THE F1RST TIMES

COLUMN

2021.12.15

SUPER BEAVER・渋谷龍太&緑黄色社会・長屋晴子が歌で“繋がる”。今を輝くふたりが『THE FIRST TAKE』で「東京」を共演

TEXT BY 森朋之

■自分と繋がるあなたと、あなたと繋がる誰かの歌

SUPER BEAVERの渋谷龍太、緑黄色社会の長屋晴子。今年、目覚ましい活躍を続けた2つのバンドのボーカリストが『THE FIRST TAKE』に揃って登場。超貴重なコラボレーションが実現した。

このコラボの起点は、『アサヒスーパードライ』と『THE FIRST TAKE』の共同プロジェクト。パフォーマンスされた楽曲「東京」は、SUPER BEAVERのメジャー再契約第2弾フルアルバム『東京』(2022年2月23日リリース)のタイトル曲。アルバムにはオリジナルバージョンが収録されるが、『THE FIRST TAKE』では長屋を迎えたスペシャルアレンジで披露され、本パフォーマンス映像が使用された『アサヒスーパードライ』のWEB CMも公開がスタートした。

SUPER BEAVERと緑黄色社会が、2021年の音楽シーンで強い存在感を放ったことに異論の余地はないだろう。

結成15周年を迎えた2020年に約10年ぶりのメジャー再契約を実現させたSUPER BEAVERは、今年2月にアルバム『アイラヴユー』を発表。「突破口」(TVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クールOPテーマ)、「ひとりで生きていたならば」(映画『水上のフライト』主題歌)などを含む本作は各チャートを席巻し、好セールスを記録した。さらにシングル「愛しい人」(ドラマ『あのときキスしておけば』主題歌)、「名前を呼ぶよ」(映画『東京リベンジャーズ』主題歌)のリリース、キャリア史上最大キャパとなる全国アリーナツアーを成功させるなど、大きな飛躍を遂げた。

名古屋出身の4ピースバンド・緑黄色社会はアルバム『SINGALONG』のリード曲「Mela!」のヒットをきっかけにブレイク。今年に入ってからも「ずっとずっとずっと」(「アサヒスーパードライ ザ・クール」CMソング)、「LITMUS」(ドラマ『緊急取調室』主題歌)などの話題曲を次々と発表。ライブ活動も積極的に行い、5月から8月にかけて全国ホールツアー、さらに11月から12月にかけて自主企画対バンツアー「緑黄色夜祭 vol.10」を開催。秋山黄色、大塚愛、Awesome City Club、フジファブリック、DISH//という世代も音楽性も異なるゲストとの対バンにより、緑黄色社会の幅広いポップネスを改めて証明してみせた。来年1月26日にはニューアルバム『Actor』のリリースも決定している。

渋谷と長屋はそれぞれのバンドの中心であり、言うまでもなく、きわめて魅力的なボーカリスト。充実した時期を迎えているふたりは『THE FIRST TAKE』で、こちらの想像を遥かに超える化学反応を生み出した。

 

向き合う形にセッティングされたマイクの前に立ち、「お互い楽しい時間を作りましょう」(渋谷)、「はい、よろしくお願いします」(長屋)と挨拶を交わす。そしてアコギのストロークとともに渋谷が “愛されていて欲しい人がいる なんて贅沢な人生だ”と最初のフレーズを響かせ「東京」が奏でられ始める。その歌を目の前で受け止める長屋は楽曲へのリスペクトとふたりで歌える喜び、照れが混ざったような笑顔を浮かべ、身体を揺らし、“かじかんだ手 終電はあと少しなのに”とフレーズのバトンを受け継いでいく。

「東京」で描かれるのは、東京の街で交差する人と人の物語だ。いろいろな人との出会いと別れ、その中で生まれる切実な想い、そして、“愛していたい、届いてほしい”というまっすぐで強い気持ち。渋谷もこの曲について「『東京』は自分の、自分たちの歌です。しかし誰かの歌でもあると思っています。その誰かとはあなたで、あなたはこの歌をまた誰かに、と。自分と繋がるあなたと、あなたと繋がる誰かの歌」とコメントしていたが、初めて聴いた瞬間に“これは多くの人の人生にとって、大切な曲になる”という確信が生まれる、強い普遍性を備えた楽曲だ。

曲に込められた情景と感情を身体の中に落とし込み、それぞれの経験を重ねながら、生々しさと解放感を同時に放つふたりの歌声が重なり合う。その瞬間に立ち上がる瑞々しい感動は、歌という表現だけが生み出せる至福だ。

SUPER BEAVERと緑黄色社会は楽曲のテイストやライブのスタイルもまったく違うし、渋谷と長屋のボーカリストとしてのスタイルも異なるが、ふたりの“歌”を目の当たりにすると、根本の部分で繋がっているんだろうと思う。その根底にあるのはおそらく、音楽を信じる力、そして、自分たちの歌を届けたいという強い意志だろう。

今回のパフォーマンスについて渋谷は「スペシャルバージョンを長屋晴子さんと歌えたことで、この歌の本質の一つを見せられた気がします」、長屋は「『THE FIRST TAKE』の撮影は本当に1回きりなので、私も全部込めたし、2人とも全部込めたので、ただ真っ直ぐ伝われば良いなと思いました」と感想コメントを寄せている。

SUPER BEAVER、緑黄色社会はこれまでにも『THE FIRST TAKE』に出演しているが、渋谷&長屋のコラボによる「東京」は、まさにこの瞬間、この場所でしか見られないパフォーマンス。プレミア公開以降、凄まじい勢いで再生数を伸ばしている「東京」。この曲は今後、人と人を繋げる大事な曲として、広まっていくことになる。


リリース情報

SUPER BEAVER
2022.02.23 ON SALE
ALBUM『東京』

緑黄色社会
2022.01.26 ON SALE
ALBUM『Actor』



YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』
https://www.youtube.com/channel/UC9zY_E8mcAo_Oq772LEZq8Q
SUPER BEAVER OFFICIAL SITE
http://super-beaver.com/
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/