅力だ。そして、とにかく真面目で完璧主義な彼女。努力を惜しまない実直さが、この先さらなる表現力の上昇に結びつくことは間違いなさそうだ。
■人気沸騰中のILLIT!その魅力とは?
◎等身大のリアルを描くことで際立つ“青春”
ILLITの魅力をシンプルに表現すると、まずかわいさとわかりやすさというワードが浮かぶだろう。ただ、それだけで済まないのが彼女たちの魅力の真髄だ。
デビュー時のコンセプトのひとつに“10代の感性”というものがあったが、メンバーのリアルな感覚を作品に昇華しているのがILLITの特徴である。
1st Mini Album『SUPER REAL ME』のコンセプトフィルム、ミュージックビデオなどからもスクールガール的な要素が強く打ち出されているが、学生の日常から生まれる感情の揺れがILLITの楽曲には落とし込まれているのだ。
青春や思春期といったテーマに加え、アニメやライトノベル的な感覚を交えながら表現されるILLITの作品群。メンバーと同世代の10代はリアルに共感し、上の世代はかつて通ってきたノスタルジックな淡い思い出として受け取ることだろう。ILLITの楽曲は、年齢も国境も関係なく実はかなり幅広い層にアプローチできる媒体でもあるのだ。それをハイレベルな歌とダンスで見せていくのだからかなりの浸透力がある。
そうした感覚が欧米でも受け入れられたのが面白いポイント。そこは、素直に楽曲の良さ、パフォーマンスの面白さが受け入れられたように感じる。
◎秀逸に施されたギミックの数々
「Magnetic」は、ヒップホップ、トラップから派生したPluggにR&Bが合わさったPluggnb(プラングンb)というジャンルにハウスを加えたというかなり実験的なサウンド。そうしたダンスビートと、切なさや儚さを感じさせるメロディのマッチングは絶妙だ。
ダンスに関しても、やはり『R U Next?』を勝ち抜いた実力者だけあって5人の一糸乱れずパフォーマンスするチームワークの良さやふとした瞬間に見せる個々の表現力も素晴らしい。
「Magnetic」は好きな人に惹かれる心を磁石のS極とN極で表現した“Magneticダンス”で注目を集め、曲中では、着信通知音のような効果音で音が止まるとメンバーも動きを止めその時の感情を表情する”表情チャレンジ”というポイントもあり、思わずマネしたくなるような“バズ”を誘発させる要素も画期的である。
▼ILLIT (아일릿) ‘Magnetic’ Dance Practice (Fix Ver.)
さらにボーカル面では、感情を込めすぎずに所々でエッジを効かせたりと技巧的なテクニックを散りばめているのも特筆すべき点だろう。口触りが良いだけでなく実は至るところに隠し味が潜んでいるILLITの楽曲は、ついついループしてどハマりしてしまう。それが世界規模で多発し、大きなILLIT人気に繋がった可能性は大いにある。
◎挑戦と成長
ILLITは、2024年10月21日に2nd Mini Album『I’LL LIKE YOU』で初のカムバックを果たし、タイトル曲「Cherish (My Love)」では可憐な恋心を歌とダンスでしっかりと表現。
▼ILLIT (아일릿) ‘Cherish (My Love)’ Official MV
そして、2025年6月16日に発表した3rd Mini Album『bomb』のタイトル曲「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」では、新たなサウンドのアプローチが見られた。印象的なストリングスのループは、日本のアニメ映画『ファイブスター物語』の楽曲「優雅なる脱走」をサンプリング。優雅さと高揚感あふれるBPM早めのダンスポップサウンドで、活き活きとしたボーカル、猫の伸びダンスを織り交ぜたパフォーマンスで躍動感あふれる姿を見せてくれた。
基本部分は崩さず、新しいスタイルに挑戦していく姿勢もILLITの魅力と言っていいだろう。
▼ILLIT (아일릿) ‘빌려온 고양이 (Do the Dance)’ Official MV
■人気曲「Magnetic」「Almond Chocolate」楽曲解説
◎「Magnetic」
デビュー作の1st Mini Album『SUPER REAL ME』のタイトル曲で、世界的なヒットとなった「Magnetic」。キャッチーなサウンドの上に乗る歌詞は、初恋の心模様がとてもわかりやすく描かれている。クールに振る舞おうとしても隠せない君への好きな気持ち、戸惑いながらもその感情を認めまっすぐ進もうという内容だ。
自己肯定感や希望感を感じられる歌詞だが、広く解釈すると、アイドルからリスナーへの、自分たちのファンになって欲しいというメッセージにもなり、逆にファンが推しを見たときに抱く感情にも受け取れるように思う。さらにILLIT目線で言えば、後悔することなく振り返らずにまっすぐ進むというフレーズは、デビューし新たな世界で戦っていく決意表明にも感じ取れた。
MVは、現実世界とファンタジックな世界が交差するシーンが続く。自宅の部屋、ホテルの廊下、宴会場を舞台に、パジャマやドレス姿で踊るメンバー。かわいさの中にどこかホラー要素が垣間見えたりと、一筋縄ではいかない感じが印象的で中毒性のある作品だ。
◎「Almond Chocolate」
ILLIT初の日本オリジナル曲として、2025年2月14日のバレンタインデーにリリースされたのがJapan 1st Digital Single 『Almond Chocolate』。この曲は、累計200万部突破した大人気少女コミックスが原作で、Z世代から支持を集める俳優・宮世琉弥の初単独主演作品として大ヒットとなった映画『顔だけじゃ好きになりません』の主題歌。
