透明感のある繊細な歌声と聴く人の心に寄り添う歌詞で多くのファンを魅了し、アニメやドラマなどのタイアップでも注目を集めるシンガーソングライター、幾田りら。人気曲の歌詞を考察しながら、幾田りらのアーティストとしての魅力を深掘りしよう。
■心情を形にするシンガーソングライター
幾田りら(読み:いくたりら)

・生年月日:2000年9月25日
・OFFICIAL SITE https://lilasikuta.jp/
・Instagram @lilasikuta
・X @ikutalilas
・TikTok @lilaasikuta
・YouTube @Lilas_0925
・Weverse https://go.weverse.io/qt3S/Lilasoppress
◎生まれながらのアーティスト
2000年生まれの幾田りらは、生後10ヶ月から3歳までをシカゴで過ごした。音楽や芸術などの文化が盛んなアメリカの街が彼女のルーツだ。
音楽好きの家族に囲まれて育った彼女は、幼少期から楽器に触れ、自然とシンガーを志すようになった。
初めて作詞作曲をしたのは小学6年生。
その後、2015年から本格的にシンガーソングライターとして活動を開始。吉祥寺や新宿、渋谷や原宿などでギターを抱えて路上ライブを行い、ライブハウスにも積極的に出ていた。
決して楽ではない下積み時代を経験しながらも、音楽への熱い想いに突き動かされてひたむきに活動を続け、人の心を打つ実力が知られるようになった。
2017年から2021年まで加入していたアコースティックセッションユニットのぷらそにかでは、ボーカル、ギター、トランペット、キーボードを担当。同じくシンガーを夢見るメンバーたちとともに活動し、多彩なスキルをさらに伸ばした。
◎令和の歌姫
そこからドラマや映画、CMソングなど数々のタイアップをつとめ、令和の音楽シーンを代表する歌姫に。
2023年3月1日、オリコン週間ストリーミングランキングにて「スパークル」が自身初の1億回再生を突破。7月にはソロ活動初のワンマンツアーを成功させた。
▼幾田りら「スパークル」Official Music Video
また2025年に入ると、11月21日には「恋風」がTBS系『第67回 輝く!日本レコード大賞』の優秀作品賞を受賞。
そして12月31日、『第76回NHK紅白歌合戦』にソロシンガー”幾田りら”として初出場を果たす。
2026年1月14日に、アーティスト活動の軌跡を詰め込んだ2ndフルアルバム『Laugh』をCDリリース。リリース記念ツアーでは初の海外単独公演も予定している。彼女の勢いは今後さらに増していくだろう。
■幾田りらの魅力
◎聴く人をグッと掴む歌声
幾田りらの歌には、聴く人の心に溶け込むような力がある。それは彼女の歌声と歌唱力によるところが大きいだろう。
透明感のある繊細な歌声が特徴だ。温かみのこもった親しみやすい声質と息に声を乗せるような発声で、スムーズに音が耳に入ってくる。素朴さがありながらも冷静で大人びた雰囲気も感じさせ、楽曲ごとに異なる印象を作り出している。
言葉をしっかりと届けることを大切にしているため、言葉に感情を丁寧に乗せ、気持ちをそのまま伝える素直さと表現力も発揮されている。
特に高音域の美しさは見事だ。地声とファルセットをなめらかに切り替える技術を持ち、高音でも発声が明瞭で聞き取りやすい。柔らかくも芯のある伸びやかな歌声が心に響く。
◎等身大で共感できる歌詞
彼女が生み出す楽曲は、恋愛や夢など誰にとっても身近なテーマが取り上げられている。ポジティブな気持ちや愛情をストレートに表現する歌詞に、心が温まる。
また、楽曲を通して自分をさらけ出すことを重視しているのも、彼女の作詞の特色だ。そのため、彼女の歌詞には不安や葛藤などネガティブな部分もリアルに綴られている。
他人には隠しておきたいような弱さもありのまま表現した等身大の歌詞だからこそ、リスナーの世代に関係なく情景や感情を鮮明にイメージでき、共感しやすい。
脆い感情に寄り添い、そっと背中を押してくれるような優しさと強さを感じさせる。説得力のある言葉により、彼女と一緒に前を向けるような気持ちになれるだろう。
◎多方面での活躍と挑戦
多方面で活躍を広げている点も魅力だ。
ソロシンガーの伶やドラマ『パリピ孔明』の主人公EIKO(上白石萌歌)をはじめ、様々なアーティストに楽曲を提供。音楽家の才能を大いに発揮している。
また、コラボ歌唱により他アーティストとの親和性も注目されている。
『THE FIRST TAKE』のコラボ企画では、今をときめくmiletとAimerとの夢の共演が実現。
『青春謳歌』ではanoとコラボし、対照的な声質の対比と調和が感動を呼んだ。
▼milet×Aimer×幾田りら – おもかげ (produced by Vaundy) / THE FIRST TAKE
▼幾田りら – 青春謳歌 feat. ano / THE FIRST TAKE
さらに、アニメ映画『竜とそばかすの姫』や『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』では、声優にも挑戦。
型に囚われず、表現者として新しい分野にも果敢に挑戦する姿勢が支持を集めている。
■【歌詞考察】代表曲「恋風」の意味とは?
