『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』が、8月15日18時05分より、NHK総合およびBSP4Kにてオンエア。放送に先駆け、8月9日に東京・NHKホールにて番組の公開収録が行われた。
【注】この記事は8月8日に実施された公開収録の模様を元にしたレポートとなっており、番組では放送されない部分が含まれている場合があります。ご了承ください。
■公開収録の観覧応募数は11万5,041件!
『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』は、これまで放送されてきた『思い出のメロディー』『ライブ・エール』『MUSIC GIFT』に続くあらたな夏の音楽特番。世代を超えた豪華ラインナップによるパフォーマンスの数々を、約3時間にわたり、家族みんなで楽しめる番組となっている。
番組では、事前に出演アーティストに歌ってほしい曲のリクエストやメッセージを募集。番組に寄せられたメッセージの一部は、番組内でも紹介される。なお、公開収録の観覧応募数は11万5,041件、リクエスト数は2万1,746通だったとのことだ。
番組の司会を務めるのは、大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)、北川景子、二宮和也(※50音順)。なお、二宮と北川は、2022年公開の映画『ラーゲリより愛を込めて』で共演、さらに同作の主題歌「Soranji」(作詞・作曲:大森元貴)をMrs. GREEN APPLEが手掛けており、関係性の深い3人としても知られている。
■第1部
氷川きよし&山崎育三郎
山本リンダ&新しい学校のリーダーズ
ORANGE RANGE
串田アキラ
FRUITS ZIPPER&=LOVE
純烈&モナキ
一之森大湖&新浜レオン
Aぇ! group
FRUITS ZIPPER
大泉 洋
NHKホールの客席最前列には「アーティスト席」が設けられており、公開収録開始直前にM!LK、郷ひろみら出演者の一部が客席通路を通って(!)アーティスト席へ。出演アーティストも番組を楽しむという趣向だ。客席からの歓声に、手を振って応えるアーティストも(※以降、アーティスト席は、何度かアーティストの入れ替えを実施)。
そして、大森、北川、二宮が司会者席に登壇し、『うたであえたら 2026』の公開収録がスタートした。
◎氷川きよし&山崎育三郎
「夏の終りのハーモニー」
番組の幕開けを飾ったのは、氷川きよしと山崎育三郎。実力派シンガーふたりが、井上陽水・安全地帯の「夏の終りのハーモニー」をカバー。美しい白のドレススーツに身を包んだ両者が、夏の名曲を華やかに熱唱する姿に、すべての観客が聴き入った。ソロパートはもちろんのこと、ハーモニーも絶品。ふたりが見つめ合いながら歌うシーンも見どころのひとつだった。
◎山本リンダ&新しい学校のリーダーズ
「どうにもとまらない」
山本リンダの真紅の衣装と、リーダーズの白×紺のセーラー服の対比も鮮烈な両者のコラボでは、山本とSUZUKAが、互いに挑み合うかのようなパワフルなボーカルを披露。そんなふたりを、リーダーズのメンバーがキレキレのダンスで煽りまくる(司会者席に乱入するシーンも。笑)。そして最後には、全員が階段を下りて、ステージ下のスペースで全力のパフォーマンスを展開。
なお、このステージ下のスペースは、まさに「第2のステージ」として、このあとも様々な名場面を生み出していくことになる。
◎ORANGE RANGE
「上海ハニー」
“夏のうた”と言えば外せないのが、ORANGE RANGEの「上海ハニー」。演奏が始まった瞬間に、会場が一気に常夏色に染め上げられ、サビで、観客全員が一斉に腕を左右に振る景色は圧巻だった。さらに間奏では、会場全体が「イーヤーサーサー」の掛け声と振り付けでカチャーシー(沖縄の踊り)を踊るというこの番組ならではの展開も(もちろん、司会の3人も踊っていた)。
ここまで、まさしく怒濤の3連発。ゴージャスなオープニングに、大森が「フィナーレかと(笑)」と発言。アーティスト席のM!LK塩崎太智(※「崎」は、たつさきが正式表記)から「楽しすぎて、めーつ!(滅)」の発言もあった(笑)。