SEKAI NO OWARIのNakajinと、BTSなど数々のヒット曲を生み出してきた音楽プロデューサー・Pdoggという強力なメンツが映画のためにこの楽曲を書き下ろした。
推しに対しての熱く甘い想いがたっぷり詰まった歌詞を、爽やかなメロディで歌うかわいいポップチューン。メンバー5人の日本語のボーカルがとても新鮮に響く。
そして『’Almond Chocolate’ Special Film』では、メンバーそれぞれが好きな人に向けて告白の準備をする姿が描かれている。MOKAは何枚も手紙を書き直しその度にアーモンドチョコレートを口に運ぶ。IROHAはフィルムカメラで写真を撮り、WONHEEはケーキ作りに奮闘。YUNAHは笑顔で編み物をし、MINJUはカラフルに爪を染める。何気ない日常感が映像美になってしまう、ILLITの魅力とポテンシャルの高さが感じ取れる。
◎『THE FIRST TAKE』のレビュー
「Magnetic」
▼ILLIT – Magnetic / THE FIRST TAKE
ILLITが『THE FIRST TAKE』の白いブースに初登場。世界的大ヒットを記録したデビュー曲「Magnetic」の一発撮りに挑む。シティポップアレンジされた爽やかなサウンドに乗って、WONHEEの英語のイントロデュースからMINJU、IROHA、YUNAH、MOKA、WONHEEと歌をつないでいく。当然緊張もあるはずだが、それ以上に自然体で笑顔を織り交ぜながらマイクへ向かう彼女たち。穏やかさと艶やかさのある5人のボーカルが、それぞれ鮮明に伝わってくるのはとても新鮮。
原曲でエフェクトボイスとなっていた間奏部分は、かっこいい系のボーカルフェイクで決めてくれる。終始、軽く手振りを入れながら楽曲の世界を表現し、最後はWONHEEの《Baby don’t say no》でカメラ目線で締める。ILLITのボーカル力の高さと真面目なパーソナリティが伝わるような『THE FIRST TAKE』の初陣だ。
「Almond Chocolate」
▼ILLIT – Almond Chocolate / THE FIRST TAKE
ILLITの『THE FIRST TAKE』第2弾は初の日本オリジナル曲「Almond Chocolate」。白いTシャツにデニムの衣装を着たメンバーはマイクの前に並ぶと、ノンビートのアコースティックアレンジとなった「Almond Chocolate」を披露する。
アコースティックギター、ピアノを主体とする美しい旋律に乗って、メンバー5人は、推しに向けた恋する気持ちを優しく力強いボーカルで歌唱。そして、楽曲の後半ではさらに彼女たちの歌唱力が垣間見れる時間が訪れる。
大サビでWONHEEの伸びやかな歌と4人のコーラスが響き、ラストサビでは主メロを歌うメンバーの後ろで他のメンバーがサブメロディを歌うという展開に。YUNAHの後ろでIROHA、IROHAの後ろでMINJU、MINJUの後ろでWONHEEが絶妙な歌のコンビネーションを聴かせ、最後はYUNAHの歌からMOKAの《輝く世界》でフィニッシュ。美しい5人の歌によるゾクゾクする展開は必見!
■Japan 1st Single『時よ止まれ』
ILLITがJapan 1st Single『時よ止まれ』を、9月1日にデジタル配信、3日にCDリリースし、ついに本格的な日本デビューを果たした。記念すべきタイトル曲「時よ止まれ」は、「魔性の女A」が海外でもバイラルヒットを記録した新世代シンガーソングライター・紫 今が作詞を手掛けた、きらめくようなダンスポップチューン。
▼ILLIT (아일릿) ‘時よ止まれ (Toki Yo Tomare)’ Official MV
IROHAのセリフから始まる歌詞には、キラキラとした儚い夏の思い出が綴られている。メイクで変身できる女の子の気持ち、仲間と一緒ならどこへでも行けるという前向き感、青春は永遠というこれからの希望感が込められている。まさにメンバー5人のリアルタイムな思いがたっぷり詰まった楽曲と言っていい。
そして、収録曲の中のもうひとつの日本オリジナル曲「Topping」は、「全方向美少女」などがバズり注目を集めるシンガーソングライター・乃紫が作詞とトップラインの作曲を担当したキュートなポップナンバー。ILLITは、跳ねるビートの上で恋する女の子のワクワク感をかわいく爽やかに歌っていく。
▼ILLIT (아일릿) GLITTER DAY IN JAPAN 「Topping」 Performance Movie
さらに、8月10日にぴあアリーナMMで行われたファンコンサート『2025 ILLIT GLLITER DAY IN JAPAN』に乃紫がサプライズ出演し、ILLITと乃紫が「Topping」を歌唱するというZ世代歓喜の初コラボステージが実現。9月3日・4日の大阪公演では「時よ止まれ」の作詞を務めた新世代クリエイターの紫 今がサプライズで登場。コラボステージで会場を沸かせた。
■世界を魅了し続けるILLITの最新情報&配信楽曲をチェック
真っ白な初々しい姿でスタートしたILLITは、活動を重ねるごとに新しい魅力を発揮しファンの心を掴んでいく。Japan 1st Single『時よ止まれ』とともに日本での活動も本格化し、楽曲もライブもさらに幅広いコンセプトで楽しませてくれること間違いなし。ILLITのこれからの活躍に期待しよう。
TEXT BY 土屋恵介
▼ILLIT の最新記事はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/8681/
▼ILLIT 楽曲リンク
https://tftimes.lnk.to/ILLITT1/




























