THE F1RST TIMES

COLUMN

2021.08.17

JO1沼はなぜ深いのか?最新SG「STRANGER」リード曲を軸に作品面から迫る

TEXT BY 土屋恵介

改めて、JO1の良さと向き合う

昨年3月のデビューシングル「PROTOSTAR」から、これまでに発表した3枚のシングルはすべてオリコンウィークリーチャート1位を獲得。昨年11月に発表した1stアルバム『The STAR』は2位をマークするなど、めざましい活躍を続けるJO1。

彼らは、2019年の秋冬にかけて放送されたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』からデビューした、大平祥生、川尻 蓮、川西拓実、木全翔也、金城碧海、河野純喜、佐藤景瑚、白岩瑠姫、鶴房汐恩、豆原一成、與那城 奨という11人で構成されるグループだ。

【上段L→R】川尻 蓮、金城碧海、木全翔也、白岩瑠姫 【中段L→R】豆原一成、佐藤景瑚、川西拓実、大平祥生 【下段L→R】與那城 奨、鶴房汐恩、河野純喜

国内外問わず、大勢のJAM(JO1ファンの呼称)に支持され続ける、JO1。ここでは8月18日リリースの4thシングル「STRANGER」の表題曲「REAL」に触れながら、JO1の魅力を探っていたい。

見慣れない世界と出会い、またあらたな自分の姿を発見する

まず、JO1の作品の大きな特徴としてあげられるのは、シングル作品でもアルバムのように全体を表すタイトル名がついているところ。つまり、シングル一つひとつがテーマ性を持ったプロダクトとなっているわけだ。

今回の「STRANGER」は“見慣れない世界と出会い、またあらたな自分の姿を発見する”がコンセプト。センターは川西拓実がつとめる。

表題曲の「REAL」は、世界的な潮流と言っていいフューチャーポップと呼ばれるジャンルの気持ちいいテンポでアゲていくダンスチューン。作詞と作曲と編曲を担当するJung Hohyun(e.one)は、Wanna OneやEXOなどを手がけてきたクリエイターで、JO1では「Design」を制作。

作詞に携わるもうひとりのYHANAELは、自身もアーティスト経験のある作家でこれまでTWICEや2PMなどの楽曲を手がけ、JO1では「Born To Be Wild」「Speed of Light」「GO」の作詞に関わっている。

「REAL」の歌詞を要約すると、鏡を見つめる主人公が本当の自分の思いに気づき、情熱を持って君をもっと高い場所へ連れていく、これは夢じゃなく現実だと訴えるという内容。まさに、JO1のメンバーが挨拶で使う「GO TO THE TOP!」というスローガンや、「STRANGER」のコンセプトにも通じたものとなっている。

歌詞をJO1のメンバー目線に当てはめてみると、2019年12月の結成から約1年半ひたすら走ってたからこその迷い、コロナ禍での悩み…そうした自分の葛藤との対峙が想像できる。そして、そこからあらたなマインドを手にし、JAMとともにさらなる高みを目指す…とも受け取れる。まさしく「REAL」は、今のJO1のメンバーのリアルな決意表明的な楽曲ではないだろうか。

一見、重く捉えがちな内容を爽やかなメロディと徐々に高まっていくサウンドで届けることでポップに伝わるのもこの曲のグッドポイントとなっている。

歌もラップも並列の武器という今の時代感を体現

では、彼らの歌唱面に触れていこう。JO1は、河野純喜、金城碧海、與那城 奨がメインボーカル組と呼ばれている。河野純喜は、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にも出演し、JO1のファンに限らず多くの人たちから称賛を送られた実力者。

ただ、JO1はメインボーカル3人だけが前に出るわけではなく、各メンバーが個性の立ったボーカルをしっかりと披露していく。

「REAL」は川西拓実の歌い出しから始まり、それぞれのメンバーがボーカルとラップで歌を繋いでいく。また、JO1はラップの比重が大きいのも特徴的だ。「REAL」の2番の頭はラップで始まり、2番サビの後のラップパートでは鶴房汐恩、白岩瑠姫、大平祥生、木全翔也が連なってラップをぶちかます。歌もラップも並列の武器という今の時代感を体現しているように思う。

メンバー個々のアピール力と全員が一丸となった時の絶大なパワー

MVは、鏡がモチーフになり近未来感のある不思議な世界でダンスシーンが繰り広げていく。JO1のパフォーマンスといえば、11人のシンクロ度の高いフォーメーションダンスが特徴だが、「REAL」では、歌詞の世界観を反映するドラマ性のある振りつけを織り交ぜながら、さらに研ぎ澄まされたフォーメーションダンスを見せてくれる。

JO1はこれまでも筋肉キス、ジャケットダンス、ブンブンダンスなど曲ごとにポイントとなるダンスが話題になってきたが、「REAL」は“新しい自分との出会い”という意味でハグダンスを展開。優しく寄り添うように、時には力強く抱き寄せるようなハグダンスからは、心模様に応じた感情を彷彿させる。

また、葛藤から新しい自分を見つけるイメージショットでは、メンバーそれぞれの表情、表現力を見ることができる。

「REAL」という作品を通じて感じるのは、これまで以上にアップしたメンバー個々のアピール力と全員が一丸となった時の絶大なパワー。楽曲やMVを何度も再生して、メンバー個々の魅力を発見したり、ダンスや映像に込められた意味合いを探ってみたりと様々な楽しみ方ができるのもJO1の面白さと言っていいだろう。

この先もどんな新鮮な姿でJAMを楽しませてくれるのか、期待値の高まるJO1の活躍に期待したい。


リリース情報

2021.08.18 ON SALE
SINGLE「STRANGER」


JO1 OFFICIAL SITE
https://jo1.jp/