
青ソニ
SixTONES A&R
ソニー・ミュージックレーベルズ
「宣伝もエンターテイメントだ」。
SixTONESのA&Rを担う、通称“青ソニ”が、
ヤバイデビュー曲「Imitation Rain」に
ついて語る。
圧倒的な歌唱力と表現力だけでなく、ファン参加型の謎解きを開催するなど、エンターテイメント性にあふれた仕掛けでファンの心を掴み続けているSixTONES(ストーンズ)。
アーティストとしての実力と親しみやすいキャラクターを兼ね備え、唯一無二のカリスマ性を誇る彼らの裏側で、グループの自由な雰囲気や魅力を巧みに引き出しているのが、レコード会社A&Rの青ソニさん。
今回はSixTONESの数々の楽曲の中から、青ソニさんが思うSixTONESのヤバイ曲についてインタビュー。ヤバイ曲に関するエピソードや、ファンに情報を届けていく上で大切にしていること、プロデュースする上での想いなどについてお話を伺いました。
ジャニーズのデビューに
“ロックバラード”という選択肢
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THE FIRST TIMES編集部員 (以下、TIMES編集部員)
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- はじめにお伺いしたいのですが、なぜ“青ソニ”と呼ばれているんでしょう? SixTONESファンの間でもたびたび話題になっていますよね。
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青ソニさん(以下、青ソニ)
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- 青い服を着たソニーミュージックの担当者、略して青ソニです(笑)。SixTONESはニッポン放送さんでラジオ番組(SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル)を担当させていただいているのですが、ブースの外のスタッフいじりみたいなものがちょこちょこあるんですよ。そこでメンバーの田中樹が「おい、そこの青ソニ!」って言ったのが最初だったと記憶しています。
- なるほど(笑)。いつも青い服を着ているんですか?
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青ソニ
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- いや、たまたまですよ(笑)。でもそれ以来、青ソニ呼びが定着したので、ラジオのときにはよく青い服を着てます。
- ありがとうございます。では、改めて青ソニさんの思う SixTONESのヤバイ曲を教えてください。
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青ソニ
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- SixTONESというグループは、実はもう結成から8年ぐらい経っているんです。ジャニーズJr.時代から数えても、すでに多くの曲を発表しているので、どれか1曲に絞るのはなかなか難しいなと思うんですけど、あえて1曲を挙げるならやっぱりメジャーデビュー曲の「Imitation Rain」かな、と思います。
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- メディアでかなり話題になりましたし、ファンの記憶にも鮮明に残っている曲だと思います。
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青ソニ
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- 多分、彼らが続けてきた音楽活動の中で、「CDデビュー」というのが一番大きな節目だったと思うんですよね。世間の見え方や環境が変わるという意味で。
- 「Imitation Rain」リリースの手応えや、当時の思い出は何かありますか?
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青ソニ
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- SixTONESはSnow Manと2組同時デビューだったんですが、これは歴代ジャニーズの中でも異例の出方でした。この2組をジャニーズJr.時代から応援していたファンの方たちからすると、おそらく良くも悪くもいろいろ思うところがあっただろうなと思います。その方たちの全部の想いに応えられていたかと言われると、今となってはもっとできたことがあったかもしれないな、と。
- 一方で、メジャーデビューとなると既存のファンの方以外にもSixTONESの魅力を伝えていかなければなりませんよね。
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青ソニ
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- その通りです。メジャーデビュー前のジャニーズJr.時代は、自分たちで積極的に情報をキャッチして、ライブや舞台に行き、そこで彼らの音楽に触れるという、「能動的な」お客さんが多かった。それに対しメジャーデビュー後は、熱心に情報をキャッチしてくれる方だけではない、「受動的な」お客さんのいる環境に身を置くことになります。
- それこそテレビやラジオでは、観たり聴いたりしている人の好き嫌いに関係なく曲が流れ、雑誌やネットなどいろんなシーンでSixTONESというグループを目にする機会が増えます。
- だから知らない人たちに対して、「彼らがどういう人たちか」と印象付けることが、CDデビューにとって重要なことだとするなら、こういう形で2組同時デビューするんだと思っていただけただけでも、もしかしたら大きなインパクトを残せたのかなと思います。
- ジャニーズ初となるあのデビューの形には、大きな意味があったということですね。