▼幾田りら「恋風」 Official Music Video
・発売日:2025年4月7日
・作詞:幾田りら
・作曲:幾田りら
・編曲:Carlos K.
・タイアップ:AMEBA『今日、好きになりました。』2025年4月-主題歌
◎「恋風」
温かみのあるアコースティックギターの音色が、切ない旋律とともに心に流れ込むミディアムチューン。爽やかなメロディは、まさに恋を運ぶ風がそよぐような心地よさをもたらしてくれる。軽やかなビート感も印象的で、恋が始まった瞬間の胸の高鳴りを感じさせるだろう。
息を多く含み、柔らかく歌う幾田りらの歌声はピュアさ全開! 甘くドリーミーな雰囲気を演出しつつ、不安と期待が交錯する繊細な恋心を見事に表現している。
◎AMEBA『今日、好きになりました。』2025年4月-主題歌
「恋風」はABEMAオリジナル恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。』の主題歌として書き下ろされた。
番組内で繰り広げられる高校生たちの初々しい恋模様とリンクし、告白シーンや切ないシーンで流れると多くの視聴者の涙を誘った。数日間の限られた旅のなかで生まれる恋を優しく包み込み、青春の1ページをより輝かせる。
▼幾田りら – スパークル / THE FIRST TAKE
「恋風」と同時リリースされた『スパークル – From THE FIRST TAKE』も反響を呼んだ。
『今日、好きになりました。蜜柑編』主題歌のスペシャルアレンジ版で、ピアノ主体のバンドサウンドにより、片想いの儚さと美しさを表現している。
切り取り方によって異なる恋の側面を2曲で見事に描いている点が秀逸。
◎『THE FIRST TAKE』での「恋風」
▼幾田りら×まらしぃ – 恋風 / THE FIRST TAKE
2025年12月26日、『THE FIRST TAKE』にてピアニストのまらしぃを迎えて「恋風」を披露。
和やかなムードで曲が始まると、煌めくピアノの旋律と澄み切った歌声の融合が心を震わせる。言葉一つひとつに想いが乗った丁寧な歌唱で、まさに“恋風”を吹かせてくれた。
表情や歌詞に合わせた手振りからも、恋することの幸せと高まっていく感情が伝わるだろう。何度もリピートして噛み締めたい多幸感あふれるパフォーマンスだ。
◎歌詞
「恋風」
いつかの恋の後遺症で
踏み出せなくなってしまっていた
たまに疼いて痛くって
臆病になるそんな僕には
眩しいくらいに
真っ直ぐな瞳で
君は見つめてくれた
止まっていた針が動き出すふわり
空いた心にそっと
舞い込んだ
そよ風のようだ
まるで
このまま揺さぶられていたいな
もういっそ連れて行って
遠くまで溢れ落ちた
木の葉のように
僕の心も君へと
宙に舞ってゆらゆら
行ったり来たりその瞳に僕は
どんな風に映っているの?
