THE F1RST TIMES

COLUMN

2022.04.17

最高に熱くてエモいSUPER★DRAGON(スパドラ)を語るうえで外せない6曲

INTERVIEW & TEXT BY 土屋恵介

コロナ禍で世間のムードが内向的になった時も、ライブができなかった時も、ただひたすらに前を向いた、SUPER★DRAGON。

そして、自分たちの手で未来を切り拓くべく、パフォーマンスだけでなく制作過程から積極的にメンバーが加わった最新アルバム『Force to Forth』を完成させた。


そんな彼らの芯にあるものとは? 

どんな時に感情を強く揺さぶられたのか、メンバーそれぞれの思い入れ深い曲を訊くとともに、常に進化し続けるスパドラを語るうえで外せない楽曲を6曲選んでもらった。

【志村玲於 選曲】
SiM「KiLLiNG ME」

志村玲於

SUPER★DRAGONとして活動するまで、音楽を聴くほうではなくて。ダンスのために洋楽は聴いていたけど、それは“踊るためのもの”って感じでした。そんな自分がSiMの「KiLLiNG ME」を初めて聴いた時に、めちゃめちゃカッコ良いなって衝撃を受けたんです。

楽曲の世界観にすごく惹かれたし、モノクロの世界でパフォーマンスするMVで、ボーカル・MAHさんの衣装だけがグリーンに変化するんですけど、ダークな雰囲気もすごく好きで。

そこからラウドロック、オルタナティブを聴くようになって、自分の音楽の幅も広がっていったんです。スパドラでも「KiLLiNG ME」みたいな曲をやりたいってずっと言ってたら「SWEET DEVIL」が出来たのでうれしかったですね。レコーディングでは僕もスクリームを入れました!

【古川 毅 選曲】
久保田利伸 meets KREVA「M☆A☆G☆I☆C」

古川 毅

僕は国内外問わずいろんな音楽を聴くんですけど、ヒップホップは中学で聴いたKREVAさんがきっかけで好きになりました。

KREVAさんの存在を知ったのは、先輩に「M☆A☆G☆I☆C」を教えてもらったからなんですけど、衝撃が走りましたね。

ヒップホップの聴き方、ラップのスタイルとか全部教わったような感覚があります。リリックに対しての向き合い方、彼の持ってるメッセージ性、ライブ中の立ち振る舞いなど学ぶところばかりです。

自分がパフォーマンスする時の血肉に、KREVAさんから学んだことが基礎の部分にあるなって最近思ったりもします。今も最前線で戦ってますし、若手をフックアップする姿勢もすごいですよね。昔から変わらず尊敬しています。

【ジャン海渡 選曲】
Joji「Will He」

ジャン海渡

僕が作曲を始めたきっかけの曲です。

彼は大阪出身のオーストラリアと日本のハーフで、最初に88rising(アメリカを拠点とする、アジアのカルチャーシーンを世界中に発信するメディアプラットフォーム)関連でこのMVを観たんですが、血のお風呂に入っているサムネを見つけた瞬間、「僕の好きなダークな世界観だな」と思いました。

実際に聴いてみると、リリックとともにメロディも独自のセンスで、彼自身の闇の部分が曲として表れてるんだろうなっていうのが伝わってきて。

僕の性格的に、(自分自身が)Jojiさんほど暗くなるってそうそうないんですけど(笑)、この雰囲気にはすごく惹かれるものがあり…だったら自分が想像して物語を作ればこういう曲もできるんじゃないかな? と思ったんですね。

で、今の僕の“映画一本を作る”感覚で行っている、楽曲制作スタイルがそこで形成されました。

音的にも、メロラップ的なヒップホップをやってみたいなと思って作曲機材を揃えました。3月に発売したアルバム『Force to Forth』で作曲できているのも、Jojiさんとの出会いがあったからこそなのかなと思いますね。