- SixTONESにはジャニーズJr.時代も含めて8年という歴史がありますが、CDデビューが決まってから「Imitation Rain」が形作られるまでには、どのような流れがあったのですか。
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青ソニ
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- 事務所の方から、デビュー曲をYOSHIKIさんの楽曲提供という形にしたいとお話をいただきました。デビュー曲は名刺代わりです。それを考えたときに、国内外問わず説明不要なアイコンであるYOSHIKIさんという名前は強い。
- YOSHIKIさんの圧倒的な音楽性をもってSixTONESというグループを解釈し、世間に対して「SixTONESとはこういうものだ」と提示していただけるわけですから、こんな強力で圧倒的な名刺はなかなか無いと思いました。
- SixTONESは、彼らの代名詞とも言えるワイルドな楽曲があり、アッパーなロックチューンやすごくポップなアイドルっぽい曲もある。そうかと思えば聴かせる系のミディアムなバラードがあったり、すごく幅広いですよね。その中で、メジャーデビュー曲はまた一味違う味わいがある気がします。
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青ソニ
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- すでにこの時点では、ジャニーズJr.時代の代表曲でもある「JAPONICA STYLE」のMVがYouTubeで公開されていたり、ファンからすごく人気のある「RAM-PAM-PAM」というワイルドな楽曲も持っていた。ほかにもCM曲としてポップでわかりやすくメッセージ性のある楽曲があるなど、いくらでもSixTONESとしての引き出しがありました。
- そんな中で、どこにも当てはまらない“ロックバラード”という新たな選択肢をもってきたYOSHIKIさんは、本当にもう「すごい」としか言い表せません。
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SixTONESの全く新しい引出し
衝撃のデビュー曲
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TIMES編集部員
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- すでにファンの中で確立されつつあったイメージの、どれにも当てはまらないジャンルの楽曲を提供するYOSHIKIさんのヤバさを感じますね。王道のジャニーズっぽさがそこまで感じられないというのが新鮮でした。
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青ソニ
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- 「ジャニーズらしさ」って、誰かが明確に定義できるものではないとは思いますが、それでもこの曲が“異質”であることは間違いないと思っていました。有名な先輩グループの有名なデビュー曲がたくさんある中で、この曲がどんなふうに世間に受け止められるのかな、というのはすごくドキドキしましたが、それと同時にワクワクした記憶があります。
- その後も楽曲をたくさんリリースしていますが、それでもやっぱり「Imitation Rain」は特有の輝きを放っていますよね。
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青ソニ
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- ほかのジャニーズグループのデビュー曲とはまったく毛色が違うので、最初は手探りな部分はありましたけど、デビューから3年以上経った今改めて「Imitation Rain」を見てみると、やっぱりこれが正解だったと思います。
- と、言いますと?
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青ソニ
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- バラードなのにすごく「熱」を持った曲。さらに歌詞にも「紅」というワードがあるなど、ちゃんとそこに“YOSHIKIさんイズム”が入っている。そして「Imitation Rain」の何が一番ヤバイかと言うと、それはやっぱりあの1曲だけでSixTONESのその後の印象を説明不要なまでに決定づけた、そのパワーだと思います。
- SixTONESの“歌唱力”と“表現力”を存分に発揮するのには、やはりYOSHIKIさんのロックイズムをSixTONESというフィルターを使って表現していただいた「Imitation Rain」が最適解だったんだろうと思います。それはもちろん当時もわかったつもりでいたんですが、今改めて本当の答えが見えた気がしています。
王道アイドルの枠を飛び越え、“SixTONESらしさ”を探る日々
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TIMES編集部員
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- 「Imitation Rain」そしてSixTONESというグループを広めていく中で、大事にしていたことはなんですか。
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青ソニ
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- 「差別化」の一言に尽きると思います。SixTONESとSnow Manの同時デビューに関しては「何が違うんですか?」がすべてだったので。すでにデビューしている先輩ジャニーズグループとの差別化はもちろん、何よりもSnow Manとの差別化を一番問われました。
- それは具体的にどのようなことでしょうか?
