桜ソングが大きく広がった平成の時代。卒業式で合唱された曲、ドラマの主題歌としてヒットした曲、カラオケで何度も歌った曲。切なさと希望が同居する“平成の桜ソング”は、それぞれの青春のワンシーンを鮮明に甦らせる。
■平成の桜ソング30曲一覧
「SAKURA」いきものがかり
「サクラ咲ケ」嵐
「CHE.R.RY」YUI
「さくら(独唱)」森山直太朗
「桜坂」福山雅治
「桜の季節」フジファブリック
「S.A.K.U.R.A.」三代目 J SOUL BROTHERS
「さくら」ケツメイシ
「桜」コブクロ
「ソメイヨシノ」.ENDRECHERI.
「桜夜風」スキマスイッチ
「SAKURA, I love you?」西野カナ
「さくらのうた」KANA-BOON
「桜」DA PUMP
「桜」河口恭吾
「チェリー」スピッツ
「桜色舞うころ」中島美嘉
「栞」クリープハイプ
「桜の時」aiko
「花」ORANGE RANGE
「Sakura」レミオロメン
「さくらのうた」高橋優
「桜の花、舞い上がる道を」エレファントカシマシ
「さくらガール」NEWS
「桜の木になろう」AKB48
「千本桜 feat.初音ミク」黒うさP
「桜」清水翔太
「サクラサク」北乃きい
「サクラミチ」東方神起
「さくら」ベリーグッドマン
満開の桜を眺めながら、イヤホンで流したい平成の桜ソング。切なさも希望も抱きしめる春のメロディを、今の景色と重ねながらプレイリストを聴いてみて。
【楽曲リンク:平成の桜ソング】
■平成の桜ソング!聴きどころを解説
「SAKURA」いきものがかり
いきものがかりの名を一気に広めたメジャーデビューシングル。故郷を離れた主人公が、好きだった人を想いながら、小田急線の車窓越しに舞い散る桜を眺める――そんな情景が鮮やかに立ち上がる。作詞作曲を手掛けた水野良樹は、デビュー作ながら早くも成熟した感性を見せている。
「サクラ咲ケ」嵐
櫻井翔が出演した予備校のCMソングとして話題になった受験応援ソング。晴れやかな歌声が、不安な心を力強く前へ押し出してくれる。勝負前に心のなかで口ずさめば、心強さが湧いてくるはず。MVでのメンバーたちの学生服姿も見どころ。
「CHE.R.RY」YUI
ポップなメロディで初々しい想いを伝えるラブソング。《絵文字は苦手だった》という歌詞は、スマホ普及前の当時はとても新鮮に感じられたが、今も違和感なく響く。アコースティックギターの弾き語り曲として、今なお高い人気を保っている。
「さくら(独唱)」森山直太朗
森山直太朗がピアノのみをバックに、並外れた歌唱力を発揮した一曲。もともとは結婚を控えた友人に向けて書かれた曲だが、《さらば友よ 旅立ちの刻》といった歌詞から、今では卒業の定番曲として親しまれている。ひとときの別れを告げる歌でありながら、希望がやわらかく息づいている。
「桜坂」福山雅治
福山雅治の代表曲のひとつで、彼が大トリとして出場した2022年の『NHK紅白歌合戦』で披露された楽曲。想いを残したまま別れたかつての恋人に向けて、わずかな未練と感謝を込めながら、その幸せを静かに願う。桜坂は東京都大田区に実在する桜の名所で、ファンの聖地として親しまれている。
「桜の季節」フジファブリック
フジファブリックのメジャーデビューシングル。初代ボーカリスト・志村正彦が得意とする間接的な表現が、聴く人それぞれに自由な情景を思い描かせてくれる。切なさを帯びたメロディと、ゆったりとしたリズムが、春特有のもの悲しい気分とぴったり重なる。
「S.A.K.U.R.A.」三代目 J SOUL BROTHERS
はらはらと散る桜のはかなさではなく、《舞い上がってく上に上に》と力強いイメージを描くダンスチューン。自らの命をいかに鮮やかに咲き切るか、その一瞬にすべてを懸ける覚悟を歌っている。侍映画さながらのMVでは、メンバーたちが見事な殺陣を披露している。
「さくら」ケツメイシ
毎年忘れずに咲く桜の情景に、忘れられない人の面影を重ねる追憶の歌。主人公は思い出の場所を訪れ、自分が大人になったことを知り、ひとつの季節の終わりを胸に静かに刻む。何度も繰り返される《ヒュルリーラ》という擬音語が、強い風のなか、満開の桜が散っていく情景を浮かび上がらせる。
「桜」コブクロ
うまくいかない現実と向き合いながら生きる人々に、優しく寄り添うエールソング。美しく咲き誇る桜だけでなく、《実のならない花》や《蕾のまま散る花》にも光を当て、悲しみの感情もそのまま肯定する。《咲く Love》を《さくら》と聞かせるフレーズには、いつかその想いが力強く咲き誇るようにという願いが宿っている。
「ソメイヨシノ」.ENDRECHERI.