【飯島 颯 選曲】
GReeeeN「刹那」

飯島 颯

僕はこの曲の歌詞を、芸能界で活動している今の自分に対して向けられたメッセージとして受け取ってまして。

“きっと僕らは輝きたくて/生きる意味を探してた”ってフレーズがあるんですが、そうやって悩んでるのは自分だけじゃなくて、みんなが同じようなことで悩んでいたんだなって気づかされました。

僕は学業とSUPER★DRAGONとしての活動を両立するなかで、普通の人じゃ経験できないことをできているぶん、逆に普通の人が経験していることができなかったんですね。そのことに漠然とした不安を抱えていたんですが、この曲を聴いて、自分がやってきたことに自信を持っていいんだなって勇気をもらえたんです。

あと、一瞬一秒の刹那を大事にしなきゃいけないなってことも、コロナ禍になって改めて感じました。

【伊藤壮吾 選曲】
TOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」

伊藤壮吾


自分の成長とともにある曲として、TOKIOさんの「AMBITIOUS JAPAN!」を挙げたいです。

東海道新幹線の車内チャイムにも使われているんですけど、スパドラを結成してから、頻繁に新幹線に乗るようになったので、行きの新幹線では「これからやるぞ!」って気持ちが高まりますし、帰りに聴けば「お疲れさま! また頑張りましょう」って気持ちになるんです。

聴くたびに、僕もライブとかお仕事を頑張っていけたらなって思わせてくれる曲ですね。

“のぞみ”って言葉が良いですよね。こだま、ひかり、のぞみだと、のぞみがいちばん速い。思いが早く届くってことじゃないですか。僕たちももっとたくさんのBLUE(SUPER★DRAGONのファンの呼称)に思いを届けたいです。

【田中洸希 選曲】
UVERworld「ナノ・セカンド」

田中洸希

2019年に開催した『SUPER DRAGON UNIT LIVE TOUR「TRIANGLE」』のテーマがパンクで、バックバンドを背負ってのライブでした。

それもあって、ロック系の曲をいろいろ聴くなかで、UVERworldさんの「ナノ・セカンド」を知りました。自分の生き方、自分のなかにあるものをメッセージとして音楽で表現しているのがすごくカッコ良い。

しかも、ライブ映像がまたカッコ良くて、自分のライブへの意識が一段と変わったんです。UVERworldにしか出せない熱い空気感がとても好きですね。『TRIANGLE』ツアー以降、僕も煽りやMCで、自分の伝えたいことが明確に見えてきたような気がしました。

僕、結構影響を受けやすいんですよ(笑)。TAKUYA∞さんの最高に熱い叫びが、かなり響きましたね。

【池田彪馬 選曲】
Cashmere Cat「Quit ft. Ariana Grande」

池田彪馬

中学3年生の冬に出会った曲ですが、僕は“ドロップ”っていう音サビがある曲を聴くことが多いんですけど、この曲のドロップのメロディとサウンドがものすごくきれいなんです。

音の配置、一つひとつの音の繊細さにすごく惹かれましたね。こんなに美しい楽曲がこの世の中にあるんだって体感したことで、音楽をもっと深く知りたいって欲も強くなりました。

僕は元々ひとりで考える時間が好きなんですけど、この曲を聴くことによって、もっといろんなことを考えなきゃいけないなって。

僕は飽き性なんですけど、この曲は今も毎日聴く曲で、何回ループしても飽きないんですよ。自分の中の感性と曲の繊細さを照らし合わせる時間も好きなので、この曲と出会えて良かったですし、とても大きな経験になりました。

【松村和哉 選曲】
KEN THE 390「Shock feat.SKY-HI,KREVA,Mummy-D」

松村和哉

僕はSUPER★DRAGONになってからラップを始めて、それをきっかけにヒップホップも好きになりました。地元叩き上げで、成り上がっていく…という、ラッパーの文化にもすごく憧れていた時期もあったぐらい(笑)。

