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    2022.02.16

    CHEMISTRYが『THE FIRST TAKE』に。20年のキャリアを証明する深化した歌声に引き込まれる「You Go Your Way」

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    CHEMISTRYが『THE FIRST TAKE』に。20年のキャリアを証明する深化した歌声に引き込まれる「You Go Your Way」
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    TEXT BY 森朋之

    ■ボーカリストとしての深みは増し、楽曲の奥深い魅力をしっかりと体現

    デビュー20周年を迎えたCHEMISTRYが『THE FIRST TAKE』に満を持して初登場。代表曲「You Go Your Way」をピアノ1本のスペシャルアレンジで披露した。

    1999年に行われたオーディションバラエティ番組『ASAYAN』の「男子ボーカリストオーディション」をきっかけに結成され、2001年にシングル「PIECES OF A DREAM」でデビューしたCHEMISTRY。メンバーの堂珍嘉邦、川畑要はもともとソロシンガー志望だったが、松尾潔のプロデュースにより、ボーカルデュオとして活動をスタートさせ、次々とヒットチューンを生み出した。

    1990年代後半〜2000年代後半R&Bのテイストを取り入れた音楽性、堂珍、川畑の個性豊かなボーカル/ハーモニー。CHEMISTRYが提示したスタイルは、その後の音楽シーンに大きな影響を与えた。2012年からはソロ活動に専念し、2017年に再びグループとして再スタート。そのボーカル表現が今も深化を続けていることは、今回の『THE FIRST TAKE』のパフォーマンスからも明確に感じ取ってもらえるはずだ。

    マイクの前に立ち、同時にヘッドフォンを付け、まずは軽く発声練習。「どうですか皆さん、準備は?」という川畑の投げかけに、堂珍が笑顔で軽く頷く。ソウル、R&Bのフレイバーを感じさせるピアノに導かれ、川畑が“そんな瞳で僕を見つめられると/別れのせりふも呑み込んでしまいそう”というラインを奏でた瞬間、楽曲の世界にグッと引き寄せられる。そして、堂珍が“心がわりじゃない 誰のせいでもない”と、楽曲に込められたストーリーを深めていく。

    2001年にリリースされた「You Go Your Way」は、別れを決意した恋人たちを描いたバラードナンバー。愛し合った記憶を刻んだまま、それぞれの生活に戻っていく“あなた”と“僕”の物語は、年齢やジェンダーを超え、幅広い層のリスナーを魅了し続けてきた。

    リリース当時は20代前半だったふたりは今、40代。ボーカリストとしての深みは着実に増し、この楽曲の奥深い魅力をしっかりと体現してみせた。濃密なグルーヴと豊かな感情表現を備えた川畑、凛とした雰囲気の中に官能的な匂いをも感じさせる堂珍。このふたりのボーカリストが生み出す化学反応はやはり格別だ。

    それぞれのパートを交互に紡いできたふたりの歌声が最初に重なるのは、映像がスタートして5分20秒を過ぎた頃。さらに、“想いは想いのままで 熱を失うだけ”というサビのフレーズによってお互いの感情が溢れ出てくるシーンには強く心を揺さぶられてしまう。両者のハーモニーを聴くことができる時間はごくわずかだが、それは「You Go Your Way」の本質──愛し合った時間は一瞬で、だからこそ美しく、儚い──とも強く重なっていると思う。

    歌い終わったあと、顔を見合わせながら川畑に向かってサムズアップする堂珍、拍手をしながらピアニストに向かって「ナイスです」と笑顔を見せる川畑の姿も清々しく印象的だった。プレミア公開後には、「お二人が素敵に年齢を重ねて、この曲が大人の色香漂う等身大の曲になった気がします」「10年、20年…熟成されていくワインのように、深みが増している」といった、彼らが歌い続けているこの曲が見せた新たな表情や味わいを増した歌声を称賛する言葉が数多く寄せられた。デビュー当時をリアルタイムで経験しているリスナーはもちろん、20代前後の音楽ファンからのコメントもあり、彼らの魅力が受け継がれていることも感じられた。

    「You Go You Way」は、昨冬行われた彼らのリメイク企画「The origami SESSIONS」(mabanua、関口シンゴ、Shingo Suzukiなどorigami PRODUCTIONS所属のクリエイター陣による初期楽曲のリメイク)でもピックアップされ、「You Go Your Way feat. Shingo Suzuki」として配信リリースされている。2010年代以降のネオソウル、オルタナR&Bの潮流を感じさせるトラック、新たにレコーディングされたふたりの歌が共鳴するこのリメイクバージョンは、CHEMISTRYの楽曲が持つタイムレスな魅力を改めて証明している。

    そして彼らは、2月16日にベストアルバム『The Best & More 2001〜2022』をリリース、2月23日には日本武道館公演『CHEMISTRY 20th anniversary LIVE 最終章「PIECES OF A DREAM」』を開催する。20周年を経た彼らはここからまた、どんな歌を響かせてくれるのだろう? 『THE FIRST TAKE』での素晴らしいパフォーマンスを見れば、誰もが楽しみになるはずだ。



    リリース情報

    2022.02.16 ON SALE
    ALBUM『The Best & More 2001~2022』
    作品詳細はこちら


    YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』
    https://www.youtube.com/channel/UC9zY_E8mcAo_Oq772LEZq8Q
    CHEMISTRY OFFICIAL SITE
    https://chemistry-official.net/

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