桜の花びらが舞い散る光景を“泣く”と捉えたドラマチックな一曲。人は毎年咲く桜をまえに、亡き人やもう会えない人のことなど、様々な記憶を呼び起こす。その瞬間に胸へと湧き上がる激しい想いを、堂本 剛が自身のギター演奏とともに鮮烈に焼き付けている。
「桜夜風」スキマスイッチ
心もとなさを抱えたまま、桜通りを歩く静かな心情を描き出す一曲。アコースティックギターとピアノを軸にしたシンプルなサウンドで、一語一語を刻むような歌声が胸に染みる。《春はもうそこに待つ》という一節が、同じようにもがき続ける人へ、小さな希望の灯りをそっと手渡す。
「SAKURA, I love you?」西野カナ
恋人と桜を眺めながら、ふと元カレを思い出してしまう胸の内を明かすビターなラブソング。《もう好きじゃない》と繰り返すほどに恋しさは募り、今カレへの罪悪感も積み重なっていく。主人公が《I love you?》と何度も自問するその葛藤は、桜吹雪のように胸の中で乱れ散る。
「さくらのうた」KANA-BOON
彼女と一緒に“さくらのうた”を歌いながら国道沿いを歩いた記憶を軸に展開する失恋ソング。別れを経て、主人公は今度はひとりで国道沿いを走りながら歌う。その一生懸命で不器用な姿が胸に迫る。KANA-BOONは2014年の「桜の詩」、2023年の「サクラノウタ」でも“国道沿い”をモチーフに、切ない恋歌を紡いでいる。
「桜」DA PUMP
世の中を席巻した「U.S.A.」に続いてリリースされたシングル。和の世界観を前面に押し出し、《フジヤマ》《サムライ》といったワードは、“海外から見た日本”の視点を思わせる。そして《桜》と《ファビュラス》で韻を踏む斬新なリリックが、ドラマチックに幕を締める。
「桜」河口恭吾
親子、恋人、友人など、どんな関係にも当てはめられる優しいラブソング。君と人生をともにしたいという願いを《桜舞う季節かぞえ》とやわらかく表現している。河口恭吾はのちに、この曲が『ドラえもん』をモチーフに作った曲であることを明かしている。
「チェリー」スピッツ
新しい世界に一歩踏み出す心の機微を歌い、卒業ソングとしても親しまれる「チェリー」。どこまでも爽やかな世界のなかにかすかな影を織り込む、その絶妙なさじ加減がスピッツらしい。ホーンやストリングスが鳴り響く晴れやかなサウンドが、《きっと 想像した以上に まぶしい未来が僕を待ってる》という一節と響き合う。
「桜色舞うころ」中島美嘉
四季の移ろいと愛する人への想いを重ねて歌うバラード。桜色から若葉色、枯葉色、雪化粧と、日本の美しい季節の色が詩的に描かれる。《どうか木々たちだけは この想いを守って》という印象的なフレーズが、その深い想いをそっと映し出している。
「栞」クリープハイプ
離れる恋人たちの胸に渦巻くまとまらない言葉を、ひらひらと散る桜の花びらに重ねた一曲。“栞”は今を刻む象徴として使われ、散り続ける桜との対比が切なさを際立たせている。“本”をモチーフに心情を描く歌詞に、作家でもあるソングライター・尾崎世界観ならではの言語感覚が息づいている。
「桜の時」aiko
桜が色づく季節も、その花びらが朽ち果てるときも、“あなた”とずっと一緒にいたいという気持ちを歌うラブソング。メイクをして《色づいたあたしを無意味な物にしないで》と歌う、愛らしくも少し大胆な表現がaikoらしい。少し背伸びした恋の勢いと、胸の奥にある不安が同時に立ち上がってくる。
「花」ORANGE RANGE
今はもう会えない人への思いを歌うラブソング。嬉しいときも悲しいときも、時間は《花びらのように散りゆく》と表現し、そのなかで大切な人と出会えた感謝を歌う。悲しみを抱えながら《僕は精一杯生きて 花になろう》と誓うその言葉に、前を向こうとする静かな強さが宿っている。