でも、そうじゃないなって自分の立ち位置に気づかせてもらったのがこの曲のSKY-HIさんのバースでした。

“俺はアイドル生まれHIPHOP育ち/敵の数の分増えた友達”ってラインを聴いて、自分の中でモヤモヤしていたものが言語化されたような気分になったんです。

SKY-HIさんもラッパー、アイドル、アーティスト…今は社長といろんな呼ばれ方をしてきて、いろんな人と関わってきたからこそ、自分にしか書けないリリックを作れるようになっているんだなと。

SKY-HIさんは、僕が求める理想像と同じ方向にいる方だなと思うし、自分もそういうスタンスでラップしていけたらなと思います。

【柴崎 楽 選曲】
Oasis「Don’t Look Back In Anger」

柴崎 楽

親が90年代ロックが好きで、僕が物心つく前から「Don’t Look Back In Anger」が家でずっと流れていたんです。

その頃は自分が音楽に関わるとは思ってなかったですけど、関わってくるとまた聴き方が変わってきますし、今ではいろんな解釈があるくらい有名な曲なんですよね。

Oasisは僕の中でも伝説的な存在で、一度はライブを観たかったなって思います。ギターを始めたきっかけもOasisでしたし、『DRA FES』で初めてギターを披露したのも「Stand By Me」でした。

それくらい僕の中でOasisは大きな存在で、その中でも「Don’t Look Back In Anger」はいちばん好きな曲ですね。今でも、ほぼ毎日聴いているくらい、僕の支えです。

【SUPER★DRAGONを語るうえで外せない6曲】

■「HACK MY CHOICE」スパドラ始まりの一曲

毅:この企画、メンバー全員むちゃくちゃ悩んで選びました。それぐらい全部思い入れ深い曲ばっかりなんですけど…まずは「HACK MY CHOICE」ですかね。SUPER★DRAGONが結成されていちばん最初にパフォーマンスした、始まりの曲は外せないなと。

壮吾:『EBiDAN 39&KiDS 星男祭2015』出演時が初パフォーマンスでした。

和哉:あの時は毅くんがソロで歌ってから、MCで「俺はひとりでやるより誰かと支え合ってやりたい。どういうことかわかるよな? SUPER★DRAGON!」を合図にメンバーがステージに登場しました。

毅:あの曲フリは人生でいちばん難しかった(笑)。しかも、自分で紹介しておきながら、着替えに手こずって曲に間に合わなくて舞台裏で「ヤバい! ヤバい!」って怒涛の始まりでした。

ジャン:「HACK MY CHOICE」でラップという存在に出会ったので、そういう意味でもすごく感慨深いですね。

■「Pendulum Beat!」歌唱スタイルが確立されたCDデビュー曲

毅:2曲目は「Pendulum Beat!」ですね。記念すべきCDデビュー曲であり、5人がマイクを持つスパドラの歌唱スタイルが確立された曲です。

洸希:メンバー全員でサビを歌う、サビオーディションがあり、そこで選ばれたのはうれしかったですね。ただ、当時はボーカルになりたてなところもあり、プレッシャーも大きかったです(汗)。

楽:あっ! そういえば、振りで手先だけで踊るタットにすごく苦戦しましたね。

ジャン:俺と和哉がビートボックスをしているんですけど、そこでビートボックスがSUPER★DRAGONの武器のひとつだっていうことを打ち出したのも初めてでした。

和哉:今ではふたりともビートボックスを全然やらなくなってますが…(笑)。ビートボックス、ボーカル、ラップ…と、その時々でメンバーのやっていることが自由に変化しているのも僕たちらしいなって感じがします。

■「BROTHERHOOD」メンバー、BLUEを繋ぐ、仲間との絆

颯:仲間との絆を歌った「BROTHERHOOD」も外せない曲ですね。最初、メンバーとの絆だと捉えていたのですが、ライブを重ねていくうちにBLUEも10人目のメンバーだな、同じ仲間なんだなってこの曲を通じて強く思えるようになっていきました。BLUEとの一体感をいちばん感じられる、ライブのラストを飾るにふさわしい曲に成長したなって思います。