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青ソニ
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- アーティストに限らず、新しいモノが出るときって、普通はまず仮想の敵を立てて戦略を考えると思います。競合と言われるものがあって、多分最初はそこに近いことをやりながら、そこに対して打って出る。で、ここで結果が出たものを徐々に差別化していって自分の市場を作っていくのが定石だと思うんです。でもジャニーズさんは違います。
- すでに市場が設計されてしまっているわけですね。
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青ソニ
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- 多くの先輩方がエンタメ界で大活躍をしていて、もう結果も出しているという中で、今度また新しいグループがデビューするという話を聞いたときに、最初にみんなが気になるのが「ほかのグループと何が違うんだ」ということだと思うんです。つまり、最初から差別化を求められるということなんですよね。
- では、SixTONESとほかのグループとの違いって何か。例えばSixTONESってメンバー全員背が高く、6人のシルエットだけでドーンとした存在感がある。だったらアーティスト写真は、アイドルのデビュー写真としては異例の「白黒」にしてみよう、と決めました。
- そして何より6人それぞれが持つ個性やキャラクター。オリジナルな表現力を持つジェシー、京本大我のボーカル、松村北斗の演技力と低音、髙地優吾の明るさと柔軟な対応力、森本慎太郎の芯のある声とダンススキル、田中樹のMC力とラップ……と、一人ひとりが非常に強い武器を持っているのも魅力でした。
- そんなSixTONESの持つ強みを見せるというか、とにかくSixTONESの良さとかウリみたいなものをどう分析して、ほかとの違いをどう見せるか、というところが問われた気がします。
- なるほど。
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青ソニ
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- 仮にジャニーズJr.時代までと変わらない雰囲気の楽曲で、SixTONES単体でCDデビューしていたら、「SixTONESらしいな」と思ってもらって終わりだった可能性もあると思うんです。
- 「ジャニーズグループが2組同時にデビュー!? しかもデビュー曲がYOSHIKIさん!?」という説得力の強さが、結果的にはSixTONESにとって一番の正解だったことは間違いないと思います。
一番重要なのは、ファンにどれだけワクワクしてもらえるか
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TIMES編集部員
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- 宣伝計画を組んでいく中で目玉や山を作ったりすると思いますが、例えば「THE FIRST TAKE」への出演は、どのような経緯で実現したんですか?
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青ソニ
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- 新聞広告とかSNSとかいろいろと展開していますが、SixTONESの武器である歌唱力と表現力が一番発揮できるメディアとして、「THE FIRST TAKE」への出演はすごく大事な選択肢になるだろうとずっと思っていました。
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- デビューから少し期間が空いてからの出演となりましたよね。あのタイミングで出演した理由は?