◎串田アキラ
「キン肉マン Go Fight!」
続いてはアニソン界のレジェンド・串田アキラが登場。病気のために活動休止を余儀なくされていたが、見事復活を遂げたことがVTRで紹介される。さらに、闘病中、自分の歌に励まされていたといったエピソードが大森から紹介され、『キン肉マン』直撃世代の二宮が、子供の頃の思い出を語る場面も。そして、串田が「キン肉マン Go Fight!」をパワフルに熱唱! 串田にパワーを送るかのような観客の力強い手拍子も感動的だった。
◎FRUITS ZIPPER&=LOVE
「ムーンライト伝説」
続いて、アニメ繋がりで、FRUITS ZIPPERと=LOVEからの選抜された、齋藤樹愛羅、高松 瞳(※「高」は、はしごだかが正式表記)、野口衣織(以上=LOVE)、松本かれん、真中まな(以上FRUITS ZIPPER)の5人が、TVアニメ『美少女戦士セーラームーン』のオープニング主題歌「ムーンライト伝説」をカバー。なお、司会の北川景子のデビュー作は、何を隠そう実写版セーラームーン(TVドラマ)の“セーラーマーズ”役。パフォーマンスの直前には「火星に代わっておしおきよ!」の決め台詞も飛び出した(笑)。揃いの衣装で踊る、懐かしさと新鮮さが同居した、ふるっぱー&イコラブメンバーによる「ムーンライト伝説」が客席を魅了。
◎純烈&モナキ
「星降る街角」
飛ぶ取り落とす勢いのモナキと、そのモナキをプロデュースする酒井一圭がリーダーを務める純烈が、兄弟コラボ(モナキは純烈の弟分として結成)。モナキの急激な売れ方に動揺を隠せない酒井のコメントも笑いを誘っていた。メンバーが横一列に互い違いに並ぶフォーメーションもあり、コラボというよりは、非常に“グループ感”の強いパフォーマンス。安定感抜群のハモりも観客を唸らせていた。
◎一之森大湖&新浜レオン
「東京砂漠」
突如歌謡界に登場した謎多き歌い手・一之森大湖(いちのもり・だいご)と、新浜レオンが共演(新浜は、おなじみのスライディングも披露)。歌うのは、実に50年前の1976年にリリースされた昭和の名曲、内山田洋とクール・ファイブの「東京砂漠」。なお、一之森のプロデュースを手掛けるのは、あのアーティストのDAIGO。一之森の正体にモヤモヤしつつも(笑)、観客はふたりの見事な歌唱に聴き惚れていた。
◎Aぇ! group
「PRIDE」
続いてはAぇ! groupが登場。Aぇ! groupといえば、今話題なのが、朝ドラ『風、薫る』に出演中のメンバー、佐野晶哉。朝ドラ出演は「反響すっごいです」とのこと。司会者席には、同じく『風、薫る』に出演中の生田絵梨花も登場。主題歌がミセスの「風と町」になることがわかって現場が盛り上がったとのエピソードも。そして、Aぇ! Groupは、ジュニア時代から歌い継がれる特別な一曲「PRIDE」を披露。曲名が告げられると、会場から歓声があがっていた。演奏は、佐野の大迫力のドラムが圧巻。ロックバンドとしてのAぇ! groupをの存在感を改めて感じさせるステージとなった。
◎FRUITS ZIPPER
「はちゃめちゃわちゃライフ!」
FRUITS ZIPPERは、アーティスト席のすぐ前のステージ下スペースでパフォーマンススタート。客席を背にしてのパフォーマンスだが、至近距離から撮られた迫力の映像が、ステージ上方に設置されたモニターに映し出されていた。そしてパフォーマンスの中盤にステージに駆け上がり、さらに華やかなステージを展開。一部メンバーが司会の3人に駆け寄り、わちゃわちゃする(笑)シーンも。
◎大泉 洋
「ひざこぞう」
一部ラストは、大泉洋。大泉は、司会の北川と映画『探偵はBARにいる 3』(2017年)で共演。9年ぶりに、まさかNHKホールで再会することになるとは、と感慨深げな大泉だった。楽曲は、ゆずの北川悠仁が書き下ろした新曲「ひざこぞう」。ステージではいつものおちゃらけを封印して、ハートウォーミングな楽曲を持ち前の美声でじっくりと聴かせるパフォーマンスとなった。
■第2部
出演者有志
南こうせつ
渡辺美里
