THE F1RST TIMES

COLUMN

2022.05.17

Official髭男dism、星野源の『SPY×FAMILY』楽曲が上位!“今”が見える4月の10代トレンドランキング

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

3月に続いて、LINE MUSICの10代トレンドランキングで1位を獲得したのはTani Yuuki「W/X/Y」。いよいよ本格ブレイクの体制に入ってきましたが、いっぽうで、今月のランキングにはトップアーティストの新曲も上位に飛び込んできました。まずはそちらの話題からどうぞ。

■『SPY×FAMILY』効果

今月のランキングでやはり注目すべきは、6位のOfficial髭男dism「ミックスナッツ」と9位の星野源「喜劇」でしょう。4月から放送中のアニメ『SPY×FAMILY』のオープニングをヒゲダンが、エンディングを星野源が務めており、揃ってのランクインとなりました。


名実ともに日本の音楽シーンのトップを走っている2組が同じアニメの主題歌を担当するということで予告編が公開されたあたりから各所に衝撃が走っていましたが、どちらの曲も事前の期待を上回るクオリティに仕上がっています。

疾走感の中にジャジーなアプローチを挟み込むなどこのグループならではの音楽的な工夫をふんだんに盛り込んできたヒゲダン。

自身の音楽性をコアに突き詰めるモードだった2021年の雰囲気を残しつつ、ここぞというタイミングで開かれたポップソングを届けてくれた星野源。

この2組の音楽を聴くと、「こういう音楽愛に溢れた楽曲がメインストリームで鳴り響いてほんとにありがたい…」という気持ちにいつもなります。

『SPY×FAMILY』の原作マンガには“家族の肖像”というサブタイトルがついていますが、星野源とヒゲダンは共にこれまでの楽曲やMVなどを通じて様々な家族や愛のあり方について表現してきました。そういった意味でも、今回の組み合わせはまさにベストマッチ。アニメと音楽、作品自体が共鳴し合う非常に素晴らしい形でのヒットです。

■引き続きシンガーソングライター強し

Tani Yuukiがこのチャートを引っ張っていることに象徴されるように、最近はソロのシンガーソングライターが元気です。

若い層におけるバズという観点から言うと、シンプルなトラックとエモさのある歌はユーザーの感情を乗せるのに最適なフォーマットなのではないかと思います。

今回16位にランクインした汐れいら「センチメンタル・キス (Acoustic ver.)」も、まさにそんな時代の空気を反映した楽曲。『彼とオオカミちゃんには騙されない』のBGMとして起用されて火がついたこの曲の切ないムードは、文字通り“エモの極致”とでも言うべきものではないでしょうか。

若者に人気の曲でありながら、儚くも大人っぽい彼女の歌声には多くの世代の支持を集めるポテンシャルがあるのではないかと思います。

5月に入ってこの曲のフルアレンジバージョンがリリースされるなどあらたな動きもあり、今後の動向に注目です。

「センチメンタル・キス (Acoustic ver.)」がABEMAきっかけで知られ始めているいっぽうで、5月16日の『CDTVライブ!ライブ!』への出演が決まるなどマスメディアでもピックアップされ始めたのが7位のきゃない「バニラ」。影響元としてMr.Children、スピッツ、BUMP OF CHICKENをあげる路上出身の男性シンガーソングライター(ちなみに前述の汐れいらも路上ライブを行っています)が歌うこの曲は、明朗で飾り気のないメロディが印象的。この手のわかりやすさは世代を越えて広がることを証明しています。

彼らのような新しいシンガーソングライターが、ストリーミングサービスのランキングで圧倒的な強さを誇る優里や今まさにその軌道に乗り始めたTani Yuukiのように、単曲の人気を起点としてアーティストとしての支持を強固なものにしていけるか楽しみです。

■“サブスク解禁“のインパクト

4月に過去音源をストリーミングサービスに公開したロックバンドのMy Hair is Bad。これまでも知名度のあるアーティストの“サブスク解禁”に伴ってそのアーティストの楽曲がチャートに多数ランクインする現象がたびたび起こっていますが、今回は100位以内に9曲が登場しました。

すでに大半の主要アーティストの楽曲がストリーミングサービスで聴ける状況が整いつつあり、この手のイベントも徐々に少なくなりつつあります。あと何年かすれば、「昔は”サブスク解禁”なんて言って盛り上がっていたんだよ」と懐かしむことになりそうですね。

以上、4月のLINE MUSIC『10代トレンドランキング』についてお届けしました。来月もどんな動きがあるか楽しみです!