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青ソニ
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- デビューして最初のアルバムが2021年の1月に発売されたんですよね。ファーストアルバムなので、当然ファンの間には「さあ、いよいよ出るぞ」というワクワク感があったと思うんです。その翌年の2022年、年明けすぐに2枚目のアルバムを出すことが決まったんですが、セカンドアルバムはファーストアルバムよりも、どうしてもインパクトが弱くなってしまいます。
- 最大限までワクワクしてもらうため、じゃあこの機会に「THE FIRST TAKE」に出演する。もしかしてそれが一番話題になるんじゃないか、インパクトを残せるんじゃないか、という話を各所にさせていただき、決まった感じです。
- ずっとタイミングを図っていたんですね。
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青ソニ
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- いつか出たいね、という話はずっとしていました。で、2022年もSixTONES面白いなと思ってもらうための一発目として「THE FIRST TAKE」に出るなら、その空気を最大化するためにどう演出しようかと考えました。
- それが直前まで出演の発表をしなかった理由ですね。ワクワク感の演出がすごい。
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青ソニ
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- もちろんプロモーションになればいいなとか、新しいSixTONESの表現が見つかればいいなというのもあったんですけど、一番重要なのはファンにどれだけワクワクしてもらえるかだと思っています。
- とはいえ、まったくの無告知では意味がないので、そこに繋がるためのヒントは年明け早々からちょっとずつ世の中にばらまいていました。そこから何時間後かに正式発表されて、さらにその数時間後にはもう本編が上がる。気付いたら1月1日が終わってた、というぐらいのスピード感でした。
- 1月1日にセカンドアルバムの新聞広告を出すことは決めていて、それを見たファンの方々は、いよいよ新しいアルバム出るんだという空気になる。その中に不自然に「THE FIRST TAKE」という暗号を入れておけば、「あれ、もしかして……?」と期待を煽れるんじゃないかと。そうこうしているうちに、昼の12時から1本ずつ6人分のティザーが順次出てくることで、その期待が現実になっていく。
- 世間がザワザワしていく様子が、仕掛けている側の自分たちもとてもワクワクしましたね。
- もしかして近々「THE FIRST TAKE」への出演があるのかもと思っていたら、急にその日の昼間からカウントダウンが始まっていって、その日の夜には本編が上がるっていう。
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青ソニ
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- 今年もSixTONESを応援したら楽しそうだな、と思ってもらうためのこの演出が1月1日に実現できたというのは、実際に出演して見事なパフォーマンスを見せたメンバーもさすがだと思いますが、「THE FIRST TAKE」チームの協力もあったからこそ実現できたことです。
応援したいと思わせる空気づくり。欠かせないのは没入感のあるエンタメ性
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TIMES編集部員
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- 制作や宣伝で大事にしていることはなんですか?
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青ソニ
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- 「情報の提示の仕方」は、ほかのグループやアーティストさんとは違う形にしたいな、といつも思っています。
- ファンの方々って、例えば自分のスマホの待ち受けを推しにして、SNSのアイコンも推しにして、時間があれば楽曲を聴いて、家に帰ったらライブDVDやYouTubeを見る。そんなふうに、日常的に、どっぷり推しに浸かるような生活の方も多くいらっしゃると思うんです。
- だとするなら、ホームページやSNSで発表される情報そのものにもエンターテイメント性をプラスできたら、もっと楽しくなりそうだな、と。
- タイアップが決まりましたとか、新曲解禁しますとか、CDリリース決定しましたと情報をただ伝えるのではないんですね。
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青ソニ
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- 真っ直ぐ情報を伝えても、ファンの方々はきっとすごく喜んでくださると思います。でもただ情報がポンと降ってくるよりも、宣伝にプラスアルファの演出をすることで、日常に情報を溶け込ませられれば、より充実したSixTONESライフを楽しんでいただけるんじゃないかと(笑)。
- それはいろいろな戦略を考えていく中で、思いついたことなんですか?
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青ソニ
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- 他者との差別化を考えたときに、ほかの皆さんがストレートに情報を出している中で、「ねえねえ、SixTONESってこういうやり方してくるんだよ」と人に言いたくなることがプラスになるんじゃないかと思ったんです。
- 「聞いてよ、この前SixTONESがこんなことやってたらしいんだよ。私、うっかり見そびれちゃったんだけどさ」ということさえもネタにできたらいいな、と。
- 人に話したくなる部分を意図的につくっているんですね。
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青ソニ
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- 情報を得るときって、なんだか一方的な感じがしません?
- うーん、わかる気がします。
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青ソニ
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- たとえば映画館に行って、その映画がすごく面白いときって一切気が散ることなく内容にどっぷりと浸れますよね。でもつまらない映画のときって、館内の小さな光や、隣の席の人が気になることもある。そうなると、やっぱりハードウェアの存在を忘れて情報に没入できるのって、エンターテイメントとして大事なポイントだと思うんですよね。
- ただ情報をポンと出されて文字情報を読まされることよりも、情報の+αというか、そこにひとつの演出が加わっているだけでその見え方がエンターテイメントになることは全然あると思っていて。生活の中で同じ情報を得ていただくのなら、そっちの方が多分楽しいだろうなというのが元々の発端でもあります。
- 情報を体験として届けているからSixTONESの情報解禁はこんなに楽しいし、話題性もあるんですね……!