德永英明 ※「英」は草冠の間に空きありが正式表記【ピンク・レディー『うたであえたら』スペシャルメドレー】
増田惠子、南野陽子、生田絵梨花、櫻井優衣(FRUITS ZIPPER)【特別企画「The Wakey Show プレゼンツ Eテレソングパーティー!」】
Wakeys(ウェイキーズ)、佐藤弘道、茂森あゆみ、速水けんたろう、松野ちか、ワンワンMrs. GREEN APPLE
南こうせつ
ハンバート ハンバート
森山良子【特別企画 ゆず×羽生結弦「幾重」】
ゆず×羽生結弦M!LK
◎出演者有志
「やさしさに包まれたなら」
第2部は、出演者有志による、荒井由実(現・松任谷由実)の「やさしさに包まれたなら」の合唱からスタート。NHKホールのステージに、司会の3人を含めた、約70名に及ぶ人数のアーティストが勢揃いしている景色は、まさに圧巻! 思わず飛び出した「紅白(歌合戦)のよう」という発言に、すべての観客が納得したに違いない。幸福感に溢れた楽曲とともに、観る側にとって、まさしく目も耳も幸せなひとときとなった。
◎南こうせつ
「妹」
続いては、南こうせつが名曲「妹」(作詞:喜多条忠、作曲:南こうせつ)を披露。「妹」は、南こうせつが在籍していた“かぐや姫”のシングルとして1974年に発表された楽曲。結婚を控えたたったひとりの妹に対する兄の気持ちを切々と歌う名曲だ。今回は、アコースティックギターの弾き語りで始まり、少しずつピアノやバンドの音が重ねられていくアレンジで、楽曲がより感動的に届けられた。
◎渡辺美里
「My Revolution」
渡辺美里は、小室哲哉が作曲を手掛けたことでも知られる、自身の代表曲「My Revolution」を披露。イントロが鳴った瞬間に、会場じゅうに手拍子が鳴り響くのは、まさしく名曲の証だ。圧巻の声量とともに届けられる、はつらつとした歌声の魅力は、もちろん健在。NHKホール全体が元気にさせてしまうような、そんなパフォーマンスだった。
◎德永英明
「夢を信じて」
「夢を信じて」は、德永英明が1990年にリリースした楽曲。TVアニメ『ドラゴンクエスト』主題歌としても注目を集め、大ヒットを記録した。希望に満ちた歌詞とアップテンポの曲調と、そのハスキーで憂いを帯びた歌声が意外なほど好マッチングを見せる同曲を、さすがの歌唱力で披露。
【ピンク・レディー『うたであえたら』スペシャルメドレー】
日本歌謡史に残るモンスターユニット、ピンク・レディーのデビュー50周年を記念してのスペシャル企画。オリジナルメンバーの“ケイ”こと増田惠子と3人の女性ボーカリストが、ピンク・レディーナンバーを次々と歌っていくメドレー企画だ。
◎増田惠子+南野陽子
「ペッパー警部」
トップバッターは南野陽子。全身黒の衣装に身を包んだ南野が、オリジナルの振り付けで完璧にパフォーマンス。楽曲の良さも改めて伝わる共演となった。
◎増田惠子+生田絵梨花
「渚のシンドバッド」
続いて登場したのは、生田絵梨花。グループ時代に培ったダンススキルで、やはりオリジナルのダンスを完コピ。歌声も素晴らしく、増田も笑顔が絶えない。
◎増田惠子+櫻井優衣(FRUITS ZIPPER)
「UFO」
櫻井優衣は、10代の頃に“ピンク・ベイビーズ”という、ピンク・レディーの楽曲を歌い継ぐことをコンセプトとしたグループに在籍していたことがあるという逸材。FRUITS ZIPPERの衣装のままでのパフォーマンスとなったが、昭和の時代に“KAWAII”がすでに存在していたことを証明するようなステージとなった。
【特別企画「The Wakey Show プレゼンツ Eテレソングパーティー!」】
「北風小僧の寒太郎」
「勇気100%」
「ピカピカブ~!」
「夢のチカラ」
「だんご3兄弟」
「にじのむこうに」
「それもいいね」
Wakeys(ウェイキーズ)、佐藤弘道、茂森あゆみ、速水けんたろう、松野ちか、ワンワンが、NHK Eテレを彩ってきた名曲たちをパフォーマンスする特別企画。速水、茂森、佐藤、松野の4人揃ってのステージは、実に1999年以来、27年ぶりとのこと。『みんなのうた』『いないいないばあっ!』『忍たま乱太郎』などの番組で流れた、誰もが一度は聴いたことがあるにナンバーを、NHKホールを埋めた様々な世代の観客が共に楽しんだ。
