『THE FIRST TAKE』から派生したコンテンツ『HIGHLIGHT』。第7回は待望の1stアルバム『HANA』のリリースを控えたHANAから、NAOKOが登場。そのパフォーマンスについて分析する。
■『HIGHLIGHT』とは?

ダンス・楽器演奏など様々なジャンルにフォーカスを当て、『THE FIRST TAKE』本編では伝えきれていないアーティストの魅力や、グループのなかのひとりなどその人だけが放つ輝きにスポットライトを当てていく企画。
一発撮りのパフォーマンスを至近距離から複数のカメラで撮影。”近さ・生々しさ”、臨場感溢れるパフォーマンスを楽しむことができる。
■NAOKO(HANA)
NAOKOがダンスを始めたのは小学校2年生の頃。以来10年以上にわたりキャリアを重ね、高校生の頃には日本だけにとどまらず、韓国へ渡ってレッスンを受けるなど、ダンススキルの研鑽を重ねた。その積み重ねは『No No Girls』でも早くから可視化され、ちゃんみなに「実力の暴力」と評されるほど、オーディション中から注目されていた。
そしてHANAでは「BAD LOVE」のコレオグラフを中心となって制作。グループの表現を押し上げる推進力になっている。
■NAOKO’s『HIGHLIGHT』
◎「RAW-AIR」
今回のダンスビート「RAW-AIR」は、このパフォーマンスのために制作された、オリジナルのインスト楽曲。アンビエントにも近い感触を帯びた、抽象性の高いテクスチャが印象に残る。ビートが入ってからも、ノイズやビープ音、意味をなさないくぐもった人の声、破裂音が音像の左右に散りばめられる。そのサウンドは8小節ごとに構成を変えながら、それぞれの景色を作っていく。
◎パフォーマンスの見どころ
そのビートに乗るNAOKOのダンスに目を移そう。ノンビートのトラックに導かれるように登場するNAOKO。それに乗る、重力と無重力の間を行き来するような足運びが際立つ。また、インストであり、意味の輪郭が曖昧な楽曲は、リリックやメロディに付随する情報が少ないゆえに、ダンス表現の自由度を増すことになるだろう。それは同時に、情感やアティチュードをすべてダンスとして表現しきらなければならないという、非常にチャレンジングなハードルにもなりうる。
【“ストーリー”をみせるムーブ】
ビートが鳴ると、祈るような仕草から本格的にパフォーマンスをスタートさせるNAOKO。今回のダンスの前半部分は、ストリートダンスの中で“ポップスタイル”、とりわけ“アニメーション”と呼ばれるスタイルとの親和性を高く感じさせる。まず0:24付近の、ぐっと上半身を落とす姿。身体の中心部を重力に任せるように落とし込みながら、それに連なる腕は別の軽さを持つように、ラグを置いて落ちていくことで、身体のパーツごとに異なる時間感覚が生まれる。さらにそこから、身体中の関節をときに固定させ、ときに流動させるような、別個の動きとして見せていく。また、0:38からは、外部から自分に対する“攻撃”に翻弄されるような動きから、ビートチェンジが起きる0:40では、なにかから“脱出”するような、もしくは違う次元へ飛び込むような動きを見せる。この部分に“HANAの物語”を読み取るのは、考えすぎだろうか。
【明確な音へのアプローチ】
そして荘厳なコーラスから、サウンドの要素が多くなる0:41〜1:00までの一連の動きは、まさに今回のダンスの真骨頂。身体中のパーツが連動と離別を繰り返し、まるでコマ送りで動くようなボディコントロールで見る者を釘付けにする。同時に、1:08からはフットワークや“足音”も相まって、ビートに対するアプローチが明確になる。ダンスのスタイルもアニメーションからより滑らかなダンスに変化し、1:37の手招きするようなムーブも含めて、共感性を高めるようなアクションがあることが、前半との大きな違いだろう。
ビートの終わりで一本指を掲げ、そしてなにかを掴み取るように、あるいは花をかたどるように、手のひらを上にしたハンドポーズで、NAOKOの『HIGHLIGHT』は幕を閉じた。
■NAOKO「一番好きなところは、0:25」
『HIGHLIGHT』撮影後、NAOKOに注目ポイントを聞いた。
Q1.今回のパフォーマンスの注目ポイント
NAOKO:一番好きなところは、0:25です。
繊細だけど、しっかり聞こえる音で、存在感を出すのに、必要なムーブだと思います。Q2.パフォーマンス楽曲のセレクト理由や、アレンジについて
NAOKO:今回はSASさん、Sunnyさんがドドドタイプな楽曲を制作してくださいました!一つひとつの音が繊細で、強くて、オーラのある楽曲に仕上がっています。
鍵が開いたような音、ブレス音、花が咲く音など、音ヲタクとしてはとても楽しくてドキドキしました。
TEXT BY 高木”JET”晋一郎
▼『THE FIRST TAKE』OFFICIAL YouTube
https://www.youtube.com/@The_FirstTake
▼『THE FIRST TAKE』OFFICIAL SITE
https://www.thefirsttake.jp/