青ソニの仕掛けと
考察班の攻防?
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TIMES編集部員
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- 「Imitation Rain」に続く「NAVIGATOR」はアニメのタイアップというところから始まったと思うんですが、こちらの楽曲についてもお話を伺っていいですか?
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青ソニ
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- セカンドシングルという事で、差別化を改めて考え直したタイミングでした。さあ、いよいよSixTONESとしての本当の勝負が始まるぞ、という気持ちだったので、先入観に左右されない形でSixTONESの音楽が伝わる方法を考えました。
- アニメ制作サイドの方からも、純粋にアニメを見てほしいという想いも伝えていただき、お互いの思惑が一致したので、初回放送はSixTONESに関する事前告知なしで放送しました。楽曲クレジットもなし。シンプルに曲だけを流すというオープニングにしたんです。だけど深夜アニメだったのにも関わらず、曲がサビに入る前にはファンの方にはバレていましたが(笑)。
- すごいですね(笑)。
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青ソニ
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- この解禁の仕方をしても、曲が終わるまでの間には「今のってSixTONESだったんじゃない?」という話が出始めていました。改めてこのグループの潜在ファンの多さと、何か施策を打ったときの反響の大きさ、速さにすごく驚いたイメージがあります。
- 結局この施策に関しては、翌週の第2話放送当日までネタばらしはしませんでした。でもその1週間はファンの方々の間で、「この曲絶対SixTONESだよね」というのが出回ったんですが、これがSixTONESファンの間で“考察班”が現れたきっかけです(笑)。
- さすがに考察班までいるアーティストはなかなかいないと思います(笑)。それだけ施策に考えがいがあるっていうことなのかもしれませんね。
- 次に「うやむや」に関しては、宣伝もそうなんですけど、アイドルらしからぬ曲と映像の表現に、すごく衝撃を受けた記憶があります。こちらの楽曲はどういった経緯で実現していったのでしょうか?
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青ソニ
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- 「Imitation Rain」含めロック系のイメージがある程度強かったSixTONESが、このジャンルにまで手を出していくのかという風に思っていただくことができた楽曲だと思います。
- 元々メンバーの1人がボカロ系の楽曲に興味があり、それを知ったSixTONES班のディレクターの一人(通称・ニット帽ソニ) が、デモ曲としてこれを持ってきたんです。それを聴いたメンバーが満場一致で「やりたい」と言って実現した感じ。
- 改めて考えると、そのディレクターもメンバーも、そのアンテナが良い意味でヤバイですよね(笑)。
- たしかに、型にはまらない具合が(笑)。でも遊び心がありますよね。
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青ソニ
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- 商品を買って、パッケージを開けて初めてわかるものというのはあった方がいいなと思っているんで、普段から全部の手の内を見せないようにはしています。あのときはそのポジションを「うやむや」に担わせようとなり、じゃあもうタイトル通り、アルバム発売までずっと“うやむや”にしよう、と話が決まりました。
- このジャンル感に手を出すとは、おそらく誰も思ってなかったはずなので、蓋を開けたときの驚きもある。ミュージックビデオにも自信があったので、アルバムが出た後にMVを出そうという流れでプランが決まった感じでした。
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事前に公開されて話題になった楽曲の説明文に関しては、先に「うやむや」の歌詞が上がってきたときに、機械音でゴチャゴチャっとごまかすシーンにたまたまあった文字列を利用した感じです。説明文のところにそのまま載せてみて、蓋を開けてみたら歌詞にこれが書いてあることがわかったりする。「うやむや」に関してはそのように組み立てました。
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アルバム特設サイトより
- ボカロ風の曲調もかなり印象的ですよね。
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青ソニ