ぐるぐる巡ってる
体温が上がっていくような曖昧な心にそっと
芽生え始める気持ちに
揺れる
このまま身を任せてさ
飛び込んでみたのなら君が今何をして
何処で誰と笑っているんだろうって考えて
会いたくなったり
美しいものを見ると
知らせたくなったりして
もどかしくなるこの気持ちは恋に落ちることはきっと
もっと簡単だっていいはずだきらり
光った想いをぎゅっと
ちゃんと抱きしめて行く
今なら
君が吹かせた風に乗って
確かな一歩
踏み出すよ「君が好きだ」
作詞:幾田りら
作曲:幾田りら
編曲:Carlos K.
◎解説
いつかの恋の後遺症で
踏み出せなくなってしまっていた
たまに疼いて痛くって臆病になる
そんな僕には眩しいくらいに真っ直ぐな瞳で
君は見つめてくれた
止まっていた針が動き出す
過去の失恋による心の傷は、時々痛んで次の恋に踏み出す勇気を奪う。しかし、時にはその凍りついた心を溶かすほどの真っ直ぐな想いを向けてくれる人がいる。その眼差しに気付いたときにはいつの間にか恋に落ちてしまっているという、恋の不思議な力が感じ取れる。
ふわり空いた心にそっと
舞い込んだ そよ風のようだ
まるで
このまま揺さぶられていたいな
もういっそ連れて行って
遠くまで
《ふわり空いた心にそっと/舞い込んだ そよ風のようだ》のフレーズが、タイトルとつながっている。誰の意思とも関係なく起こるそよ風のように、自然と生まれた恋が“空いた心”を優しく包み込む。《もういっそ連れて行って/遠くまで》という言葉が、主人公の心境の変化を表している。
恋に落ちることはきっと
もっと簡単だっていいはずだ
シンプルながら、恋の本質を突いた名フレーズ。恋に理屈も根拠も必要ない。ただどうしようもなく心が惹かれる想いが恋なのだと思い出させてくれる。
きらり光った想いをぎゅっと
ちゃんと抱きしめて行く
今なら
君が吹かせた風に乗って
確かな一歩踏み出すよ「君が好きだ」
ラストでは“きらり光った想い”を大切にし、ついに一歩を踏み出し想いを伝える。
恋に落ちた瞬間から告白までの過程を丁寧に綴る「恋風」は、恋に悩むリスナーに向けて追い風を起こす存在だ。
■【歌詞解説】新たな顔を魅せた「百花繚乱」
▼幾田りら「百花繚乱」 Official Music Video
・配信開始日:2025年1月10日
・作詞:幾田りら
・作曲:幾田りら
・編曲:KOHD
・タイアップ:アニメ『薬屋のひとりごと』第2期 オープニングテーマ
◎今までとは違う「百花繚乱」
速めのBPMが心を掻き立てるキャッチーなポップチューンとなっている。
歌から始まり、コーラスのイントロに移る流れは、曲がかかった瞬間から世界が広がっていくような印象を受ける。さらに、セクションごとに転調したりコーラスやエフェクトを駆使したりしながら、色とりどりの変化が生まれていく展開が楽しい。
過去の楽曲に見られる儚さや切なさというイメージを覆し、華麗に突き進んでいくしなやかな強さとミステリアスな雰囲気に引き込まれる。
◎アニメ『薬屋のひとりごと』第2期 オープニングテーマ
「百花繚乱」は、日本のみならず海外でも人気を獲得しているアニメ『薬屋のひとりごと』第2期オープニングテーマだ。
舞台となる後宮の華やかさ、そこで巻き起こるスリリングなミステリーの雰囲気がサウンドからも感じられ、ストーリーへの没入感を高めてくれる。
また、主人公・猫猫の気まぐれで楽しそうな雰囲気が表現されている点もポイント。オープニングテーマらしいワクワク感が視聴者から好評で、アニメの世界観とマッチしていると人気だ。
◎歌詞
「百花繚乱」
ゆらゆらり
はらはらり
色とりどり
乱れ咲き
花の街思い出す
この空からひょんな出来事から
やってきたこの場所は
遥か遠くにあった
煌びやかな舞台ハっとするほど