彪馬:メンバーと肩を組んでパフォーマンスするところでは、僕たちが心身ともに大きくなってるなって実感できるので、毎回感慨深いです。メンバーの肩幅とかからリアルにそれを体感できるので。ただ…僕の隣の玲於くんの背はあんまり(笑)。

玲於:おい!(笑) でも、去年4月に久々の有観客ライブ『NEO CYBER CITY』でこの曲をやったとき、BLUEと再びライブができる日が来た! って泣きそうになりました。

壮吾:僕は2020年6月に開催した、1回目のオンラインライブ『with LIVE』での「BROTHERHOOD」で実はうるっときまして。ライブが2回も中止になって、それでもなんとかオンラインという形でパフォーマンスできるところまで来れたんだなって…。

■「Untouchable MAX」ライブの魅力が倍増した熱い曲

毅:やっぱり自分たちはライブが一番の原動力であり、主戦場なんです。そこで自分たちを輝かさせてくれる勝負曲として挙げたいのが「Untouchable MAX」ですね。この曲のおかげで、自分たちのライブの魅力も倍増したので。

颯:ライブでいちばん成長した楽曲ですね。僕たちもBLUEもボルテージマックスになるし、パフォーマンス中にメンバーと目が合うとみんなすごく楽しそうなんです。そういうのを見るのも好きです。

和哉:『NEO CYBER CITY』の1曲目が「Untouchable MAX」で、すごく激しい曲なのに、目の前に人がいる景色にスタートしたばかりなのに感動して泣きそうでした。

楽:あの時は力が入りすぎちゃってライブのペース配分を間違えました(笑)。でも、それぐらいどんな時でも僕たちを、そしてBLUEを熱くさせてくれる一曲です。

洸希:あと、『7th ONEMAN LIVE TOUR「Emotions」』の最終公演でも、僕たち史上いちばんメンバーがひとつになった瞬間だったなって思っています。その時にイヤモニからボーカルではない颯くんが歌ってる声が聞こえてきたんですよ。「うわ! 熱いな」って思って感動しましたね。

颯:いやー(照)。あの時は熱くなって無意識に声が出ちゃいましたね。

■「Burning in the nights」自分たちを奮起させる思い

毅:コロナ禍に入って世の中が内向きになっていたけど、でも僕らはとにかく前を向いて、もっと自分たちの想いをしっかり先に繋げていかなきゃってスタンスで動いていったんです。その思いを表すのが「Burning in the nights」です。この曲があったからこそ、アルバム『Force to Forth』にも繋がったと思いますね。こういうメッセージを発信しよう、楽曲はUTAさんにお願いしようとメンバー中心になって決めていった曲です。

玲於:コレオグラファーもみんなですごく相談して、岩永ジョーイさんにお願いしました。曲の良さが何倍にもなったし、この曲をやると身が引き締まります。

ジャン:歌詞は、それまでは強気な姿勢を見せることが多かったんですけど、この曲では自分たちが抱えている気持ちや弱い部分を音楽にしたんです。それによってBLUEのみんなとより共感できたし、寄り添えたかなと思います。

■「X」みんなで決意を固めて進んでいく

毅:「Burning in the nights」は夜明けを描いた世界観で、そこから繋がる明日を描きたいと思ったのが「X」なんです。前に進む明るいエネルギー、太陽みたいな、まさにアルバムタイトルの“Force to Forth”の“前進する力”を表現する楽曲です。

ジャン:今回のアルバムは僕らも制作にも積極的に関わっていて、この曲がその始まりでした。「X」は、毅と和哉と僕が作詞に携わっています。

和哉:僕は初めて「X」で作詞に携わったんですが、自分の言葉だけど9人の言葉として書いたんです。みんなで決意を固めて進んでいく、一蓮托生みたいな。ふつふつ湧き出る感情を言葉にしました。


リリース情報

2022.03.23 ON SALE
ALBUM『Force to Forth』


SUPER★DRAGON OFFICIAL SITE
https://super-dragon.jp/