◎Mrs. GREEN APPLE
「風と町」
「Soranji」
Mrs. GREEN APPLEのパフォーマンスは、事前に収録された映像がオンエア。NHKホールで、二宮が大森に「あれ?(大森以外の)他の2人は?」とトボけると、大森が「あのー、すみません。夏休みをいただいてます」と釈明する場面も(笑)。
まずは、朝ドラ『風、薫る』の主題歌「風と町」をパフォーマンス。スタジオには、植物と花に囲まれた、大掛かりかつ美しいステージが出現。円形ステージの中央にミセスの3人、さらにそのまわりにストリングス隊。ステージの周囲にぐるりと配置された、複数のキャンドルのようなイメージの照明も印象的だ。ミセスを含む演奏者全員が純白の衣装に身を包み、愛情溢れる人生讃歌を真摯に演奏。
続いては、番組の司会を務める、大森、北川、二宮の出会いの場となった映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌「Soranji」を披露。『ラーゲリより愛を込めて』は、第2次世界大戦後に、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男(二宮和也)の生きざまを描いた作品。北川景子は、日本で山本の帰りを待つ妻・モジミを演じた。生きることへの希望が、美しく力強い言葉と繊細かつ壮大なメロディで紡ぎ出される「Soranji」。冒頭からアップで捉えられた大森の表情が、歌のテーマをじっくりと伝え、荘厳さすら感じさせるラストで大団円を迎える、圧巻のライブ映像となっている。
NHKホールでこの映像を観た観客からも感動の大きな拍手が。そんななか、北川が突然「生は違いますね〜」とまさかの発言(笑)。会場は大爆笑となったが、当の大森は、恐縮しきり。二宮が「いちばん気にしてるじゃないか!」とさらに笑いをとっていた。
◎南こうせつ
「神田川」
続いては“フォーク”をテーマにした2組が登場。まずは、南こうせつ。大森が「私の父がフォークが好きで…」と南とフォーク談義を繰り広げる場面も。楽曲は、1973年に、南こうせつとかぐや姫名義でリリースされた「神田川」(作詞:喜多條忠、作曲:南こうせつ)。若かりし頃の恋愛を振り返る切ないラブソングを、完全弾き語りでパフォーマンス。
◎ハンバート ハンバート
「生活の柄」
ハンバート ハンバートは、高田渡の名曲「生活の柄」(1971年)をカバー。「自分の曲じゃないですけど、自分の曲のように歌えたら」という言葉どおりのパフォーマンスを繰り広げた。佐野遊穂(Vo)の美しい歌声と佐藤良成(Vo、Gu)の変幻自在のアコースティックギターで、今の時代におけるフォークの可能性をアピール。
◎森山良子
「さとうきび畑」
「さとうきび畑」は、平和への祈りが込められた反戦歌(作詞・作曲:寺島尚彦)。森山良子は1960年代から、この曲を歌っている。8月15日、終戦の日に届けられる「さとうきび畑」。弾き語りで届けられる祈りの歌に、NHKホール全体が水を打ったように静まり返り、全員が真摯に聴き入っていた。二宮の真摯な曲紹介も胸に迫るものがあった。
【特別企画 ゆず×羽生結弦「幾重」】
◎ゆず×羽生結弦
「幾重」
東日本大震災から15年を迎えた2026年、震災の記憶と教訓を次の世代へ繋いでいきたいという思いを込め、ゆずが制作した「幾重」。そのメッセージに羽生結弦が深く共感し、今回初の共演が実現。仙台市のリンクで繰り広げられたコラボレーションパフォーマンスの模様が紹介された。
◎M!LK
「好きすぎて滅!」
「爆裂愛してる」
司会の3人とも親交があるというM!LKが登場。「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」という大ヒット曲のつるべ打ちで、第2部のラストを飾った。目に鮮やかなメンバーカラーの衣装に身を包み、ストリングス+ホーン+バンドによる生演奏をバックに、元気いっぱいでパフォーマンスを披露。カメラマンも手持ちカメラでステージ上を走り回り、メンバーの表情を至近距離から映し出していく。そして「爆裂愛してる」の終盤で特効の紙吹雪が炸裂! 大歓声のなか、第2部のトリという大役を務めた。