【2022年4月 LINE MUSIC 10代トレンドランキング】

01.「W/X/Y」Tani Yuuki
02.「シンデレラボーイ」Saucy Dog
03.「LOVE DIVE」Ive
04.「Still Life」BIGBANG
05.「愛言葉」Tani Yuuki
06.「ミックスナッツ」Official髭男dism
07.「バニラ」きゃない
08.「魔法にかけられて」Saucy Dog
09.「喜劇」星野 源
10.「愛とか恋とか」Novelbright
11.「なんでもないよ、」マカロニえんぴつ
12.「Crayon」ZOT on the WAVE & Fuji Taito
13.「ベテルギウス」優里
14.「残響散歌」Aimer
15.「クロノスタシス」BUMP OF CHICKEN
16.「センチメンタル・キス (Acoustic ver.)」汐れいら
17.「うるうびと」RADWIMPS
18.「DARARI」TREASURE
19.「カメレオン」King Gnu
20.「Cinema (feat. Memento Mori & 武蔵)」O.A.KLAY
21.「スパークル」幾田りら
22.「キャラクター」緑黄色社会
23.「虜」My Hair is Bad
24.「Tie Me Down」Gryffin, Elley Duhé
25.「いつか」Saucy Dog
26.「レオ」優里
27.「ドライフラワー」優里
28.「恋泥棒。」『ユイカ』
29.「結」Saucy Dog
30.「幻」My Hair is Bad
31.「WA DA DA」Kep1er
32.「ニュー・マイ・ノーマル」Mrs. GREEN APPLE
33.「ALL GODS BLESS ME」RYKEYDADDYDIRTY
34.「僕らまた」SG
35.「Darl+ing」SEVENTEEN
36.「恋風邪にのせて」Vaundy
37.「YOKAZE」変態紳士クラブ
38.「恋人ができたんだ」My Hair is Bad
39.「水平線」back number
40.「最愛の果て」My Hair is Bad
41.「のびしろ」Creepy Nuts
42.「常緑」大橋ちっぽけ
43.「シャッター」優里
44.「春泥棒」ヨルシカ
45.「ただ声一つ」ロクデナシ
46.「ASOBO」NiziU
47.「逆夢」King Gnu
48.「春を告げる」yama
49.「桜が降る夜は」あいみょん
50.「白春夢」My Hair is Bad
51.「Permission to Dance」BTS
52.「真赤」My Hair is Bad
53.「だいしきゅーだいしゅき」femme fatale
54.「2022」虎韻
55.「ハルカ」YOASOBI
56.「ばかまじめ」Creepy Nuts & Ayase & 幾田りら
57.「Butter」BTS
58.「There’s Nothing Holdin’ Me Back」Shawn Mendes
59.「チェリー」スピッツ
60.「あぁ、もう。」Saucy Dog
61.「怪獣の花唄」Vaundy
62.「双葉」あいみょん
63.「いつか結婚しても」My Hair is Bad
64.「踊り子」Vaundy
65.「タイミング ~Timing~」Klang Ruler
66.「Bye-Good-Bye」BE:FIRST
67.「CITRUS」Da-iCE
68.「STAY」The Kid LAROI & Justin Bieber
69.「Like」BTS
70.「MANIAC」Stray Kids
71.「「いつも通り」のキセキ。」平井 大
72.「Cry Baby」Official髭男dism
73.「神っぽいな」ピノキオピー
74.「Spring Day」BTS
75.「悪魔の子」ヒグチアイ
76.「きらり」藤井 風
77.「次回予告」My Hair is Bad
78.「O.O」NMIXX
79.「群青」YOASOBI
80.「一途」King Gnu
81.「Love’s Like A Western Song」Louis Vision, BBY NABE & 三浦ひな子
82.「ミライチズ」夜のひと笑い
83.「関白宣言」My Hair is Bad
84.「なぁ」YOAKE
85.「裸の勇者」Vaundy
86.「それを愛と呼ぶなら」Uru
87.「春の歌」スピッツ
88.「魔法少女とチョコレゐト」ピノキオピー
89.「Dynamite」BTS
90.「恋人ごっこ」マカロニえんぴつ
91.「夜撫でるメノウ」Ayase
92.「Shape of You」Ed Sheeran
93.「ミラーチューン」ずっと真夜中でいいのに。
94.「今更だって僕は言うかな」Saucy Dog
95.「勿忘」Awesome City Club
96.「Stand by me, Stand by you.」平井 大
97.「Love Yourself」Justin Bieber
98.「魔法の絨毯」川崎鷹也
99.「願いごと」平井 大
100.「正解 (18FES ver.)」RADWIMPS