「Sakura」レミオロメン
桜と愛する人が目に映る幸福感にあふれたラブソング。軽やかなリズムと伸びやかなメロディで、手を取り合って生きるふたりのテンポを描き出す。《ピンクの絨毯》や《四ツ葉のクローバー》など春のイメージがふんだんに詰まっていて、美しく晴れやかな情景が広がる。
「さくらのうた」高橋優
桜が咲き乱れる季節に、夢を叶えようと誓い合った人への思いを歌う「さくらのうた」。桜の季節になるとその思い出が鮮やかに甦り、理想どおりではないにしても歩み続ける今の自分を見つめる。まだ再会していないふたりの物語が、結末を示さないまま切なく描かれている。
「桜の花、舞い上がる道を」エレファントカシマシ
咲き誇るときも、くすぶるときも知った大人の心情を描く人生の歌。桜の季節に背を向けた日々を経て、《桜の花、舞い上がる道を おまえと歩いて行く》と力強く歌い上げる。ソングライターの宮本浩次が、自身の歩みや当時のバンドの状況を重ね合わせているようにも響く。
「さくらガール」NEWS
僕の前から去っていった恋人を、はかなく散っていく桜にたとえた失恋ソング。教室での出会いから始まり、まだ恋に慣れていない少年のとまどいをみずみずしく歌っている。《さくらのような 君でした》という一節が、淡い初恋の切なさをそっと呼び起こす。
「桜の木になろう」AKB48
卒業シーズンを迎えた学生たちを、桜の木の目線で捉えたバラード。不安と希望に包まれて新たなスタートを切った生徒たちを見守り、迷ったときに心の道標となるよう《永遠の桜の木になろう》と約束する。桜の神秘的なイメージとともに、懐かしい人や故郷への思いが胸に湧き上がる。
「千本桜 feat.初音ミク」黒うさP
初音ミクによるボーカロイド楽曲の代表曲。古風な言葉を折り込みながら、《ICBM》という現代の兵器の名も入れ込むことで、いつの時代も人間が戦争へ向かっていく愚かさを伝えている。千本桜が咲き乱れるなか、戦いに潔く身を投じる“聖者”のはかない命が、鮮烈な映像として胸に刻まれる。
「桜」清水翔太
桜の木の下で、かつての恋人へ募る想いを描くバラード。また桜の季節が巡り、時間は流れていくのに、色褪せることのない慕情を切なく伝えている。ピアノのみをバックに、澄んだ歌声で歌い上げる清水翔太の表現力が際立つ一曲。
「サクラサク」北乃きい
俳優として人気を誇るなか、2010年にシンガーとしての一歩を刻んだ北乃きいのデビューシングル。進路を分かつ恋人や仲間の関係性が描かれ、感謝を伝えて再会を誓う。入試などの“合格”を意味するフレーズ“サクラサク”が、喜びと同時に別れの気配を運んでくる。
「サクラミチ」東方神起
一度は離れた恋人たちが、再び巡り合う物語を描くラブソング。韓国での兵役によりグループが活動休止に入るタイミングで発表された楽曲で、メンバー間とファンに向けた気持ちが込められている。再会の瞬間に桜が降り注ぐドラマチックなシーンが目に浮かぶ。
「さくら」ベリーグッドマン
学校に立つ桜の木の下で、学生時代に別れを告げるエモーショナルな卒業ソング。《ウザい先生の話》や《文化祭の劇》など具体的なエピソードを語り、学生生活を鮮やかに甦らせる。現卒業生も、卒業して歩き出した人も、仲間たちと声を合わせればきっと胸が熱くなる。
■桜ソングが呼び覚ます、あの頃の記憶
平成の桜ソングには、それぞれの思い出と重なる瞬間がある。甘酸っぱい恋、友との別れ、新しい街へ向かう不安や期待。時代が変わっても色褪せない名曲たちを、もう一度春の景色とともに味わいたい。
TEXT BY THE FIRST TIMES編集部
■楽曲リンク:平成の桜ソング
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