■第3部
二宮和也&宮本浩次
郷ひろみ
南野陽子
=LOVE
大森元貴
M!LK
さだまさし
LUNA SEA
福山雅治
あいみょん
くるり
◎二宮和也&宮本浩次
「今宵の月のように」
第三部は、二宮和也×宮本浩次という豪華コラボで幕開け。ボーカルを分け合いながら、そして共に声を重ねながら、宮本の名曲「今宵の月のように」を男臭さ満点で届けた。ぴったりと体を寄せ合いながら、そして時に見つめ合い、互いを讃え合うふたりの姿は、まるで兄弟のよう。宮本おなじみの、腰をどっりしと落としての開脚アクションも登場。二宮が、思わず「何度でもやりたい!」と思いを吐露する場面も。
◎郷ひろみ
「男の子女の子」
郷ひろみが「本当に大好きな曲」と語っていた「男の子女の子」は、1972年にリリースされた郷のデビュー曲。本人含め、NHKホール全体を幸福感に包み込んだ昭和の名曲。時代を超えた郷のフレッシュなパフォーマンスは永遠だ。
◎南野陽子
「はいからさんが通る」
1987年リリースの「はいからさんが通る」は、南野陽子自身が主演した同名映画の主題歌。今回、南野は、映画『はいからさんが通る』の主人公・花村紅緒と同様に、袴にブーツを合わせた大正時代の女学生スタイルで登場。カメラに向かっての、キュートな“あっかんべー”のポーズもバッチリ決まり、観客を楽しませた。
◎=LOVE
「絶対アイドル辞めないで」
飛ぶ取り落とす勢いの活動状況を紹介するVTRに続いて、=LOVEのパフォーマンスがスタート。《絶対アイドル辞めないで》とアイドルが歌うというユニークな楽曲を、メンバー10人による大迫力の群舞で、なおかつキュートに魅せ切ってしまう。その実力は、まさに“今最も勢いのあるアイドル”の呼び声にふさわしい。群舞の中心でメンバーのアップの表情を捉えたのち、すり抜けるように駆け抜けながら退場するカメラマンにも拍手。
◎大森元貴
「メメント・モリ」
番組の司会を務めるMrs. GREEN APPLEの大森元貴が、ソロ名義で発表した楽曲「メメント・モリ」。ライブでもTVでも披露したことがないという同曲の初パフォーマンスは、ファンにとって本当に貴重なものとなった。今は亡き大切な人を思う日であるお盆。“死”というものに寄り添い、そして、その先には優しく温かい世界が広がっているのだという、大森元貴の死生観が映し出された「メメント・モリ」は、番組を観る多くの視聴者の胸を打つに違いない。
◎M!LK
「アオノオト」
M!LKにとっての代表的青春ソング「アオノオト」。曲名が告げられた瞬間に歓声があがっていたことからも、その人気の高さがわかる。まさしく青春感満載のパフォーマンスで会場を盛り上げた。
◎さだまさし
「いのちの理由」
これまで、様々な被災地にエールを送り続けてきた、さだまさし。先日の「令和8年熊本地震」の被災者に心を痛めながらも「もう少し経ったら、僕もギターを持って応援に行きますから」と笑顔でメッセージを送る。楽曲は、すべての“いのち”に寄りそう渾身の一曲「いのちの理由」。美しいストリングスとアコースティックギターのサウンドをバックに、ハンドマイクを手に、一つひとつの言葉を丁寧に歌う姿が印象的だった。
◎LUNA SEA
「FOREVER」
2026年2月17日に永眠したLUNA SEAのドラマー、真矢。「自分がいなくなってもLUNA SEAを止めないで」と語っていたという真矢について、RYUICHI(Vo)が「旅立ったあとのほうが、存在感を発揮している」とコメント。ステージにはドラムセットが2セット。そのひとつは真矢の愛器だ(もうひとつは、真矢から強い信頼を受けていたSIAM SHADEのドラマー・淳士のドラムセット)。「全霊で『FOREVER』を届けたいと思います」というSUGIZO(Gu)の言葉どおりの、荘厳な演奏が繰り広げられた。
◎福山雅治
「想望」
「邂逅」