鮮やかな世界があるんだと知った
あなたの無理難題に
応えていくその度に
あっと言わせるような
奇想天外な答え合わせで
辿り着いたその先に
新しい景色が待っているんだ摩訶不思議なミステリー
次から次に起こるたび
巧妙なからくりも
暴いてみせましょうどんな難題でも
種や仕掛けはあるんだ
副作用は気にしない
必ずや導き出すからあぁこの場所で触れた
人の哀しみや喜びがある
そのひとつひとつが
心を震わせるハッとしちゃうほど
鮮やかな世界がここにあるんだ
あなたの無理難題に
応えていく毎日に
あっと言わせるような
奇想天外な答え合わせで
辿り着いたその先に
新しい私が待っているんだあの頃は想像もしていない
未来が咲き始めている
こんな日々も悪くはないかなゆらゆらり
ひらひらり
離れては
寄り添って
そよぐ風に身を任せ
幽夜に舞う作詞:幾田りら
作曲:幾田りら
編曲:KOHD
◎解説
ハっとするほど
鮮やかな世界があるんだと知った
あなたの無理難題に
応えていくその度に
あっと言わせるような
奇想天外な答え合わせで
辿り着いたその先に
新しい景色が待っているんだ
主人公が見つけた《ハっとするほど/鮮やかな世界》は、そこが花街だから美しいのではない。《あなたの無理難題に応えていく》とあるように、人と出会い関わり合うことが目の前の景色を美しく彩るのだ。《奇想天外な答え合わせ》で“あなた”を驚かせる楽しさを感じていることも読み取れるだろう。
どんな難題でも
種や仕掛けはあるんだ
副作用は気にしない
必ずや導き出すから
《副作用は気にしない》の一節は、毒の効果を自ら実験する猫猫らしいフレーズ。目的を叶えるために必要なら、どんな犠牲もいとわない強い想いに胸を打たれる。
あぁこの場所で触れた
人の哀しみや喜びがある
そのひとつひとつが
心を震わせるあの頃は想像もしていない
未来が咲き始めている
こんな日々も悪くはないかな
人と関わらない人生はきっと無色だ。人生を豊かにする“心を震わせる”出来事は、人と関わるなかでしか生まれない。そのことを知った主人公が、日常の変化を“こんな日々も悪くはないかな”と受け入れている様子に、心が温まるだろう。
ゆらゆらり
ひらひらり
離れては
寄り添って
そよぐ風に身を任せ
幽夜に舞う
人生も恋も、風に舞う花びらのように儚く不安定。だからこそ、一瞬一瞬を鮮やかに咲かせたい。「百花繚乱」にはそんな想いが込められているのではないだろうか。
■【歌詞解説】世界観を魅せる「Actor」
▼幾田りら「Actor」Official Music Video
・配信開始日:2025年10月29日
・作詞:幾田りら
・作曲:幾田りら
・編曲:井上暖之
・タイアップ:アニメ『SPY×FAMILY』Season 3 エンディングテーマ
◎幾田りららしさで魅せる「Actor」
温かみのあるサウンドに優しい歌声が寄り添う、心に沁みるピアノバラード。幾田りららしさが凝縮した柔らかな空気感に癒される。
冒頭のゆったりとしたハミングは、切なくも懐かしい郷愁の思いを引き起こす。穏やかなグルーブを生み出すリズムとホーンの音色、そこに加わる華やかな転調は、まるで様々な感情が入り混じる心を表しているかのようだ。ジャズテイストのアレンジも洗練されていて、新たなシティポップともいえるだろう。
MVには俳優でダンサーの森山未來が出演し、ピンク色の世界を舞台に優美なダンスパフォーマンスを披露。人の内に秘められた二面性や孤独を繊細に表現し、楽曲に込められた感情を引き立てている。
◎アニメ『SPY×FAMILY』Season 3 エンディングテーマ
「Actor」は、アニメ『SPY×FAMILY』のSeason3 エンディングテーマとして書き下ろされた。Season3ではロイドの過去が扱われており、楽曲もロイド視点になっていることがわかる。