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- ボカロって機械が歌うから息継ぎが存在しないんですよね。だからいくら歌詞をたたみ掛けても全部歌えるというのがボカロの特徴であり強み。SixTONESはそれを人力でやってのけたんです。
- 6人で入れ替わり立ち替わりボーカルをとることで、ボカロのような息継ぎのないたたみ掛けた歌い方を表現できた、という手法もすごい新しいなと思いました。だったらやっぱりこれをちゃんと映像で表現した方がいい。そこに本人たちを出す必要はないけど、この楽曲のためにちゃんと作ったもので表現できた方がいいよね、と言って、あのアニメーションリリックMVを制作しました。
- SixTONESの何がすごいって、どんな音楽ジャンルの曲を歌ってもちゃんと最後は自分たちの音楽として表現できるということなんです。「うやむや」はそれを体現した曲だと思うんですね。
- MVを観て、ボカロ文化へのリスペクトが感じられるのがすごく新しいし、素敵だなと思いました。
- 次に、ドラマタイアップの部分で、「Good Luck!/ふたり」についてのお話も伺えればと思います。
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青ソニ
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- たまたま同じタイミングでSixTONESのメンバー別々にドラマ主演のお話をいただき、さらに主題歌のお話もいただけたので実現した両A面シングルです。両A面で出すならやっぱり同時にふたつの曲の情報が出た方が面白いなと思い、ドラマの放送局は別だったんですけど、それぞれの放送局さんにご相談させていただき、同時に主題歌情報を解禁する形をとったんです。
- 企画の手法としては、2曲のタイトルが入った文章を、定型文そのまま、それぞれ全く同じ時間に投稿していただきました。どちらのドラマも「主演」と「相方さん」がいるドラマでしたので、それを『ふたり』と表現していただき、投稿文の最後に「今日もいい一日を!『Good Luck!』」と、読んだ方に朝のエールを送って締めていただきました。
- ファンの方々は両方のドラマのアカウントをフォローしている方が多くいらっしゃったので、自分のタイムラインのところにふたつのドラマの投稿が同時に流れてくる。別々のドラマなのに文体がまったく一緒だし、『Good Luck!』『ふたり』という単語が目立つように置かれてるので「もしかして、ふたつとも同時に主題歌?」という推測をしていただき、改めて「Good Luck!/ふたり」という両A面シングルの発表をする、という施策でした。
- ただこれ、考察班を中心にファンの方々からは「すごい簡単でした」という感想がいっぱい届いたんですよね(笑)。
- これ、簡単なんですね(笑)。
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青ソニ
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- 手を抜いたつもりはないんですけど、同時投稿から2分後ぐらいにはバレてましたね。もちろんこちらも解いてもらうつもりでやってる話ではあるんですけど、簡単過ぎたようです……(笑)。もっと精進します。
考察班の仕事の早さが
思わぬ誤算に!
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TIMES編集部員
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- LinkBuds Sのタイアップの話も深堀りさせてください。
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青ソニ
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- ソニーの「LinkBuds S」というイヤホンのCMタイアップをSixTONESが担当させていただいているのですが、「LinkBuds S」の担当者の方々や代理店の方々と「どう発表しましょうか」という話をしてたんです。いろいろ検討する中で、ちょうど商品発表する前日がライブだということがわかったんです。
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CMソング『Boom-Pow-Wow!』
- だから、ライブのMCの中で「そういえば最近俺らさ、耳だけの仕事したよね」という話をメンバーに入れてもらおうと。
- なるほど!
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青ソニ
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- SixTONESって、ライブの後に必ずMCのコーナーでどんなことを喋ったかみたいなことが、バーっとTwitter上で出回ったりもするので、ネタバレ含めてその話も出回るだろうと目論んだわけです。で、ライブ終了時間に合わせてメンバーの耳アップだけの写真をポンっと公開する。
- おそらくファンの人たちの間で「SixTONESが耳だけの仕事をしたらしい、画像を探せ」となり、考察班が「これじゃない?」と探し出す。「あ、絶対これじゃん」と一晩盛り上がったところで、翌日LinkBuds Sが発表されるという流れのはずだったんです。
- はず、というと?
