THE F1RST TIMES

COLUMN

2022.06.29

石崎ひゅーい『THE FIRST TAKE』で「花束」披露! デビュー10周年の想いを圧倒的なリアリティを込めて歌い上げる

TEXT BY森朋之

■10年間の出会いや別れへの想いが溢れてこぼれるように歌い上げる

YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』の第229回に登場したのは、シンガーソングライターの石崎ひゅーい。自身の音楽活動を中心に、数多くの楽曲提供(菅田将暉「さよならエレジー」「虹」「ラストシーン」、私立恵比寿中学「ジャンプ」、矢部浩之「スタンドバイミー」など)、さらに俳優(映画『糸』、ドラマ『左ききのエレン』など)としても活躍している石崎が選んだ楽曲は、新曲「花束」。ピアノと歌によるオリジナルアレンジで、デビュー10周年の思いを乗せた渾身のパフォーマンスを見せつけた。

ロックバンドでの活動を経てソロアーティストに移行し、2012年7月にミニアルバム『第三惑星交響曲』でメジャーデビューを果たした石崎ひゅーい。自らの人生や経験に基づいたリアルな感情、そして、独創的な創造力に貫けられたファンタジックな世界観を行き来する作風によって大きな注目を集めた。2016年に発表した珠玉のラブソング「花瓶の花」(アルバム『花瓶の花』収録)をモチーフにした短編映画『花瓶に花』(監督:松居大悟・出演:蒼井優・村上虹郎・尾崎世界観)が制作されるなど、映像との相性の良さも彼の特徴であり、魅力だろう。

昨年12月には私立恵比寿中学に提供した「ジャンプ」のセルフカバーを含む4thアルバム『ダイヤモンド』をリリース。コロナ禍のなかで生じた感情――大切な人への思いや音楽への強い愛着――多彩なサウンドで表現し、高い評価を獲得。今回の『THE FIRST TAKE』でも、さらに深みを増した表現力をダイレクトに体現した。

今年5月に配信された「花束」は、石崎も出演したドラマ『警視庁・捜査一課長 season6』の主題歌として書き下ろされた楽曲だ。

マイクの前に静かに立ち、ピアニストに向かって目で合図を送った石崎ひゅーい。美しいピアノの旋律、そして、“幸せを束ねた花みたいに/重なっていくことを夢見てた”というフレーズを紡ぎ出す。「花束」で描かれているのは、今は離れてしまった“あなた”への思い。大丈夫と強がる“あなた”の気持ちの揺れに気付いていながら、何もできなかった“自分”の姿を石崎ひゅーいは、繊細さと力強さを同時に感じさせる独特のボーカルによって生々しく映し出していく。

特に心に残ったのは、大サビの“夢から目覚めてしまえばいい/あなたのすべてを忘れられるなら”というライン。切なすぎる別れに対する後悔を滲ませ、傷を抱えながらも、それでも前に進もうとする――このフレーズにおける震えるような歌声は、視聴者の心を強く揺さぶったはずだ。

このパフォーマンスに対して彼は、「今年デビュー10周年を迎えるのですが、この曲は10年間のたくさんあった出会いとかその反対の別れとか一つ一つを束ねるように作った曲です。10年間の想いが、溢れてこぼれるような感覚で歌わせていただきました」とコメント。人生のなかで数多く経験するであろう出会いと別れ、そのなかで感じた様々な感情を圧倒的なリアリティとともに綴った「花束」は、彼のキャリアにとっても大きな意義を持ちそうだ。

「花束」は“アサヒスーパードライ×THE FIRST TAKE”WEB CMタイアップソングの第3弾に起用されることも決定。『THE FIRST TAKE』の映像が使用され、石崎、斉藤和義が出演するWEB CMは6月28日から放送される。またデビュー日の7月25日には、10年目を記念したワンマンライブ記念すべきデビュー日に「石崎ひゅーい 10th Anniversary LIVE 『、』(読み:てん)」を東京・恵比寿リキッドルームを開催(チケットはソールドアウト)。今回の『THE FIRST TAKE』のパフォーマンスにより、シンガーソングライター/アーティスト/表現者としての唯一無二の存在感を改めて示した石崎ひゅーい。10周年のアニバーサリーを契機にして、その音楽世界はさらに奔放に広がっていくことになるだろう。


ライブ情報

石崎ひゅーい 10th Anniversary LIVE 『、』(読み:てん)
7月25日(月)東京・恵比寿リキッドルーム


『THE FIRST TAKE』OFFICIAL YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC9zY_E8mcAo_Oq772LEZq8Q

石崎ひゅーい OFFICIAL SITE
https://www.ishizakihuwie.com/