福山雅治は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023年)とその続編にして完結編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』(2026年)という2本の映画の主題歌「想望」と「邂逅」をメドレーで歌唱。1945年の日本にタイムスリップした女子高生と、命がけで戦地に飛ぶことが運命づけられた特攻隊員の恋という、センシティブな作品に寄りそう2曲。スモークが焚かれたステージの上で、演奏開始前からじっと集中する福山の姿が印象的だった。ハンドマイクを手にしての渾身の歌唱。心揺さぶる2曲のパフォーマンスは、ステージを埋め尽くすキラキラと光る美しい紙吹雪でエンディングを迎えた。
◎あいみょん
「愛の花」
あいみょんは、朝ドラ『らんまん』主題歌「愛の花」を演奏。パフォーマンス前のトークでは、同じく朝ドラの主題歌を担当(『風、薫る』主題歌「風と町」)した司会のミセス大森が「大変なのよ(笑)」と朝ドラ主題歌制作の難しさを冗談交じりでコメント。さらに、デビュー前のあいみょんとミセスがライブハウスで出会っていたという裏話も披露された。ステージではバンドを従えて、力強さと美しさを兼ね備えた、凛とした歌声を披露。NHKホールが爽やかな空気に包まれた。
そして、ここで司会の3人が、この日の収録を振り返るトークを展開。北川が「胸がいっぱい」と語ると、大森が「夏の紅白(歌合戦)ですよね?」と客席にアピール。さらに「ほんとに最高。音楽、うたの力って素晴らしいんだな」と続けた。一方、二宮は、11万件超という観覧応募数に触れ「今年の運、全部使っちゃったね(笑)」と客席を沸かせる。また、初司会の大森、北川に対して「素晴らしかったですよ」と讃える場面もあった。
◎くるり
「Remember me」
『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』の大トリを担ったのは、くるり。楽曲は「Remember me」。著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材する感動のドキュメント番組『NHK ファミリーヒストリー』の主題歌としておなじみのナンバーだ。心に優しく染み入る美しいバラードを、じわじわと胸の奥が熱くなってくるような歌と演奏で届ける。「ありがとうございました。緊張しました」という、岸田 繁(Vo,Gu)のシンプルな挨拶も、くるりらしかった。
TEXT BY 編集部
■番組情報
NHK総合・BSP4K『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』
08/15(土)18:05〜22:00 ※中断あり
※NHK ONEにて同時配信、放送後1週間見逃し配信
司会:大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)、北川景子、二宮和也 ※五十音順
特別企画「ゆず×羽生結弦」 出演:ゆず、羽生結弦
特別企画「E テレソングパーティー」 出演:Wakeys(ウェイキーズ)、佐藤弘道、茂森あゆみ、速水けんたろう、松野ちか、ワンワン ※五十音順
出演:あいみょん、新しい学校のリーダーズ、生田絵梨花、=LOVE、一之森大湖、Aぇ! group、大泉 洋、大森元貴、ORANGE RANGE、串田アキラ、くるり、郷ひろみ、さだまさし、純烈、徳永英明(「徳」は旧字体、「英」は草冠の間に空きあり)、新浜レオン、ハンバート ハンバート、氷川きよし、福山雅治、FRUITS ZIPPER、増田惠子(ピンク・レディー)、Mrs. GREEN APPLE、南こうせつ、南野陽子、宮本浩次、M!LK、モナキ、森山良子、山崎育三郎、山本リンダ、LUNA SEA、渡辺美里 他
※五十音順
※さだまさし、Mrs. GREEN APPLEは公開収録への出演なし
■関連リンク
『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』番組サイト
https://www.nhk.jp/g/ts/4QYYY55VW3/