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青ソニ
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- これもSixTONESあるあるなんですが……、その日のライブのMCがめちゃくちゃに長かったせいで、ライブが終わる予定の時間に終わらなかったんです(笑)。
- 終了が遅れた結果、写真の方が先に公開されちゃったんです。でも、事前情報なんて一切ないのに、これですら写真の公開から3分後ぐらいには「これSixTONESの耳じゃない?」と言う人が現れたんです。先に画像を見つけられてしまったので、ライブ後にファンの人たちが「SixTONESが耳だけの仕事したらしいよ」と拡散しようとしたときには、もうすでにTwitter上にはSixTONESの耳の写真ばっかりあがってるみたいな状態になっていて。
- その絶妙なずれがちょっと面白いですけどね(笑)。
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青ソニ
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- 施策としては盛り上がったので結果オーライなんですけど、SixTONESメンバーのライブMCの長さと、team SixTONESの考察班の仕事の早さが誤算でした。
- サードアルバム「声」の宣伝ではホームページを最大限に活用するなど、デジタル上での“緻密な仕掛け”が光っていましたよね。
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青ソニ
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- 3枚目のアルバムのコンセプトとタイトルが「声」に決まったので、せっかくならそれにちなんだ施策をしようと考えました。SixTONESの声の素晴らしさとか重要性を感じてもらうには、「声が入っていない音源」と「入っている音源」を聴き比べてもらうのが良いだろうということで、この施策を思いつきました。
- SixTONESの強みは6人全員の歌唱力と表現力ですよね。
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青ソニ
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- 技術的な不具合を装ってホームページにアップされた試聴音源からボーカルを抜き、それが段々復旧するという形で、徐々にボーカルが戻ってくる。いかに6人全員の声が楽曲を成立させてるかというのをファンのみなさんに実感してもらいたかったんです。そのためにはやっぱり1回身をもって体験してもらうのが一番良いだろうということで、3日かけて意図的な不具合を演出しました。
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SixTONESオフィシャルサイトより
- 曲に声が完全に戻り、「私の好きなSixTONESの声って、やっぱりこれ!」と思ってもらっているところに、サードアルバムのタイトルとして「声」と言われる。そうすることで「えー! このタイミングで、そんなこと言っちゃう!?」という感じに、深く「声」という言葉と意味が刺さってくれるだろうなと思い、あの発表の仕方にしました。
- 単純に楽しさもありつつ、大事なものを再認識できる順番になっている気がします。仕掛ける側も気持ち良いだろうし、ファンにとっても嬉しいだろうなと思います。
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青ソニ
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- ただ、これ一応“不具合”として発表していたんですが、不具合が始まった瞬間にほとんどのファンの方々が「さあ、またなんか始まったぞ」という空気になったのには笑いました。もちろん不自然な不具合ではあるのですが、それでも最初の1回くらいは「サイト大丈夫かな?」と言ってほしかったな(笑)。
- 純粋な心配がないという(笑)。
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青ソニ
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- 今後本当に不具合があるかもしれないので、毎回何かあると思わないでほしいということは、ラジオを通じてメンバーからも伝えてもらいました(笑)。そのぐらい反響があったというのはうれしいことです。
- 直近だと「ABARERO」のインスタライブを使った解禁の仕方も話題でしたが、きっかけはなんだったんですか?
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青ソニ
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- 「ABARERO」の発表の仕方を考えていた時に、マネージャーさんから「MV撮影の合間に、いきなりインスタライブやります?」と非常にありがたいご提案をいただいたので、そこで情報を解禁することにしました。
- もちろんゲリラ的に行うインスタライブの中で情報を解禁するだけでも、ファンの方々は大いに盛り上がっていただけると思うのですが、せっかくならそこにプラスアルファしたい。何かひとネタ乗せることを考えた結果、MV撮影現場には撮影用の資料がたくさん置いてあるので、それをあえてチラチラ見切れさせ、それをもって告知とする、というアイデアに行き着いた感じですね。
- でも配信を見ている人たちが、これが放送事故なのかどうかと戸惑ってしまうといけない。安心してもらえるよう、資料の表紙を見やすいものに差し替え、目立つように赤ペンで「ニューシングル」「4月12日リリース」といった情報を書き足しました。配信の最後、メンバーがはけた後にはその資料を大写しにして終わる。ここまでやれば、資料の見切れが事故では無く、このためだったのかとわかっていただけるので。
- ゲリラでインスタライブを行って、反響ってどのくらいあったんですか。
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青ソニ
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- 多分8分間ぐらいの生配信だったと思うのですが、最終的には十数万人という多くの方々に観ていただきました。ゲリラでやってもそれだけの人たちに観ていただけるというのはありがたいことですね。
いつも応援してくれてありがとうございます!これからも気を抜かないで!