幼少期に抱えていた孤独感と、偽りの家族を演じながらも結ばれていく絆が持つ温かさを描くストーリーに、楽曲の世界観がフィット。切なくて優しい空気をまとうサウンドと歌声との相性が良く、エンディングにぴったりと絶賛されている。
◎歌詞
「Actor」
肩書きの上で
踊るシルエット
本音は胸ポッケに仕舞っておこう疎らな足音
リズムを崩されるような
そんなノイズも心地良いドタバタな日々を
チグハグな歩幅で歩いていく
繋いだ手の平に
確かに感じる温もり誰もが着飾り踊るアクター
それでも何処か
君と僕の会話の隙間
見え隠れしている
想いは投げ合うほどに
安堵する不思議
いつか終わるこんな日々だけど
今はまだ
このハチャメチャで
歪な僕らの
明日を願っている陽が落ちる頃
ぼやけるシルエット
別の顔を纏って夜を駆ける完璧にみせた
不可能はまるでないような
そんな理想を追いかけてクタクタに疲れて
デコボコに擦り減る心を
繋ぎ止める光は
何時かの僕との約束見上げた空を満たすステラ
その一つ一つが
違う記憶 抱えて浮かぶ
孤独な瞬き
胸に秘めた君の心の内
読み解けたのなら
なんて悩む日もあるけれど
すれ違いながら不揃いな心でも向き合っていたいんだ
見えないものに愛は潜んでいる誰もが
誰にも見せない
顔を隠してる
それは大事な人を想う
優しさの証誰もが着飾り踊るアクター
それでも僕ら
手と手を繋ぎ今日も描く
まだ見ぬストーリー
揺るがない想いはいつしか
シナリオを越える
いつか終わるこんな日々だから
今はただ
このハチャメチャで
歪な世界を
華麗に舞い踊る作詞:幾田りら
作曲:幾田りら
編曲:井上暖之
◎解説
肩書きの上で
踊るシルエット
本音は胸ポッケに仕舞っておこう
疎らな足音
リズムを崩されるような
そんなノイズも心地良い
自分の“肩書き”に合わせてそれらしく振る舞う主人公。それが自分の生き方だと受け入れていたが、考えを覆す存在が現れた。《リズムを崩されるような/そんなノイズも心地良い》と思えるほど、その存在が大切になっていることが読み取れる。
誰もが着飾り踊るアクター
それでも何処か
君と僕の会話の隙間
見え隠れしている
想いは投げ合うほどに
安堵する不思議
いつか終わるこんな日々だけど
今はまだ
このハチャメチャで
歪な僕らの
明日を願っている
《誰もが着飾り踊るアクター》とあるように、人は何かしらの役を演じながら生きている。孤独を感じることもあるだろう。それでも会話を交わし、偽りのない想いを投げ合える相手がいれば安堵できる。
この尊い時間がいつか終わるとしても、少しでも長く続くように願う気持ちが伝わってくる。
誰もが 誰にも見せない
顔を隠してる
それは大事な人を想う
優しさの証
演じるのは、《大事な人を想う/優しさの証》。裏に隠した思いやりの気持ちを認め、演じることを肯定する歌詞は、リスナーの心を包み込む。
誰もが着飾り踊るアクター
それでも僕ら
手と手を繋ぎ 今日も描く
まだ見ぬストーリー
揺るがない想いはいつしか
シナリオを越える
役者はシナリオを演じる。それは運命ともいえるだろう。定められたストーリーがあるとしても、心を明かし助け合える仲間がいれば運命すら飛び越えられる。
「Actor」は、そんな日常を前向きに捉えるヒントが示された曲だ。
■幾田りらの最新情報をチェック!
2025年は数々のタイアップでファンを沸かせ、2026年には2nd Album『Laugh』のリリース、記念ツアーを控えている。走り続ける幾田りらの活躍を欠かさずチェックしてほしい。
TEXT BY MarSali
幾田りら最新情報はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/609/