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TIMES編集部員
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- 青ソニさんから、ファンの皆様に向けて伝えたいことはありますか。
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青ソニ
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- 一番に伝えたいのは、感謝の気持ちですね。いつもSixTONESを応援して、支えて下さって本当にありがとうございます。これからもSixTONESをよろしくお願いいたします。
- そして、もうひとつ。これはSixTONESメンバーもよく言っていることですが……どうか気を抜かないでください(笑)! 自分たちは情報や宣伝もエンターテイメントだと思っているので、これからも驚いてもらうようなもの、喜んでもらえるもの、楽しんでもらえることを提供できたらいいなと思っています。Twitterを見ていて自分が一番嬉しいのは「これだからteam SixTONESはやめられない」と言ってもらえることなので。
- ファンの方々も、青ソニさんたちの仕掛けを心から楽しんでくれているように思います。
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青ソニ
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- そうだと嬉しいですね。先日の「ABARERO」解禁時も、「やっぱりこのタイミングでこういう解禁の仕方をしてくれるか。これだからSixTONESのファンをやめられないんだよね」と言ってもらえて嬉しかったです。
- あとは、あの……考察班の方々には、もうちょっとお手柔らかに……とお伝えいただいてもいいですか(笑)。
- どんどんレベルが上がってますからね(笑)。
- 最後に、SixTONESの今後の方針や目標、展望があれば教えてください。
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青ソニ
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- やりたいことを叶えたり、実現できるようにするのがスタッフの仕事なので、SixTONESのメンバーには「どんなわがままも言ってください」と伝えています。レコード会社のスタッフ的には、それが一番かっこいいなと思うんです。
- でも、これはあくまで綺麗事。今までの話の流れで言うと、やっぱり一番わがままを言っているのは自分だなと思うんです。よく考えると「こんなことやりたいんだけど」と言って、それを叶えてくれているメンバーと事務所の方々という構図になってる(笑)。
- 自分の言ったことを面白いと思ってくれて、追加提案までしてくれるんですから、本当に懐が広いですよね。この間の「ABARERO」の生配信だって、カメラは自分が構えているわけですけど、その環境を作ってくれたのはマネージャーさんですし、カメラの前でわちゃわちゃやってくれるのはメンバーです。
- 毎回意図をちゃんと理解して、さらにそれを自分たちの色に変えて高いパフォーマンスを発揮してくれる。SixTONESというグループそのものがヤバイんだなと改めて思いますよね。自分もある程度この業界にいますが、これだけのグループはなかなかいないです。
- ファンの方々の熱量はもちろんですが、青ソニさんとメンバーの絆もすごく感じられる言葉ですね。
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青ソニ
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- 本当にすごいグループなんです。だからその凄さとか面白さみたいなものがもっと伝わるように、今後も末永くお手伝いできたらいいなと思います。

- 新しいアイドル像を切り拓いたと言っても過言ではないヤバイ曲「Imitation Rain」。「ファンの人たちに楽しんでほしい」と楽曲のエピソードを笑顔で話す青ソニさんを見ていると、彼自身がSixTONESの仕事を心から楽しんでいることがしっかりと伝わってきました。
- “team SixTONESをやめられない理由”。それは巧みな仕掛けはもちろんのこと、team SixTONESが醸し出すワクワク感がファンの方々を巻き込んでいってしまうからかもしれません。次のSixTONESは、どんなことを仕掛けてくれるんでしょうか。今後も引き続き、注目してきたいと思います!
- それでは、次回もお楽しみに!

青ソニ
大学卒業後、ソニーミュージックに入社。数々のアーティストの制作・宣伝・デジタルマーケティング等を経て、2019年のデビュー発表以来SixTONESを担当。